一年前
ボールを持った岩崎が鋭いドライブをしかける
「すごいドリブルだあのPG」
「いけ森」
「おう」
パスを受けた森が力でねじ伏せシュートを決める
「すごいパワーだあのC」
「黄金コンビだ」
観客を沸かせる二人
岩崎 竜、森 健人
次世代を代表する二人として期待された二人
しかし、中学に上がった現在
「またスティールされたぞ。どうした岩崎」
「またブロックされた森」
「どうした!!それでも黄金コンビか」
中学に入学した二人は中学バスケの壁にぶつかっていた
高くなるリングに体つきの違う先輩達
二人はみるみるスランプに陥っていった
最初はそれでもと歯を喰いしばって頑張った二人
だが、時間が経つにつれ過去の栄光を振り返ってしまう二人
「あの頃はよかったよな岩崎」
「ああ」
二人はぶらぶら歩いてる時にある広告を見つけた
『13歳以下2ON2大会』
「13歳以下か出てみようぜ岩崎」
「ああ森」
二人は何となく出ることにした
流石に小学校でならした二人はあっという間に勝ち進んでいったが今、二人の小学生コンビに苦戦している
現在3ー2でリードしているものの二人に反撃されつつある
ボールは岩崎が保持
「(逆転のムードを断ち切る)」
体を使ったフェイクからクロスオーバー、レッグスルーで智花を崩しにかかる
「くっ」
智花の体勢がかすかだがくずれる
「(ここだ)」
ダム
その一瞬を見逃さずすかさずドライブで智花を抜く
そのままスピードにのりレイアップ
隆志がブロックにいく
「ここだ」
スッと森にパスを出す
そこに一本の手が伸びてきた
それは森のものではなかった。隆志だった
「(何だと。オレのパスを見破っただと)」
隆志はブロックにいくように見せかけすかさず森とのパスコースに入ったのだ
「ナイスカット隆志君。ありがとう助かったよ」
「うん。湊さん。次を決めて追いつこう」
「うん」
攻守交代
智花がボールを保持
岩崎がしっかりと腰を落とす。先ほどのようにはいけないだろう
隆志がハイポストに陣をとり智花にサインを送る
「(上)」
ビッ
智花はドライブにいくフェイクを混ぜ上を通して隆志にパスを送る
岩崎は先ほどの智花のドライブを警戒していたためこれに対処できない
「(ハイポストでも何か出来るのかコイツ)」
森が警戒する
隆志は右足を前に出してボールを受け取ると
右足を軸にして斜め後ろに跳ぶ
「(フェーダーウェーだと!!この距離から)」
スパッ
ボールは森の手を遠ざけリングへ入る
「追いついた。あの二人とうとう追いついたぞ」
観客が沸き上がる
「すごい!!すごいよ隆志君」
「湊さん次も止めよう」
「うん」
「切り替えるぞ森」
「おう」
再び攻守交代
ボールは岩崎が保持
ビュー
ワンドリブルをついて素早くゴール下の森へ矢のようなパス
「(これがオレの全力だ)」
森のフルパワーのパワードリブル
「くっ」
隆志が弾き飛ばされる
森はここから冷静にシュート
「あきらめるか~~」
隆志はすぐさま起き上がりブロックに跳ぶ
「届くはずがないあの身長差だぞ」
「いえ、隆志君ならやってくれます」
智花はリバウンドに備える
隆志の指先がわずかに触れるか触れないかの微妙な距離
シュートはガンッ
外れた
リバウンドは智花がとった
再び攻守交代
智花がボールを保持し一度ハイポストの隆志にボールを入れ、リターンパスを受けるとすぐさま加速しドライブ
「甘いぜ」
岩崎がコースに入り、智花とぶつかる
シュッ
智花はぶつかりながらもシュートを放つ
ポスッ
ボールはリングに吸い込まれるように入った
「(オレにぶつかりながらもゴールから目を離さなかった)」
攻守交代
岩崎がトリプルスレット(ドリブル、パス、シュートどれにでもいける体制)に入る一瞬。智花の右手がボールをスティールした
「よしっ」
智花が吠える
「(これだ。この気迫。熱い想い。一年前のオレたちが持ってて失ったものは強い相手と戦いわくわくする感覚。あの頃は技術より気持ちで勝負してたっけ)」
攻守交代
智花からのパスを受け取った隆志が絶妙なフェイクで森をかわしシュートを放つ
バシッ
後ろから跳びこんできた岩崎がブロック
「しゃ~~~~」
岩崎が吠える
「岩崎、お前。そうかそうだったんだな。オレたちが失ったものはこれか」
そこから岩崎達がシュートを決め、隆志達をブロックし4-4からゲームが動かなくなった
そしてそこから10回目の隆志たちのオフェンス
智花がドライブをしかける
「キレがないぜ」
岩崎の右手がボールに触れようとした瞬間にボールを背中に通すビハインドパス
「オレがさっきみせた技」
ボールは一直線に隆志へ
「(ここで決める)」
隆志が今までより高い打点でシュートを放とうとする
「させるか」
身長差を生かし森が追いつく、森の右手がボールを捕らえる
「決めるんだ」
隆志は両手を突き上げ森の右手をはねのけシュートする
ドンッ
力強い音をたてバックボードに当たりリングを通過する
「負けたよ。お前いいCだな」
「ありがとうございます」
「君達とやれてよかったありがとう。優勝してくれな」
「は、はい」
「あ、ありがとうございます」
緊張が見える二人
握手する二チーム
「(不思議だよなこうしてるとオレたちの方が絶対強そうなのにな。オレも森も大切なことを思い出せてよかった)」
隆志&智花予選突破!!