「オレたちと一緒に全国をめざさないか?」
隆志は迷った
バスケは嫌いではない。むしろ好きだ
頭は高校生でも、今の身体は小学生
身体能力も小学生のもの
経験も3年弱
そこらへんの小学生と変わらない
条件は同じ
バスケ部に入っても問題はない
でも、
ここでバスケをしてしまったら
キャプテンの世界のみんなを裏切ってしまうのではないか
それにまだ野球への未練が無くなったわけではない
いくらフッ切れたといっても
そうそう決められることではない
竹中もまだかまだかと返事を待っている
そこへ
「ちょっと待ったぁ~~~~~」
そこに来たのは真帆たち女バスメンバーとマリカ
「何だよバカ真帆。お前には関係ないだろ。なんでここにいるんだよ?」
「掃除時間になっても来ないから探しに来たんだよ。後、隆志っちはウチらと一緒にバスケするんだ」
「何言ってんだよバカ真帆。女子の試合に男子は出られないんだよ」
「そんなのは関係ない。隆志っちはウチらとやるんだ」
「「隆志(っち)はどっちとバスケするんだ(の)」」
「斎藤君。私は斎藤君にセンターのすごさを教えてくれた。これからも教えてほしい」
「無理を言うつもりは無いわ。一週間に一度でも、暇な時でもいいから私達と一緒に練習してほしい」
「隆志はヒナ達と一緒にバスケしたくないの?」
ヒナタが甘えるように言う
竹中が羨ましそうにこちらを覗いている
「隆志君。無理を言ってるのは分かってる。でも、私達は隆志君とバスケをしたい」
「隆志。今日、お前ととことんやりあって改めて思った。オレはお前と一緒にバスケがしたい。お前とならきっと上を目指せる。楽しいバスケが出来るはずだ」
「竹中、湊さん、三沢さん、袴田さん、香椎さん、永塚さん。みんなありがとう。そう言ってもらえてすごく嬉しい。でも、オレは今はバスケ部には入る気にはなれないんだ。ごめん」
「隆志っち。流石に一筋縄ではいかないか。じゃあさじゃあさ。今度の球技大会でウチらが優勝したらウチらと男バス率いるD組が優勝したら男バスにっていうのはどう?」
「いや、それはちょt・・・・・」
「決まり決まり。絶対決まり。よっしゃ!そうと決まればみんな帰るよ」
有無を言わさずみんなを連れて帰っていった。
「大変やなぁ~。どないすんの?」
「オレは」
「アンタがバスケしても裏切りにはならへんよ」
「え?」
悩んでたことを言われ固まる
「あの子らは本気や。だからあないに強引にでもバスケをさせようとしとんねん。それだけはわかったってや」
「分かってるよ。でも、」
「それならまずは全力でぶつかってみぃや。アンタはE組を勝たせるんやなかったんか?今のままでは優勝なんて夢のまた夢やで。アンタが本気でバスケと向き合わなかったらかてへんで。辛いのは分かるけど全力でぶつからなあかんよ」
「もう少し考えさせてくれ」
「ええ答えを期待しとるで。ほな、後でな」
いったいオレはどうすればいいのかな?