ATUIOMOI 改 ロウきゅーぶ!編   作:ウッチー39号

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1年以上空いてしまいましたが、これからものんびりと更新していきたいと思います


第五十六話 キャプテンとしての経験

 

SIDE智花

 

やっぱり隆志君はすごい。あのディフェンスを突破した。よ~し。私だってやってやる

 

 

SIDE out

 

隆志の泥臭くも決めた執念のシュートで、気合が入る智花

 

 

【さぁ念願の1点をとった。ザ・ミラクル隆志&智花コンビ。この調子で流れを掴めるか?それとも翼&花梨コンビの無敵のピック&ロールが炸裂するのか?】

 

 

 

「花梨切り替えていこう」

翼が声をかける

 

 

「分かってるわよ。1回まぐれで決まっただけじゃない。次決めるわよ」

花梨も返す

 

 

今度は花梨がボールを保持。対するは智花

 

 

花梨は智花の動きを確認する

 

 

「(心なしか、さっきよりも腰が落ちてる気がするわね。しっかりスクリーンをかけてよ翼)」

 

 

アイコンタクトを送る、一瞬

 

 

ポンッ

 

 

 

ボールをはたかれた

 

 

「よっし!!」

 

 

ガッツポーズをする智花

 

 

「ナイス湊さん」

隆志が駆け寄る

 

 

「うん。ボール頂戴。今度は私が決めて見せる」

 

 

「分かったよ。オレがボールをもったら」

短く指示を出す隆志

 

 

隆志がボールを保持

 

 

 

ダッ!!

 

「隆志君!!」

 

 

 

智花が隆志の方へ猛ダッシュ

 

 

隆志から智花へボールを手渡しすると、隆志はそのまま逆サイドに切れる

 

 

これによりスペースができる

 

 

「翼」

 

 

「分かってる」

 

 

翼は隆志を深追いしないでカバーできるポジションニングをとる

 

 

 

ササッ

 

花梨もすぐさま智花の横につきコースを限定させる

 

 

 

「(さっきは隆志君が泥臭く頑張って個の力で点をとった。今度は私が)」

 

クイッ

 

 

花梨の方へフェイクを入れる

 

 

「(私の方?私の方には抜かせない)」

 

普段よりも力が入ったため、フェイクに過剰に反応してしまう花梨

 

ダムダム

 

バックステップで距離をとった智花

 

 

「(この距離なら)」

ダムッ!!

 

 

智花の鋭いドライブで花梨の方を突破する

 

 

「(気を付けてたのに)」

 

 

「(クッ。間に合わない)」

 

翼もカバーに向かうが間に合わない

 

智花が一気にレイアップを決めた

 

 

「ナイスシュー湊さん」

 

 

「うん。このまま一気に逆転しよう」

 

 

【決まった!!流れが傾いてきたぞ!!このまま逆転までノンストップか?】

 

 

 

「花梨、切り替えよう。今のは相手が上手かった」

翼がフォローを入れるも

 

 

「分かってるわよ。一々、こっちに来ないでいい!!」

明らかに不機嫌な花梨

 

 

 

「湊さん」

 

 

「どうしたの隆志君?」

 

 

「次のディフェンスだけど。ここはチャンスだと思うんだ。ここで一気に畳みかけるためにも」

先ほどと同様に指示を出す隆志

 

 

 

花梨がボールを保持

 

 

 

「今だ」

 

 

隆志の指示と同時に花梨にダブルチームをかける

 

 

隆志と智花の激しいダブルチーム

 

 

「翼ががら空きじゃないの!!なめないでよね。そんな付け焼刃のダブルチームじゃ私は止められないわ!!そこっ」

 

 

隆志と智花の間にボールを入れる

 

 

 

翼へと向かうそのボールを

 

 

 

パシッ

 

 

隆志がカットした

 

 

 

「やった隆志君。作戦通りだね」

 

 

「上手くいったね」

 

 

 

 

先ほどから苛ついてる花梨の様子を隆志は見逃さなかった

否、隆志だからこそ見逃さなかったのだ

 

 

キャプテンとして、常にチームメイトに常に気を配っていた隆志。バスケット技術はない隆志にとってそれが唯一キャプテンとして出来たことだからだ。

プレーで引っ張ることは出来ない。だからこそあつい想いでみんなを鼓舞してチームを

引っ張て来た

 

その経験が今の隆志を助けている

 

 

先ほどの作戦はこうだ

「花梨さんにダブルチームをかけよう。わざとすきを作って。そこにパスを出させてカットする」

 

 

勢いに乗った隆志たちの

次のオフェンス

 

 

「止める!!」

花梨んがべったり智花につく

 

 

「花梨出すぎるな」

 

 

 

「湊さん」

隆志が翼を背負い陣取る

 

 

ビッ

 

 

パスを受け取った隆志

 

 

 

「中での1ON1ならオレは負けない」

ドンッドンッ

 

 

パワードリブルで翼を押し込みターンしてシュート

 

 

 

シンプルだが強い

 

 

ボールは

 

ガッ

 

ポス

 

 

バックボードに当たり決まる

 

3-3

 

 

「追いついた!!追いついた!!!追いついたぁ~~~~~~~~!!さすがはザ・ミラクルコンビだ。前半の劣勢が嘘のようにひっくり返った」

 

 

隆志のキャプテンとしての経験を活かし、同点に追いつく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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