隆志と智花を出迎える女バスメンバーとE組メンバー
「やったねもっかん。隆志っち」
「二人ともすごいわ」
「次も頑張って」
「おー二人なら優勝できる」
真帆、紗季、愛梨、ひなたが
「隆志絶対優勝だべ」
「隆志ならできるよ」
「おまえのスピードを見せてやれ」
「隆志頑張れ」
「ウチに勝ったんだから大丈夫」
安芸、孝輔、光、伸二、恵も声をかける
笑顔で答える二人
「隆志決勝までいくから待っとけよ」
「せっかくここまで来たんだし隆志とも戦ってみたいね」
力也と淳也が闘志を燃やしている。
何とこの二人も準決勝まで駒を進めていたのだ。
隆志が真帆を慰めていたので知らなかったが竹中が詳細を話してくれた
Fブロックを突破した西小の荒川と岩田コンビとの試合だった
最初は二人のスピードに翻弄された力也達だったが距離をとることでスピードに対応し、淳也のミドルシュートと力也のリバウンドとパワープレイで勝利をつかんだのだという。
「それはどうかな?」
「悪いけど決勝にいくのは私達よ」
力也達の次の対戦相手の大城小の男女の双子村田兄妹が来た
二人ともショートカットで中性的な顔立ちをしていてそっくりである
「斉藤君に湊さんだね。僕が兄の村田 翼(むらた つばさ)」
「私が妹の村田 花梨(むらた かりん)よ。よろしくね」
二人が手を出してくる
「「よろしく」」
二人も手を握り握手する。
「君達二人ともバスケ上手いね。1ON1だったら絶対勝てないよ」
と翼
「湊さんはともかくオレはそんなことないよ」
「私だってまだまだだよ」
「謙遜しなくていいよ。二人ともすごいよ。でもね、2ON2なら負けない。今からみせてあげる」
ウインクする花梨
「勝手に勝った気でいるんじゃねぇ」
力也が面白くなさそうにいう
「まあまあ力也落ち着いて」
力也を諭す淳也
「ごめんごめん。君達とやるのも楽しみだよ。それじゃ後でね」
「ばいば~い」
コートに入っていく村田兄妹
「力也、淳也。決勝でまってるぜ」
拳を出す隆志
「「ああ(うん)」」
拳を合わせコートに向かう力也と淳也
試合が始まる
先攻は力也達だ
ボールは淳也が保持
淳也には花梨が、力也には翼がマッチアップする
「こい淳也」
パスを要求する力也
ビッ
淳也から力也へ
「行くぜ」
力也がパワードリブルをしかける
ドンッ
翼を弾き飛ばす
「よし」
次に進もうとする力也だがボールがないことに気がつく。
「ボールはここだよ」
花梨がボールを持っている
「隆志君今のって」
今のプレーを隆志に尋ねる智花
「おそらく狙ってたんだろうね。翼君が力也のパワーを受け、止まった一瞬を狙って花梨さんがスティールする」
「そんなことができるものなの?」
紗季が疑問に思う
「タイミングが命だからかなり難しいと思う。相当コンビプレーを練習しているのと双子ならではの阿吽の呼吸ってやつだろうね。2ON2に自信があるのも納得だよ」
今度はオフェンスでも魅せる
花梨がボールを保持し、ドリブルを開始。翼が淳也の右側にスクリーンをかける
花梨が左右にスライドし、淳也を揺さぶり、翼を利用し、右側を抜きそのままシュートモーションに入る
「やらせない」
力也が前に出ると同時に翼がゴール下に走りこむ
ビィ
ボールはシュートモーションから力也をあざ笑うかのようにゴール下に
ボールを受けた翼が難なくシュートを決める。
攻守交代で力也が中に陣を取る
隆志に鍛えられ最近さまになってきたセンタープレー
グイグイ翼を押しこんでゴール下へ
花梨が淳也にプレッシャーをかける
淳也パスモーションに入る
花梨が跳ぶ
淳也パスモーションを止めバウンドパスを力也に送る
「(上手い。ナイス判断だ淳也)」
隆志は感心する。しかしそのボールが力也に渡ることはなかった
翼が反転し、ボールをカットしたのだ
「まさか今のもカットの時間を作るためにわざとバウンドパスに誘導したのか」
驚く隆志
オフェンスもディフェンスも完全に圧倒した村田兄妹はその自慢のコンビ―ネーションで早くも4-0に追い込む
「「1回は意地でも止める」」
淳也と力也は相手との距離を開け距離をとった
花梨がボールキープする
翼がリングへ走るが力也が中には入れさせない。翼は力也の裏から跳び出しハイポストに入る。そこから花梨がパスを出す
力也が翼に引き付けられ空いたスペースに花梨が走りこむ。そこに背中を向けたままノールックでぼーるを落とす翼
しかし、淳也がカバーに入る
花梨はボールをキャッチせずタップで真横に流す
そこにはハイポストから降りてきた翼がフリーでボールを受け難なく勝利を決めるシュートを決めた
「(ハイ&ローのコンビネーションからのタップパス。何ていうコンビネーションだよ。ハイ&ローを決めてだけでもすごいのに、それに対応した淳也達の行動も動揺せず冷静に対処した。すごすぎるこのコンビ)」
驚きもあるが早く戦いたいと思う隆志がいた