1ー3ー1を竹中に難なく突破され、和久井にシュートを決められた
「(やられた。そういうことだったのか。この1ー3ー1は智花の素早い動きがあって、初めて完成する。おそらく、普通のスクリーンだったら、智花なら難なく対処するだろう。だからダブルスクリーンでどっちからいくかをギリギリまで悩ませたんだ。そして、スピードのある竹中をPGにすることによって智花が悩んだその一瞬をつくことができる。更にスリーポイントシュートを必要以上に撃つことによって智花を意識的に前に動かす。智花と紗季達の間があけばあくほど男バスが攻めやすくなる。かといって智花が下がったら竹中のスリーの餌食だ。いくら確率がそこそこでも、この点差でスリーポイントを決められたらかなり精神的にくるぞ)」
「(湊と斎藤以外は斎藤の指示を待っている状態だ。だから、どうしてもワンテンポ遅れるし、自分の判断ができないから攻めやすい。この試合貰ったぜ)」
「切り替えて一本いこう(さあて、どうする?智花にはオールコートダブルチームだし、ここは紗季にいったん預けるか)」
「永塚さん」
隆志からパスを送る
「しまった」
疲れからか、キャッチミスしてしまった。
そのボールを竹中が拾ってドリブルをつく
オレたちは1ー3ー1を作る
また、智花にダブルスクリーンをしてくる
竹中がドリブルで左に抜く、
「永塚さん、三沢さん、竹中を挟んで」
竹中が抜いた瞬間に紗季と真帆がダブルチームをしかける
「(よし、後ろの二人はオレがカバーするぞ)」
「お前らが何人来ようが関係ねぇよ、オレを止められる可能性があるとしたら斎藤と湊くらいだ。お前らのプレッシャーなんか何ともかんじないんだよ」
竹中はそのままジャンプしてシュートを放った
スパッ
これが綺麗に決まった。
「(竹中、上手いな)
永塚さん、三沢さん、次から竹中が湊さんを抜いた瞬間に後ろに下がって田嶌と和久井について」
「分かったわ」
「おう」
オレがボールを運ぶ
「(紗季はさっきのミスをひきずってるといけないしな。)三沢さん」
「おうよ」
真帆がボールをキャッチ。
しかし、竹中が智花のマークを離れて真帆のところに
「隙だらけなんだよバカ真帆」
竹中が真帆からボールをスティールする
「まだまだ点とるぞ」
「「おー」」
竹中が攻め上がり、ダブルスクリーンを使って智花を抜く。
紗季と真帆を後ろに下げ、オレが前に出る
竹中がジャンプシュートの体勢に入ったので
オレもブロックに跳んだ
「確かにこのままじゃブロックされる。でもな」
「え?」
竹中は隆志の脇の間から和久井にパスを出した
和久井には紗季がついているが、パワーの差は歴然。和久井はパワードリブルで紗季を弾きとばし、シュートを決めた。
「(すごい。完璧な作戦だ。紗季と真帆のダブルチームがきたら、竹中が自分でシュートで、オレが前に出たら和久井か田嶌を使って攻める)」
「これが県大会出場チームのちからか」
得点は49ー31
男バス18点リード
そして第3Qが終了した