魔法少女リリカルなのは~星を統べる少女~   作:sT油

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大変遅れてしまい申し訳ありません。
今の辺りはちょっとペースが落ちます。ご了承下さい。


撤退戦

“ヘルメス”~トレーニングルーム~

 

 

リハビリ、リハビリ、リハビリ、リハビリ……

いつかの撃墜時を思い起こさせる辛いリハビリ。あの頃と違うのは

「はぁはぁ、あと、もう、1セット…」

[そろそろ休め、マイマスター]

「ダメだよ…もっともっとリハビリして早く戦えるように、ならないと」

<仕方ありません>

「え?」

途端、体が勝手に動きを止め、挙げ句ベッドに戻り始める。

「ちょっと!?待ってよまだやらなきゃならないことが…………zzz」

<こうでもしないと寝ようとしませんからね、困ったマスターです>

 

 

“ヘルメス”~管制塔~

「シュテル君、プラントとのコネクトを解除だ」

「やはり来ましたね、むしろ遅いくらいでしょうか」

「あれは……クロノ・ハラオウン提督の“クラウディア”だな」

「提督直々に…!?」

「いや、あの提督は八神はやてと繋がりがあったから、おそらく彼女が借用しているんだろう」

「いきなりの攻撃はないでしょうが…」

「次元ジャンプ、対艦戦闘の用意をよろしく頼む」

「了解しました、ドクター」

 

 

“ヘルメス”~居住区~

「ねぇ」

「なんだ?プレシアよ」

「あなた達って別の世界…いや、時代に跳んでたんでしょう?それがどうしてここに居るの?」

「それは……その、な」

「ちょっとそこまで散歩に。って出掛けた王様が帰って来ないから何かあったと思ってボクらが見に行ったらさぁ~」

「ま、待てレヴィ!あれは事故で……」

「なんか変なロストロギアに触れて変な空間に吸い込まれそうになっちゃっててさー」

「………幸いユーリは巻き込まれなかったからよかったが」

「あの時の王様、泣きそうだったよねークスクス」

「こぉのレヴィめ………馬鹿にしおって…!!」

と、そこへ突然放送が響く。

『えー、諸君。なのは君の加入からもう今日で4日経った訳なのだが、遅いながらも最新鋭次元航行艦のおでましだ』

『何が言いたいってつまり、総員戦闘配備です』

応答用のツールでそれに返す乗組員。

『了解した。カタナを取ってくる』

『私は砲雷制御室にいるとするわ』

『ボクは前線に出るぞ!』

『我は対空射撃といこうかな』

<ドクタージェイル、マスターは現在強制的に眠らせていますがどうしますか?>

『寝かせておいてあげたまえ、なにもこれは殲滅戦じゃない。隙を見て逃走しようじゃないか』

『世に言うチキンですね、ドクター』

『……』

放送が終わる(?)と動き始めるそれぞれ。船体自体もやや揺れている。

「う……うぅん、なんか揺れて…?あぅ……zzz」

[どうか、どうかお眠りください…]

<アステル、あなたどこでその台詞を>

[それはお前もだろう?“レイハちゃん”]

<んな……/////>

 

そんな問答の10分後。

「ど、ドクター…」

「うむ………」

外部の音声を拾ったものを流している管制塔。

《ディバイド・ゼロ!エクリプス!!》

《ファントム……ブレイザー!!》

《ディバイン…バスター!!》

ゴゴゴゴゴゴゴ

「今はプラントに集中してますが、いずれは…」

「しかしこれをどうするか…」

あまりに6課の攻撃が苛烈な為、浮上するにも出来ないのだ。生憎ヘルメスには水中潜航の術はなく、浮くか沈むしかない浮沈船。次元ジャンプするにも海中では不安定だ。

「ドクター。プラントがほぼ全壊しました」

「一か八か、強制浮上だ。総員、衝撃に備えたまえ!」

「ドクター。それも難しいかと」

「え?もう浮上始まってるよ?」

メキィ、と嫌な音が船内に響く。

「プラントの残骸が絶賛衝突中です。今のはしのぎましたが…」

「なら次元ジャンプだ!」

「はい。装置作動。座標の指定はここからかなり遠くにある湖」

 

"クラウディア"艦内 司令塔

「アカン!逃げられる!グリフィス君!!」

「ダメです。ジャミングは今からでは間に合いません」

「そんなことは解っとる!だからなんとか…」

そうこうしているうちにレーダーからロストする敵艦。ほとんどラグもなく、その情報は全員に伝えられる。

「やられた…てっきり敵がおるのは洋上プラントかと……」

項垂れるはやてにリインフォースⅡが寄り添う。

「あの艦艇はリインの探査魔法にもかからなかったですよ。解らなくて当然です」

「ふ…ありがとな、リイン」

「はやてちゃんこそまだやることが残ってますしね!」

その言葉にきょとんとするはやて。と、部屋の扉が開き一人の女性が入ってくる。

「はやて、調べてみたよ。…なのはのこと」

「そうやった、フェイトちゃんには独自で調べてもらってたんやったな。で、どうやった?」

「なのはは…詳しい位置や何をしてるのかは不明。けど健康体みたい。あと…」

「あと?」

言い淀むフェイトをはやてが促すとフェイトは再び喋り出す。

「なのは自身の魔力に、少しの変質と魔力量自体の低下がみられた」

グリフィスがえ?どうやって調べたの?みたいな顔をしてるがそこは突っ込んではいけない。

「それじゃあ今のなのはちゃんの状況は、よう解らんってことかぁ……」

そこにシャーリーから通信が入る。

「艦長、敵艦の捕捉に失敗しました…ですがエンジンから漏れでるエネルギー波のパターンは記録したので近い世界に居れば探知できます」

「そう、ご苦労様やで。今日はひとまずみんな休もう」

ひとまずなのはが無事であることが解り、ほっとしたのかフェイトすらふぅ、と息を吐く。こうしてクラウディアは辺境次元世界から一旦本局へと戻るのだった。

 

"ヘルメス"(次元ジャンプ空間移動中)

「…私は悪くない」

「責任逃れアーンド現実逃避はやめてください、ドクター。そんなことしてる暇があるならさっさと働けゴミめ。です」

「絶賛漂流中なのだ~」

「頼むからこれ以上頭の痛くなることはやめろ…」

「ディアーチェってなんというか、その、苦労人気質ね」

「………………………(無駄な労力を消費しない路線に切り替えたリペル)」

「………………………zzz(強制睡眠続行中のなのは)」

<今どういう状況ですか?>

[見れば解るだろう。つまり無闇に次元跳躍した結果、現在正体不明の空間を漂ってるわけさ]

<成る程、つまり悪いのはジェイルだと>

[そうなるな]

「ふぁ~~……んっ。あれ?みんな何してるの?」

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