ATUIOMOI 改 ロウきゅーぶ!編   作:ウッチー39号

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第五話 Cへの想い

インターバルが終わり男バスボールで第3Qがスタートする

 

 

 

「(何をしかけてくるかな?)」

隆志が冷静に様子を窺う

 

 

 

「(何だ?男バスの余裕そうな顔は?そんなに1ー3ー1を崩す自信があるのか?1ー3ー1何か使ってくるチームなんてめったにないはずだが、みんな油断するなよ)」

昴も冷静に窺う

 

 

 

Cの和久井がエンドラインからPGの戸嶋へ。

 

 

 

ここまではいつもと何も変わらない

 

 

 

「竹、頼んだぞ」

 

 

 

「任せとけ」

 

 

 

戸嶋から竹中へパス

 

 

 

「さぁ一本いくぞ」

 

 

 

「竹中がPG?」

 

 

 

「(どういうことだ?竹中はエースだろ)」

 

 

 

竹中はゆっくりとドリブルをつき前へ進む。

 

 

 

智花が竹中と対面する

 

 

 

「いくぜ湊」

シュ

 

 

 

何と竹中のスリーポイント

 

 

そして、シュートを打ったと同時にダッシュ

 

 

 

「そうか、やつらの狙いはオフェンスリバウンドか」

昴が焦る

 

 

 

しかし、

 

 

 

真帆が田嶌を、紗季が深田をフロントボックス(前を見ながらスクリーンアウト)する

 

 

 

スクリーンアウト(体を使って相手を跳ばさないようにすること)

 

 

 

オレがCの和久井にふだんの後ろ向きでボックスする

 

 

「任せろ。オレがいく」

 

 

 

「ぶーいかさない」

 

 

 

竹中が突っ込んでいくが竹中には、ひなたがフロントボックスする

 

 

 

「(愛莉が抜けて、平均身長では男バスに分がある。だからまともにボックスしたって勝てない。だから、リバウンドをとりそうな田嶌、深田を真帆、紗季にフロントボックスさせる。竹中には好意を寄せているひなたにフロントボックスをさせる。ひなたに惚れてるうえに、こんな、かわいいこが自分をずっとみてるんだ、いくら竹中でも気が散るだろ。それに男なら女との接触は避けるだろう。だから、どうしてもタイミングが遅れるんだ。みんなにはボールはみなくていいから、自分のマークする相手だけを見るようにしているんだ。後は、オレが和久井との一対一のリバウンド争いに勝つだけだ」

 

 

 

オレと和久井の身長差は10cm以上あるまともにやったんじゃ勝てない

 

 

 

オレは腰を落として、下半身の力で和久井を押しさる。

 

 

 

「(なんてパワーだ)」

 

 

 

「(身長が低い。だからなんだ、オレは、そんな理由だけでCを諦めるのは馬鹿げてると思う。確かに身長差はきつい。オレの適性はCじゃないかもしれない。でも、高校からバスケ始めて、パスもシュートもドリブルも下手くそなおれが死に物狂いで練習して、やっととれたポジションなんだ。他のチームから見ればただの下手くそで穴かも知れねぇけど、それでも、何と言われようとも、オレはセンターだ!!ここであきらめたら、オレには何も残らないんだぁ〜ーーー)」

 

 

バスケにおいてPGに必要なのはドリブル力とキープ力にパスセンス等々

SGにはPGの代わりのゲームメイクとシュート力。繊細なシュートタッチなどが求められる

高校からバスケを始めた隆志にとってそれらは厳しかったのだ

しかし、背は低いとはいえ、隆志はガタイがよかった。当たり負けしない体なのだ

だからこそ、隆志はセンターになったのだ

 

 

オレは和久井にベストジャンプをさせずにボールをとり、一人敵陣へと走り込んでる智花にパスを送った。

 

 

「湊さん。(オレがとると信じて、走ってたのか。オレの仕事はここまでだ。たのんだぜ、エース)」

 

 

男バスはPGの戸嶋を残したまま、リバウンド争いに参加したので、男バスゴール前には、戸嶋しか残ってない。

 

 

 

戸嶋もそこそこのディフェンスをするのだが、相手が悪い。

 

 

 

智花はチェンジオブペース(ドリブルに緩急をつける)で戸嶋を抜き去り、誰もいないゴールへレイアップを確実に決めた。

 

 

 

26ー40

少しずつだが点差を縮めてきている。

 

 

 

「(隆志やつ。リバウンド狙いを読んで、フロントボックスの指示まで出していたのか。本当に小学生なのか?高校生が考えそうな作戦だぜ)」

 

 

 

智花達四人が盛り上がってる。

 

 

 

「(向こうの作戦は分かる。リバウンド争いなら向こうに分があるからな。だから、スリーポイント狙いも頷ける。でも、どうして、竹中なんだ?確かに竹中はエースでシュート率も一番高いだろう。でも、スリーポイントシュートの決定率ならSGの深田の方が高いはずだ。もともとスリーはSGの十八番だろ。だからSGはシューター、狙撃手って呼ばれるんだ。男バスの連中はカウンターをくらったのに誰もどうようしていない。まだ、何かあるのか?」

 

 

一人だけ、不安感を抱く隆志だった

 

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