運命   作:御沢

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prologue1

オレは、鬼道有人。雷門中学校に通う2年生で、サッカー部に所属している。元は、帝国学園サッカー部だったが、ある事情で雷門中に転校してきた。まぁ、帝国時代からの知り合いである、円堂守をはじめとする、たくさんの仲間がいたため、そんなことは、今の今まで気にしていないと言ってもよかった。

 

しかし、真・帝国学園との試合をして、佐久間次郎や、源田幸次郎が、オレを裏切り者だと思い、オレの恩師で、裏の顔は、サッカーを愛する者の敵である影山零冶に、一度は反抗したものの、また、仲間になってしまったことには、正直ショックを受けた。しかし、あいつらは、ちゃんと自分のサッカーを取り戻してくれた。

 

 

しかし、オレは、雷門の仲間も、帝国の仲間もいないところで、1人の人物に会った。

 

 

その人の名前は、光山灯(ひかりやまあかり)。

 

 

そして、本名を、影山零佳(かげやまれいか)という。その名を聞いてわかるように、彼女は影山零冶の隠し子だった。その存在は、彼女の実の母親もなくなった今となっては、オレと影山、くらいしか知らなかった。そして、もう1人・・・

 

 

彼女の子供・影山・・・いや、光山楓。今、3歳だそうだ。

 

 

6年前・・・

オレが影山と初めて出会ってからすぐに、灯さんとも出会った。その時は、まだ零佳さんだった。その時の彼女は、20歳になったばっかりだった。まだ、影山も、それほどひどいことはしていなかったため、オレも灯さんも、影山総帥のことを、ただ純粋に尊敬していた。

 

 

しかし、その日を最後に、今の今まで灯さんとは会っていなかった。そして、オレは帝国学園を転校し、記憶の片隅に、ぼんやりと覚えているだけだった。

 

 

しかし、今日久々に会い、オレは、不思議な感じになった。

 

 

灯さんよりも、娘さんの楓さんの方に、興味がわいたのだ。

今までにないような感覚。・・・いつか、この子は必ずオレとまた会う時が来る。そして、オレと似たような人生を送るだろう。

 

 

考えたことを、灯さんに話すと、

「有人くんは考えすぎよ。そんなことあるわけないじゃない。だって、これで有人くんに会うこともないと思うし・・・ね?」

と、笑われてしまったが、やはり、その考えは変わることはなかった。

 

 

それから、約3カ月・・・

 

 

オレは、家で父さんと一緒にニュースを見ていた。すると、こんなニュースが聞こえてきた。

「速報です。今日、正午頃、飛行機が墜落しました。乗っていた乗客は、ほとんど無事ですが、光山灯さん(26)と、村上千里さん(45)と、試圭太さん(67)が亡くなりました。繰り返します・・・」

 

 

オレは、テレビから聞こえてきたことを理解するのに、時間がかかった。理解するまでの時間が、とても長く感じた。

 

 

灯さんが、亡くなった。

 

 

しかし、楓さんが亡くなったという、ニュースは流れてこなかった。

 

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