「やっと見つけたで。隆志」
隆志は名前を呼ばれたので振り返って見ると一人の少女が立っていた。
「ホンマに探すの手こずったで」
「ま、ここならええかな」
ぴかぁ〜
いきなり光が少女を包む。
光がなくなった。少女は背が高くなり顔も大人らしくなった。
「マリナ・・・・・」
隆志は小さく呟いた
「どアホ!!マリナが関西弁をしゃべるかい」
ビシッ
手刀を隆志の頭に打ち込んだ
「・・・・・」
「ウチはマリナの双子の妹のマリカや」
「マリカさんですか?(顔はマリナにかなりそっくりだけど中身は真逆だな)」
ビシッ
マリカがまたもや手刀を隆志の頭に打ち込んだ
「今、ウチとマリナは正反対や思うたやろ」
「(心を読めるのか?)マリカさん痛いです」
「ちょっとやり過ぎたかな。ウチのことはマリカって呼んでや。タメ口でかまへんよ。マリナに変わってこの世界であんたの世話をすることになったんや。改めてよろしくな」
「そう。よろしく・・・・・」
「なんや、自分暗いな。元気出していこうや」
「あんなことがあって元気でいられるわけがないだろ!!」
隆志はとうとう溜まってたものをはきだしてしまった
無理もない。無理やり転生させられたのだから
やっと念願が叶ってできた野球だったのだから
最高の仲間に出会えたのだから
「さようか。まぁええわ」
「さっそくやけど、あんたの入学手続きは終わらしといたからな。明日から慧心学園にかようやで。ウチといっしょにな。ウチも小学生の姿に変わって学校にいくから」
「分かった・・・・」
「ま、後はあんたの背が小学生サイズになったてことくらいやな」
隆志は自分の体を見た
隆志はキャプテンの世界にいた時よりも背が小さくなっていた。
「152cmってとこやな。とりあえずこの世界では何をやっても自由やからな。ロウきゅーぶ!の世界やし、もちろんバスケするんやろうけど」
「やらない。オレはここでも野球をする。オレ、バスケあまり好きじゃないから。(オレがバスケして何になる。また前みたいに試合の大事なところでミスをして負けるんだ。中学校でハンドしてる時もそうだった。高校でバスケやったときだってオレがいない方がいいんだ。それに今は野球がオレの生きがいなんだ)」
「そうなん?ま、ウチはどうでもええけどな。それより、女バスがピンチやで。今、2Qで28ー18」
「そう・・・・・」
隆志は興味なさそうだ
「ええの?見らんで」
「・・・・・・・」
隆志は急いで体育館に戻った。
隆志が体育館に戻ると38ー18になっていた
「(原作通りいってないぞ。女バスはみんな肩で息をしている。智花以外が全く機能してない。その智花もオールコートダブルチームでやられてるんだ)」
竹中と深田が智花にタブルチームをしている
竹中が智花からボールをスティールしてそのままレイアップを決めた。
「(何だよこの試合。智花以外のやつらは目が死んでる。諦めてるじゃないか。あの時と同じだ。オレが死んだ時の試合と。こんなのだめだ。諦めちゃだめなんだ)」
隆志は拳を握りしめる
智花がタブルチームを突破しようとするが抜けない。
「ひなた」
智花がひなたにパスを出す
「おー」
しかし、ひなたはキャッチミス
これをGの戸嶋が拾ってそのままレイアップにいこうとする
「(がんばらなくちゃ。智花ちゃん一人でやってる。一番きついのは智花ちゃんなのに。私がもっと頑張っていれば。もっと上手ければ智花ちゃんがこんなにきつくなることは無かったのに。こわいけど跳んでみよう)」
愛莉がブロックにとんだ。
愛莉が戸嶋をブロックした。
ボールが男バスベンチの近くへ。
「絶対にとる」
何と愛莉は男バスベンチに飛び込もうとしている。
「やめろ愛莉。怪我するぞ」
昴が止めようとしたが、愛莉は男バスベンチに飛び込んでいった。
ボールはとったものの愛莉は男バスベンチの椅子に激突して倒れている
「レフェリータイム」
昴が愛莉をベンチまで運んだ
「凄い。ナイスガッツだ。感動した。でも、あれじゃもう、試合は出られないだろ。変わりに出たい。でも、この野球の格好じゃ」
隆志が更に拳を握りしめる
隆志とて、少し前まではあつい気持ちでみんなを引っ張ってきたキャプテン
たとえ、どんな事があったとしても、どんなにつらくても
今のあついプレーを見て何も感じないはずがない
あんなに頑張ってケガをして、チームに一人人数が足りなくなって困ってるチームを見捨てるようなことは絶対にしない
いや、絶対できない
トントン
隆志が肩を叩かれたので後ろを振り返って見るとマリカがバスケの練習着とバッシュを持っていた
「それはオレのバスケの練習着とバッシュ。オレの黒のゲルフープのバッシュだ」
「こうなるやろうと思って持ってきたんや。これはあんたが生前使ってたものと同じものや。あんた嘘つくの下手やわ。あんたのバスケを見る目真剣そのものやったで。いてかましたれ」
「ありがとう。それとさっきはごめん」
「ええって。気にしてへんよ。あんなことがあったんやもん。しゃーないわ」
隆志は素早く着替えて女バスのベンチに向かった。
「これは、軽い捻挫だなこの試合は無理だ」
「おー愛莉、ごめん。ひなのせいで」
ひなたは今にも泣きそうである
「ひなちゃんのせいじゃないよ。私がトロいからいけないんだよ。智花ちゃんごめんね。何の役にもたてなくて」
「そんなことない。愛莉は頑張ってるよ。私がいけないの」
「智のせいじゃないわよ。私がもっとシュートを決めていれば」
「私がもっと決めていれば」
「まだ2Qだ時間もある。まだ大丈夫だ。やれるよみんな(すまない。みんな今こう言ってやることしかできない)」
「どうかね?続けられそうかね?」
審判が尋ねる
「ちょっと厳しいです」
「変わりがいないなら、このままうちの勝ちだな」
カマキリがドヤ顔している
「変わりならここにいます」
「誰だ?」
「今度、この学校に転校してきた斎藤 隆志です。今から、女バスチームに入ります」
2Q残り30秒
二十二点差
現在40ー18男バスリード