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第二一話 センタープレイ
SIDE 竹中
「オレの得意分野はディフェンスじゃない」
だと
前の試合アイツは54点中16点とってる
確かに16点はいい方だがとてもオフェンスが得意という結果じゃない。
コイツが試合に出てからウチのチームは13点しかとれていない
結果だけ見ればコイツはディフェンス専門の選手といっても過言ではない
コイツのオフェンスの技術は低い
いいとこ中の下だ
いったいコイツの得意分野は何なんだ?
SIDEOUT
「いくぞ竹中」
「おう。来い隆志」
さっきよりも慎重なドリブル
竹中との間に左肩を入れ、右手でドリブルでつく
これは抜きにくるドリブルではない。キープするためのドリブル
「(とりにいくのは簡単だが、お前の誘いにのってやる)」
一歩ずつ一歩ずつゴールへ近ずく
そして背中を向ける
「(リングに背を向けた?これはもしかしてセンタープレイ)」
ドンッ
さきほどまでのドリブルとは違い、力強いパワードリブル。
「うっ」
思わず声を出してしまう竹中
竹中をはじきとばしシュート決める隆志
「これがオレの得意分野だ。この前の試合では機会があまりなかったからな」
「なるほど。お前が和久井についてたのは和久井がでかいからだけじゃなく和久井がセンターだからか」
「それもある」
「次はオレの番だ」