竹中がドリブルをつき前へ進む
再び竹中のスリーポイント
ガシッ
そして、再びシュートが外れる
オレはリバウンドをとり、智花へパスを送った
まるでさっきのリプレイをしているかのように智花はまたチェンジオブペースで戸嶋を抜き去り、レイアップを決めた。
28ー40
12点差にまで追いついた
「竹、そろそろ決めていこうぜ」
戸嶋がボールを受け竹中に渡す
「任せろ」
竹中がドリブルでかけあがる。
三度、スリーポイントシュート
「馬鹿か夏陽。お前のスリーなんて入らねぇよ」
真帆が挑発する
「ふん」
スパン
今度は決めた。
43ー28
15点差に開いた。
「お前らを油断させるためにわざとはずしてやってたんだよ。次からは決めるぜ」
「(わざと本当にそうなのか?)」
「斎藤君」
紗季がエンドラインからパスを出した。
「OK。任せて」
隆志がパスを受けた。
「(さあ~てどうするかな?」
オレには、さっきのお返しと言わんばかりに和久井がオレにぴったりついている
「(ボール運びも楽じゃないな)」
オレはボールをつきながら周囲の状況を確認した。
智花にはオールコートダブルチーム。
紗季と真帆に一人ずつ。
ひなたはフリー
しかし、ひなたはシュートが打てない。
届かないからな
「(スリー決められたからスリーで返したいとこだが、オレ達の中でそれが出来るのは智花くらいだからな。)」
オレは左肩を入れてボールをとられないように右に一歩ずつ進んだ。
「(ディフェンスに比べて、オフェンスはおとなしいな)」
和久井がプレッシャーをかけてくる
「(智花にスリーを撃たせる方法が一つだけある。智花)」
オレは智花に視線を送る
智花は笑って首を縦に振った。
「(分かったのか?智花、いくぞ)」
オレは視線を右にやる
和久井が右を見たその一瞬
オレは素早くクロスオーバーで和久井をかわし、左に進む。
智花もオレに合わせて左から右に走り込んでくる。
そして、その後ろを竹中、戸嶋、和久井が追う。
そして、オレと智花が中央でクロスする。
三人は呆気にとられている間に、
オレは智花にボールをトスして、智花がそのままスリーポイントシュートを決めた。
「湊さん、ナイスシュート」
「斎藤君の作戦がよかったんだよ」
「あれに反応できた湊さんの方がすごいよ」
「やっぱりた、斎藤君が(やっぱり下で呼ぶのははやいよね)」
「イチャイチャしてないで、ディフェンスよ」
紗季の声で我に返る
「もうっ。イチャイチャなんかしてないよ」
智花は少し真っ赤になって答えるとすぐにディフェンスに返る
「竹、そろそろ」
「ああ」
竹中がドリブルでボール運ぶ
スリーポイントラインの手前にくる
「(また、スリーポイントくるかも)」
智花がスリーを警戒する
「(湊のやつ、かなりスリーを警戒してるな)今だ」
竹中が叫ぶと同時に戸嶋と深田が寄ってくる
「(何をするきだ)」
昴が注目する
戸嶋が右から、深田が左から智花にダブルスクリーンをかける
「湊さん、両方からスクリーン」
スクリーン(自分の体を使って相手の進路方向を塞ぐ)
これには流石の智花と隆志も驚く。
「(スクリーンなんて、一人でやるもんだろ。二人でやるなんて、)」
竹中が右から智花を抜き去った
「(まずい)永塚さん、袴田さん、間をふさいで」
オレはすぐ指示を出した。
「遅い」
竹中はスピードを活かして紗季とひなたの間を抜いていった
残るは隆志だけ。
竹中を中心に田嶌と和久井が三角形を作っている。
竹中がオレの目の前でジャンプした。
「(竹中がこの角度から外す確率はきわめて低い。二人をフリーにするのはきついが仕方ない)」
オレは竹中をブロックに跳んだ
「これを待ってたんだよ」
竹中は空中で和久井にパス
和久井はフリーでゴール下シュートを確実に決めた。