ブラック・ブレット〜天目指す獅子〜   作:追憶の英雄

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第八話 天の梯子

「どわぁぁぁぁ!」

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

おれと蓮太郎は、重力に従って落下を続けていた。

 

ん?あれは・・・

 

その途中、天に向かって伸びてる棒状の人工物ーー『天の梯子』が目に入った。

 

あれをうまく使えれば、ガストレアをなんとかできるかもしれない。

 

などと、考えている間に地面が迫っていた。

 

「蓮太郎、妾に掴まっておれ!」

 

「わ、わかった。」

 

蓮太郎は、言われたとおりに延珠に掴まった。

 

そして、手頃な木の枝に掴まるとそしてその下の木の枝を掴んだ。

 

しかし、落下のスピードは殺しきれず森の中へとものすごい勢いで突っ込んでいった。

 

おれと水玉は、腕をクロスにして落下したときに顔に枝などが当たらないようにガードしながら落ちていった。

 

「大丈夫か?みんな」

 

おれは、体の痛みに耐えながらも立ち上がると周りを見渡した。

 

「ああ、なんとかな」

 

「大丈夫だ!」

 

「大丈夫です、お義兄さま」

 

三人ともなんとか無事だった。

 

「しっかし、随分と落ちたみたいだな。」

 

上を見上げてみるもまったくもって見えなかった。

 

「どうする・・・?」

 

蓮太郎はあたりを警戒しながらもたずねてきた。

 

「そうだな・・・まずはここから移動しよう。」

 

いつまでも、同じところにいたんじゃガストレアに出くわさないともかぎらねぇしな。

 

「気をつけなきゃいけねぇのは対戦車地雷、スプリング式跳ね上げ地雷、誘導型機雷、クラスター爆弾なんかの不発弾だ。こいつらはガストレア大戦のときに自衛隊がばらまいていったやつだ。」

 

蓮太郎が警戒物を除去しながら延珠と水玉に講釈を垂れていた。

 

「では、なぜそのようなことを後で自分たちが困るということに気づかなかったのですか?」

 

水玉のもっともな質問に蓮太郎は虚を突かれて考え込んでしまった。

 

「まぁ、当時の東京エリアは壊滅状態だったからな。なんでもござれで非道なことも当たり前のように起きていたからな・・・」

 

水玉も延珠も首をかしげていた。

 

これが、あの地獄をしるおれたち『奪われた世代』と平和な時代に生まれた『無垢の世代』の違いなのだと思わずにはいられなかった。

 

まぁ、だからといって『無垢の世代』を恨むのもお門違いなんだがな・・・

 

「お義兄さま。なんだか気分が高ぶるのですが・・・」

 

なぜでしょうか?そう言って首をかしげた。

 

「おそらくは、モノリス()のそとに出たからだろうな。」

 

わずかながらもガストレアウイルスに感染してる水玉たちにはモノリスの発してるバラニウムの磁気が影響する。

 

しばらく歩いていると、遠くに灯る灯りを見つけた。

 

用心しながら歩みを進めると明らかに人工物と思える建物に行き着いた。

 

ーー防御陣地(トーチカ)だ。

 

おれは、水玉に・・・蓮太郎は、延珠にそれぞれハンドサインでサインを送った。

 

そして、蓮太郎に目で合図すると慎重な足取りで蓮太郎は裏からおれは正面から近づいていった。

 

「動くなっ!」

 

「動くんじゃねぇッ」

 

蓮太郎のXDと相手のショットガンが交差したのはほぼ同時だった。

 

「っ!おまえは……」

 

「お義兄さま……知り合いなのですか!?」

 

「誰だっけ……?」

 

ズコーッ!

 

「貴方が仲裁にはいった伊熊将監のイニシエーターです」

 

ああ……あいつか

 

「んで?なんでこんなとこに?」

 

「実は……」

 

〜 〜 〜

 

「なるほどねぇ……」

 

要約すると、灯りを使って人間を捕食するガストレアにおびき寄せられ危うく食われそうになったところを夏世が咄嗟に手榴弾を使ったらしい

 

さっきの爆音はそれだったのか……

 

「やれやれ……なんつーことやってくれたんだか」

 

まぁ、やってしまったことをせめても仕方ないけどな

 

「んで、はぐれちまったと……」

 

「はい……」

 

これだから脳筋は好きになれない……てめーがやらかしたことをてめーが後始末できねーなら最初から首突っ込むなって話だからな

 

「さて……と」

 

「?お義兄さま……どこかに行かれるのですか?」

 

「ん?ああ……ガストレアがここに来ないように見回りに行ってくる。」

 

焚火の明かりにつられてやってくるかもしれないし……

 

「なら、着いていきます……」

 

スッと立ち上がるとおれの後をついてくる

 

〜 〜 〜

 

「水玉……」

 

「はい、お義兄さま……」

 

トーチカからだいぶ離れたら突然風が変わった

 

「あいつらだな……」

 

水玉は銃を二挺をホルスターから引き抜き俺は刀を抜きそれぞれ戦闘態勢にはいる

 

「そこかっ!」

 

ある木に狙いを定め刀を振る

 

「お見事……」

 

クククと不気味な笑い方をしながら暗闇から姿を現す

 

「てめぇらだったか……」

 

この前、会場を荒らしに来た指名手配犯の蛭子影胤、小比奈親子だった

 

「お義兄さま……刀女は私に殺らせて……」

 

「りょ……なら、俺はこいつか」

 

蛭子小比奈VS朱炎水玉

 

蛭子影胤VS朱炎骸

 

東京エリアの未来をかけた戦いが始まった

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