ATUIOMOI 改 ロウきゅーぶ!編   作:ウッチー39号

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第五十話 決着

スゥ~

深呼吸をし、腰を落とし集中する隆志。

 

 

そこに戸嶋からのパスが竹中にくる

 

 

 

ボールを受け、すぐさまドライブに入る。

「(速い)」

隆志があっという間に抜かれる。

 

 

16-15

竹中チームがリーチをかける

 

 

「(智花のやつ今までこんなやつと互角にやってたのか)」

改めて智花と竹中のすごさを実感した隆志

 

 

「ごめん。湊さん。あんな偉そうなこといったのに」

 

 

「大丈夫。パス頂戴」

 

 

隆志が智花にパスを出す

 

 

すぐさまジャンプシュートを放つ

 

 

スパッ

 

綺麗に決まる

 

 

「私は隆志君を信じてるよ。隆志君が止めるまで何度でもシュートを決めるよ」

 

 

「ありがとう。絶対止める」

 

 

再び向き合う隆志と竹中

 

 

「とことんやりあおうぜ隆志」

 

 

「さあこい」

睨みあう両者

 

 

竹中のクロスオーバーで右を抜きに行く

「行かせるか」

ついていく隆志

 

 

「まだまだ」

クルッ

 

この試合でもう何回目になるのか竹中の伝家の宝刀ロール。これには隆志も抜かれかける

 

 

「まだだ」

隆志が回り込む。簡単にゴールまでいかせない

 

 

「おっと」

ステップバックで距離を取る竹中

 

「(どうしてオレは下がっちまったんだ。このままだと隆志に取られそうな気がした。いつも思うがあいつは不気味だ。決して上手くはない。さっきだって簡単に抜けたのに)」

 

ディフェンスに最も必要なのは技術ではなく『気持ち』である

それを体現している隆志

 

 

 

時より気持ちの強さはとんでもないパフォーマンスを呼び込む。これは科学でも証明出来るものではない。

 

 

 

「(だからって勝てないとはいってないけどな)」

再びリングに向かいドライブ。今度はタッグイン。低く速い高速のタッグイン

 

 

隆志も抜かれはするが並走する

「(ロールが来る)」

隆志は直感する

 

 

竹中がロールに入る

隆志が全く同じタイミングで入る

 

 

「止め・・・・・・」

竹中更にロールからシュートモーション

 

 

隆志もやや遅れてブロックに跳ぶ

 

 

竹中はフェイダーウェイ

隆志の手を超えてリングに向かう

 

 

ガンッ

リングに当たり真上に跳ねる

 

「取る」

隆志がリバウンドに備える

 

 

「入れ~~~~~」

竹中が叫ぶ

 

 

真上に跳ねたボールはそのままリングを通過した。

 

 

「よっしゃ~~~~」

竹中が吠える

 

「竹ナイッシュー」

 

 

「おお」

バチン

 

ハイタッチする二人

 

 

「おしかったよ隆志君」

 

 

「ごめん湊さん」

 

 

「ううん。次も決めるから」

 

 

智花は言葉通り素早いドライブで戸嶋をかわしシュート。

しかし、いつもの綺麗なゴールではなく先ほどの竹中のように一度リングを跳ねてから入るものだった。

 

 

はぁはぁ

肩で息をしている智花

 

「(入りはしたけど智花も限界だ)」

 

 

 

「頑張れ隆志っち、もっかん」

「トモ、隆志」

「隆志」

女バスとE組のメンバーが応援する

 

 

「どっちもすごいぞ頑張れ」

「頑張れ」

観客から声援が巻き起こる

 

 

「(不思議だよな。もう体はきつくて限界なのに。どうして力が湧いてくるんだろう。応援ってすごいよな)よっしゃーこい竹中」

 

 

「おう」

笑顔で答える。竹中達もまた応援に力をもらっているのだろう

 

 

「竹」

戸嶋からのパスが来る

 

 

竹中がパスを受ける

 

隆志の構えが今までと違う

指先を地面につけリズムを図っている。

 

隆志は限界が来ていた。体を支えることが難しくなってきたのだ。だからこそ前のめりになり現在の構えにいたる。

 

 

しかし、この構えこそNBAのディフェンスの名手の構えなのだ。もちろん隆志はこのことをしるはずもない

 

 

竹中がレッグスルーから仕掛ける。

隆志もついていく

 

「くそ」

得意のロールに入る

 

隆志の手がボールに触れる。

 

 

「渡すか」

竹中がこぼれ球を拾い、加速する

 

竹中のレイアップ

 

 

「絶対止める」

隆志が跳ぶ

 

 

二人の空中戦

竹中が放ったボールを隆志がはたき落とす

 

 

そのボールを智花が拾った。

 

 

「竹、まだだ。次を止めればまだある」

 

 

「分かってる。止めるぞ」

 

 

「隆志君。やったね」

 

 

「後は任せたよ」

 

 

「うん」

 

隆志がインサイドで戸嶋を背負って陣を取る

そこへ智花からパスを受ける

 

 

「(隆志でくるのか)」

戸嶋がつく。

 

 

智花には竹中がきっちりマークにつく。

 

 

智花が右にカットイン。

 

 

竹中もついていきフリーにはさせない

 

 

隆志は誰もいない左へバウンドパス

 

 

竹中の視界から智花が消える

 

 

智花が急にUターンしボールの方向に

 

ボールに追いついた智花は迷わずジャンプシュート

 

 

「「(やられた)」」

竹中達が打たれた瞬間にそう思うほど完ぺきなシュート

 

 

 

スパッ

 

 

綺麗にリングをくぐる

 

 

「ナイスシュート湊さん」

 

「やった。決勝だよ隆志君」

 

「負けちまった。頑張れよ隆志、湊。オレたちに勝ったんだから優勝しろよな」

 

 

「隆志最後のパスは危なかったぞ。決勝ではもっと丁寧なパスにしろよ」

 

 

「気をつけるよ」

「竹中君達の分も頑張るね」

 

 

会場では二チームの戦いをたたえて大きな拍手が送られる

 

 

 

「最後のパスよく追いつけたね湊さん」

 

「隆志君ならここに出すような気がしたんだ」

 

 

「オレたちいいコンビかもね」

二人で笑う

 

 

隆志&智花決勝進出!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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