SIDE竹中
今、隆志達が試合している。相手は中学生コンビで今のところ3-0で負けていて
周りからは好き勝手に言われている
くそっ
お前達に隆志達の何が分かるってんだ
しっかりしろよ隆志、湊
オレはお前達と戦いたいんだ
あの試合の後、オレはずっとお前達2人にリベンジしたかった
個人で勝負は出来ても、あの二人が組むことはほぼない
そう思ってたけど、ここにきてそれが叶った
隆志、湊
絶対まけんじゃねえぞ!!
SIDE OUT
現在、隆志達のオフェンス。
智花がボールを保持し
隆志は森に体をぶつけポジション争いをしている
「当たりは中々いいけど、それじゃオレからは点は取れねえぜ」
森が話しかける
「あなたはCを始めてどれくらい経つんですか?」
「二年だな」
「そうですか。ありがとうございます。なら尚更負けるわけには行きませんね」
隆志がフッと笑うとすぐに智花にボールを要求する
「湊さん」
ビッ
智花からボールが渡る
ボールをキャッチすると同時に隆志はパワードリブルを始め、じわじわ中に追い込む
先ほどと同じようにターンする
「だからそれは通用しねぇって」
森がコースに回り込んでブロックに跳ぶ
しかし、隆志はシュートを打たない
森の左足よりも内側に自分の左足を入れ込み、跳ぶ。空中で森に体をぶつけ、弾き飛ばしながらも強引にシュートを決めた
隆志は着地と同時に森を見つめる。まるで自分の方が上だといわんばかりに
「何だよ」
森は隆志の視線が気に入らないようで睨みつける
「オレは三年です」
隆志は静かに呟くとディフェンスの準備に戻る
「隆志君ナイスシュート」
智花が駆け寄ってくる
「湊さんもナイスパス。さぁここから反撃だ」
「うん」
「ちっ」
「気にするな、まぐれだまぐれ。それにパワーはお前の方が上だからな。ボール入れるからやりかえせよ」
「おう」
攻守交代
ボールを岩崎が保持し、中に構えている森にパスを出す
ボールを受けた森はぐいぐい隆志を押しこむ
そしてターンしてシュートに入ろうとする
「(今だ)」
隆志の目が光る
一気に森との距離をつめる
数センチというところまで体を密着させる
「くそ」
無理やり森がねじ込むが外れる。
リバウンドは隆志が取る。
中学生チームは初めての攻撃失敗
勢いにのる隆志達
今度は隆志がボールを保持
「今度は外で勝負ってか」
「いいえ」
隆志は右四十五度の位置にいる智花にパスを出す
智花がボールを受け岩崎と1ON1の体勢
岩崎が構える
智花の高速ドライブ
一瞬で岩崎を抜き去りレイアップを決める
「(さっきまでとスピードが全然違う。さっきも決して遅くはなく動きは悪くなかったが今のは予想外だ)」
智花の美しいシュートに騙されがちだが、本来智花は生粋の点取り屋なのだ。体が温まってきたことと、先ほど自分のプレーを真似されたことで闘志に火が付いたのだ
「背が高くて上手いPGとだったら毎日勝負してます」
ニコッと智花が笑う。
先ほどとは別人のようだ
「ふ~ん。これは気合いを入れなおさないといけないな。なぁ森」
「おう」
中学生コンビの目の色が変わる