ブラック・ブレット〜天目指す獅子〜   作:追憶の英雄

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第九話 再々戦

「やってるみたいやなー」

 

骸たちの戦いの様子が映されているモニターのある部屋に着物をきた少女が黒服の男を引き連れやってきた

 

聖天子はそれが誰なのかを知らなかったが助かったと思った。

 

なぜなら、聖天子は天童木更と天童菊之丞の確執を知っているからだ

 

そんな中現れた少女の存在はありがたかった。

 

しかし天童木更とこの少女もまた不仲だったため生きた心地がしないのはこの時の聖天子は知る由もなかった

 

〜 〜 〜

 

「ククク……やはりな……君もこちら側に相応しい」

 

銃弾と斬撃の応酬を繰り広げる中蛭子影胤が笑う

 

「ふざけるな……てめーみてぇな犯罪者野郎と一緒にすんじゃねーよ」

 

俺と影胤みてーな犯罪者野郎が一緒にされたことに怒りを隠しきれなかった

 

だからなのか……敵の一撃をくらってしまった

 

「マキシマムペイン……!」

 

「ッ!」

 

青白いフィールドが扇状に膨張し恐ろしい勢いで俺に殺到する

 

「ガッ……!」

 

あまりの威力に吹き飛ばされる。

 

「お義兄さま!」

 

その様子に気をとられた水玉の不意をついて小比奈が回転斬りする

 

2本の小太刀が水玉を斬り裂く

 

「貴方の相手は私……余所見だめ……」

 

「ククク……きみの実力はその程度ではないのだろ?かかってきたまえ」

 

両手をひろげ余裕の笑みを影胤がうかべる

 

「……お返しだ……『天童式抜刀術』」

 

「『気流円斬』……!」

 

俺の放った一撃は気流を生み出し円をつくり影胤を切り刻む

 

「さて……そろそろ俺も本気をださせてもらうよ」

 

反撃はここからだ……!ってか

 

柄にもないこと言うんじゃなかった……(恥ずかしい)

 

「(どういうこと……なんで()が天童式抜刀術を!?)」

 

そんな戦いを見ていた天童木更が骸がなぜ天童式抜刀術を使っていたのか疑問に感じていた

 

しかしそんな疑問もやがてはれることになるがそれは別の話だ

 

〜 〜 〜

 

「あなたを射殺して私……お義兄さまに褒められる!」

 

斬られた箇所が治っていく

 

そして起き上がると同時に銃爪を引く

 

「ガッ……!」

 

小比奈の両肩に穴が開く

 

そして、続け様に両手を撃ち抜く

 

「あとは両足と心臓……それだけで貴方が死ぬ……貴方が死ねばお義兄さまに褒められる」

 

私が戦う理由はそれだけ……お義兄さまに褒めてもらえるなら殺人でも何でもできる

 

私を救ってくれたあの日から私の命は……いいえ私の全てはお義兄さまに捧げると誓ったのだから

 

「……アハハ、貴方面白い♪」

 

ちぃ……すこしお喋りが過ぎたかしら……お話してる間に回復してるし

 

このままだとお義兄さまに褒めてもらえない……!どうしようどうしよう!!

 

「アハッ♪貴方のお兄さん面白いね♪お父さんと同じだ♪」

 

その言葉を聞いた私は私の中のなにかがプツンときれる音がした

 

「殺す……よくも私のお義兄さまをあんなゲス野郎と一緒にしたな……許さない……」

 

私のお義兄さまをよくも……貶したなぁ!!

 

もう、何のためらいもなく撃ち殺す

 

まぁもともとなんの躊躇いもないのだけれどね

 

あの刀女を如何にして苦しめながら殺すか……

 

心臓や頭などは最後までとっておくとして……両手両足を撃ち抜くか……

 

そうと決まったら……さっそく撃ちますか

 

「アハッ♪やっと本気になってくれ……た?」

 

小比奈は話している最中自分の体に違和感を感じた

 

「あらあら……喋っていたらそのぶん早く死ぬわよ?クスス」

 

私はそういいながらも銃爪を引く

 

撃っても撃っても再生する体……これほどまでに面白い的はないわね

 

「調子に……のらないで……ガハッ!」

 

 


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