球技大会まで残り1ヶ月となった。
みんな確実に成長してきた。伸二も隆志の言いつけを守り、頼れる仲間へと成長してきた。
最近は練習ばっかりだったので日曜ぐらいはと今日は練習を休みにしたのだ。
隆志はというと今、智花とデパートにいるのだ。
というのも金曜の放課後
「隆志君」
「湊さんどうしたの?」
「に、日曜日って時間あるかな?」
ちょっとオドオドしながら話かける智花
「(かわいいなぁ~)何もないよ。どうしたの?」
「今日の練習でバッシュが壊れちゃって。もしよかったらいっしょにデパートに行ってくれないかな?」
「オレなんかで良かったらいいよ(でも、どうしてオレなんだろう?女バスのメンバーや長谷川さんがいるのに)」
「ありがとう。じゃあ日曜日の10時にデパートの前で待ち合わせね。バイバイ。」
智花がニコッと笑う
「うん」
智花は機嫌良く帰っていった
「なんやデートかいな。うらやましいな~」
「マリカ、違うよ。バッシュを買いにきたんだよ」
「ちょうどええやん。アンタのバッシュもそろそろ寿命がきてるんやし。ええ機会やからアンタも新しいの買いや。ホイ、お金」
マリカが隆志に2万円渡す
「こんなに?バッシュにこんなにいらないだろ」
「どアホ!!女の子をエスコートするのが男の役目やろ。しっかりリードしてこんかい」
と、いうことで現在
隆志は9時半に待ち合わせ場所にきている
5分くらいしてから智花が来た
「おはよう湊さん」
「おはよう隆志君。ごめん待たせちゃったね」
「オレも今きたとこだよ。予定よりも早いんだし。それより行こうか」
「うん」
隆志達は3Fのスポーツコーナーへ
流石はデパートスポーツ店バッシュがたくさんある
「うぁ~いっぱいあるね隆志君」
智花がはしゃぐ
「そうだね(試合の凜とした表情とは別のようだ。今日だってピンクのきれいなワンピースを着てるし。バスケは男子並みでも、やっぱり女の子なんだな)」
「どれにしようか迷うな~」
「湊さんはメーカーはどれ使ってるの?」
「前のはNI●Eのバッシュだったんだけど。隆志君は?」
「オレはAS●CSしか足が受けつけないんだ」
「受けつけないって?」
「前NI●Eにバッシュを履いてたことがあったんだけど練習後ものすごく足が痛くなるんだ。下手に合わないのを履くとかえって怪我するよ」
隆志の足はあまり大きくないが横幅が半端なく広い
だからほとんどのバッシュは合わないのである。いろいろ試した結果、隆志に一番合うのはAS●CSのバッシュだった
バッシュ選びというのは試合で最高のパフォーマンスをするための第一関門と言いっても過言ではない
「そうなんだ。AS●CSのバッシュを見てみようかな。え~と。あったあった。あっちにあるよ」
一番右へ
「隆志君何かおススメはある?」
「個人的にはゲル●―プシリーズかなあそこにあるゲル●―プV6かな」
「じゃあそれにしようかな。でも、どの色にしようかな?」
「あのピンクのやつなんか湊さんに似合うんじゃないかな」
「そうかな。せっかくだし履いてみようかな」
智花が履いてみる
「どうかな?」
今日の智花はピンクを主体とするコーディネートのためかより一層引き立っている
「(似合いすぎてヤバい)」
隆志は見惚れてしまっていた。
「隆志君?似合ってない?」
「そんなことないよ。とってもよく似合ってるよ」
「良かった。これにするね。隆志君はこの黄緑のバッシュが合いそうだね。」
「同じバッシュか。うん。いいかもね。じゃあ湊さん先に買ってて」
「うん。じゃあ先にいくね」
智花がレジに向かう
隆志はレジとは逆の方向に
なぜならさっき見かけたピンクのリストバンドを買うためだ
隆志も智花も会計を終わらせた。
「お昼どうしようか?湊さん何か食べたいのある?」
「私は何でもいいよ。隆志君は?」
「2Fにバスケ好きのおじさんが開いてるオムライスの専門店があるらしい。そこに行こうか」
「うん」
エレベーターを使い2Fへ
そして、オムライス専門店へ店の名前は『籠球部』ぱっと見何のお店かわからない
中に入ると
NBA選手のサインやポスターや月バスなどのバスケ雑誌がいっぱいある
「いらっしゃい。2名様?」
いかにもスポーツをやってましたと言わんばかりのガタイのいいおじさんが
「はい」
「どこでも好きな席にどうぞ」
隆志達は窓側に座った。
メニューを見る
「オレはこのバスケットボール型のオムライスにする」
「じゃあ私も」
「すみません、バスケットボール型オムライス2つ」
「あいよ。少々お待ちを」
「女バスの方はどう?」
「みんなすごいよ。どんどん上手くなってる。昴さんの指導も本当に分かりやすくて丁寧だし」
「長谷川さんはすごいんだね」
「うん。昴さんはすごいよ。でも、昴さんだけじゃない。隆志君もすごいよ」
「オレが?」
「うん。隆志君と昴さんがいたから。今もこうして私はバスケが続けられる。本当にありがとう。私の大事な居場所を守ってくれて」
「オレこそありがとうだよ。湊さん達がいなかったらオレは再びバスケをやることはなかったかもしれないし。何よりオレはバスケが好きだって分かったから。湊さんはオレにとって恩人だよ」
「私こそ隆志君にはとっても感謝してる」
「「ハハハハ」」
二人とも顔を見合って笑っている
「恩人と恩人だね」
「うん。隆志君、これ、よかったら使って」
智花が黄緑のリストバンドをわたす
「さっき買ったの」
「まさか同じことを考えてたなんてね。はいこれ」
隆志は智花にピンクのリストバンドをわたす
「もしかして今日オレをよんだのって」
「うん。」
「「ハハハ」」
お互いまた笑い出す
「昴さんには何かプレゼントをしようと思ったんだけどなかなか決まらなくて」
「確かにね。難しいね」
「ヘイ、おまち。バスケットボール型オムライス二つ。なぁアンタ達。今日5Fの体育館で2ON2の大会があるんだ。出てみたらどうだい。優勝賞品は何とジョーダンのサイン入りボールとバッシュだ。バスケファンならこれを喜ばないやつはいないはずだぜ」
「本当ですか?でも、湊さん今日ワンピースだし」
「実は練習着持ってきたんだ。新しいバッシュをはやく試したくて」
「よし。じゃあ決まりだね」
「うん」
隆志と智花
恩人×恩人コンビ結成!!