「隆志まずオイラたちにポジションについて教えてほしいべ」
「なんで隆志はオレたちにポジションを教えてくれなかったんだ?」
力也が不思議そうに問う
「みんなにはポジションにとらわれないで自由に動いてほしかったんだ」
「隆志に気持ちも分からないでもないけどさ、知ってて損はないんじゃないかな?役割が決まってた方が動きやすい場合もあるし、何よりオレは体力がないからね。役割が分かった方がいいかな」
「淳也、そうだね。じゃあ説明していくね」
みんなが隆志の周りに集まる
「まず、バスケには五つのポジションがあるんだ。PG(ポイントガード)SG(シューティングガード)SF(スモールフォワード)PF(パワーフォワード)C(センター)」
「PGはコート上の監督でドリブルでボールを運んだりしてゲームを作るんだ。試合中に最もボールに触る機会が多いポジションなんだ。広い視野にドリブル技術、パスセンス、冷静な判断力が必要でPGで試合が決まると言っても過言ではないんだ。」
いくらいいエースやセンターがいても、PGが弱ければ試合には勝てない。フリーになった選手の動きを一瞬で見つけ、そこにすかさずパスを送ったり、エースへボールが渡るようなゲームメイクしたりするなど本当に重要なポジションなのだ。この前の試合、男バスエースの竹中が点をとることだけに集中できたのもPGの戸嶋がいたからなのである。
「SGは広いシュートレンジが必要なんだ。3Pをバンバン決める姿からシューターともスナイパーとも呼ばれていて今のバスケでは花形ポジションなんだ。3Pを決めるのは難しいからね繊細なシュートタッチが求められるんだ。もちろんシュートだけじゃなく、G(ガード)文字通りPGの補佐でボール運びを手伝ったり、時にはボールを運ぶからPGほどじゃないにしろ、ドリブルやパスの技術も必要になってくる」
SGはSFも兼任することもある
「SFはチーム内でエースと呼ばれる選手が多いポジションで点取り屋。ドライブ良し、外のシュート良し、速攻やリバウンドにも参加できるオールラウンドな能力と高い得点能力が求められる」
オールラウンドな能力からSGと同様SGを兼任することもしばしば
「PFはSG、SFほどのシュートレンジはいらないが、センターと共にリバウンドを制し、ゴール下で力強いプレーを見せるなど、パワーとジャンプ力が必要になる。また、中からの中継役を担うこともあるから判断力も必要なんだ」
「Cは大黒柱的な存在でゴールに最も近い位置でプレーする。ゴール下のシュートやリバウンドが必要になってきて相手に当たり負けしないパワーがいるんだ。まぁこんなところかな」
「PGとCって全くといっていいほど真逆だべ、隆志の話を聞いて、PGの大変さが分かったべ」
「隆志、オレはレイアップを覚えただけで調子に乗ってた。オレのスピードならバスケ部にも勝てると勘違いしてた」
「オレも体力がないからって隆志に甘えてた」
「オイラもゴール下のシュートが入るようになったからって調子に乗ってたべ」
「オレもだ」
「オレも今の自分のパワーに満足してた」
「オレも攻撃ではなんの役にも立てなかった」
「…」
川原は黙っている
「あくまでポジションの役割と言っても例だから、例は例だよ。みんなには引き続き自分のポジションを磨いてほしいな」
「おい、隆志、それからみんなも聞いてくれ」
川原が口を開いた
ポジションについては間違っているところもあるかもです。そこはご了承ください。