先に3勝をあげた隆志達は次あたる中学生コンビの対策を考えていた
「隆志君もうすぐだね」
「うん。湊さんあの二人にどう戦うつもり?」
「全力でぶつかろうって考えてるけど」
「あの二人にも弱点があるとしたら」
「弱点なんてあるのかな?二人ともすごく上手いけど」
「確かにあの二人は強い。得意分野ではね」
「あ!そうか」
隆志の一言で理解した智花
「そう。岩崎さんはパワープレーに弱いし、森さんは横の動きに弱い。二人ともPGとCだから当たり前といったら当たり前なんだけどね。オレと湊さんがDFを頑張ってとめて、OFのマッチアップを交代すれば勝てる」
「そうだね」
少し智花の表情が曇る。それを隆志は見逃さなかった
「でも、それはしない。真っ向勝負だ」
「うん」
智花が嬉しそうな表情になる
「(やっぱりね。自分より強い奴と小細工なしで戦いたいって顔してたからね)」
隆志は一瞬の表情の変化からよみとった
「二チームともコートに入って下さい」
「行こう。隆志君」
「うん」
先攻は森&岩崎チームに決まった
ピィー
笛の合図とともに、岩崎がボールを保持。
対するは智花
森につく隆志
岩崎155cm、森166cmに対し智花142cm、隆志152cm
相手が10cm以上でかい
森がインサイドに侵入しようとするが隆志が体でとめる
両者初のファーストコンタクト
「(やっぱ当たり強いな)」
隆志も腰を落とし踏ん張るがじわじわと押されてゴール下付近へ
ダムダム
岩崎がドリブルを開始する。警戒する智花
右に移動。智花もついていく
岩崎がジャンプし、上から森にパス
「(こい)」
隆志が気合いを入れる
森が一気にパワードリブル
ドリブルでゴール下まで押しこみターンしてシュート
これが決まり1-0
「(ギリギリだったな。このチビ、意外とやるな。思ったより苦戦した)」
攻守交代
智花がボールを保持
今度は隆志がインサイドに侵入し
「くれ」
隆志がボールを要求
智花から隆志へ
背中越しに森を見る。そしてパワードリブルで押しこむ。そしてターンシュート
「甘いぜ」
上から森がブロックし、そのままボールをひろう
「中々パワーはあるみたいだが身長差を考えるんだな」
「どうも」
攻守交代
岩崎がボールを保持
隆志が森にポジションを取らせないように踏ん張る。さっきより高い位置だがボールを入れる
先ほどと同じパワードリブルからのターンシュートを決める
2-0
再び攻守交代
ボールは智花が保持
隆志はインサイドに侵入せず0度へ。これに森もついていく。1ON1のスペースができる
智花がしかける
クロスオーバーで左へそこからのビハインドで切り返す
しかし岩崎もついていく
智花が一瞬の隙をつきジャンプシュート
しかし、身長差で岩崎にブロックされてしまう
3度目のDF
岩崎が二ヤリとする
智花と全く同じ動きからのジャンプシュート
スパッ
これが決まり3-0
やはり小学生では中学生には勝てない。
周りからはそういわんばかりの雰囲気だ
しかし、隆志も智花もあきらめていない。お互いに目を合わせる。
どちらもあきらめるなんて考えてない
「湊さん。次はオレにボールをくれ。絶対に決める」
「うん。信じてるよ隆志君。私も負けない!!」
二人の闘志が更に燃え上がる