10年後の雷門中サッカー部にて・・・
「よぉし、皆、ひとまず休憩だ!」
「「はい!円堂監督!」」
今日は、久々の、サッカーの休日練習だった。かつて、20年前、ここ、雷門中学校でサッカー部・キャプテンや、エースストライカー、司令塔として、フットボールフロンティアや、FFIで優勝したり、10年前には、ホーリーロードで優勝に導いた人物が、ベンチで話していた。
「くぅ~っ!何歳になったって、サッカーは楽しいな!な、豪炎寺、鬼道!」
そういう人物は、昔はしていた、オレンジ色のバンダナをはずし、肌の色も、髪型もあんまり変わっていず、はっきり言うと、10年前と変わっていない男性・円堂守。この、雷門中学校サッカー部の、監督だ。
「だな。サッカーは、いくつになったって、楽しいものだな」
「あぁ!」
最初に話したのは、豪炎寺修也。少し髪が伸びたくらいで、あまり変わっていない。
後から話したのは、鬼道有人。髪型も、10年前とほとんど変わっていず、肌の色が少し濃くなった。10年前からの、緑のサングラスは、今でも健在だ。
この10年間、この3人はずっとここ、雷門中学校サッカー部の監督、コーチをやって来ている。3人の付き合いは、20年以上にもなる。
そこへ、中学時代の仲間で、20年前は、サッカー部のマネージャーをしていた、木野秋こと、一之瀬秋が、美味しそうなクッキーを持って、やってきた。秋は、8年前に、かつて3人と一緒に、サッカーをした、一之瀬一哉と結婚し、7年前に、長女・美幸(みゆき)を、5年前に長男・一(はじめ)を産んだ。今は、アメリカに住んでいた一之瀬も帰って来て、木枯らし壮の管理もしながら、別の一軒家に住んでいる。
「円堂君、鬼道君、豪炎寺君、クッキーやいたんだけど、食べて」
「おっ!秋!サンキュウな!」
「「木野、ありがとう」」
「いえいえ、お安いご用よ。じゃあ、一のお迎え行かなくっちゃいけないから、じゃあね」
「おう!またな!」
そういうと、秋は、おいしいクッキーだけ残して、帰った。その秋・特製のクッキーは、皆でおいしく頂いた。
そして、時間はあっという間に過ぎ、もう、練習を終わろうとした時だった。
「円堂監督?あの人、誰ですか?秋さんではありませんよね?」
その声で、円堂が後ろを振り向くと、1人の女性がいた。その女性は、少しパーマのかかった、セミロングの髪の、後ろ髪を横の方で、1つにまとめていて、全体的に整っている、世間一般に「美人」に分類される人だった。
「だれだろう?鬼道、豪炎寺、俺ちょっと見てくるから、終わらせといてくれ!」
「「分かった」」
そう言い残したら、円堂は、走って女性のところに行った。そして、女性が誰なのか分かった瞬間、
「あ~!!!」
と声をあげた。
そこにいたのは、楓だった。
「楓!久しぶりだな!」
「円堂監督、お久しぶりです。卒業以来、8年ぶりになりますね。まぁ、監督たち、雷門イレブンの活躍は、テレビでも拝見していました」
「そうか!ありがとな!・・・で、今日は何の用事があって、来たんだ?」
「それは、練習が終わってから、監督とコーチ、皆さんがそろってからお話しします」
「あ・・・あぁ。分かった。じゃあ、少し待っててくれるか?」
「はい」
そう言い残してから、円堂は、再びベンチに戻った。円堂が戻ってきたときには、もう片付けに入っていた。円堂は、暇を見つけて、豪炎寺と鬼道に、楓の事を話した。
そして、練習が終わって、3人は楓のところへ行った。
さっき会わなかった2人は、久々の再会に、驚いていた。
「お久しぶりです。円堂監督、豪炎寺コーチ。鬼道コーチは、4年前に会いましたよね。でも、お久しぶりです」
「楓、元気だったか?」
「はい、元気です」
「で、今日は何の用だ?」
「はい。真・フィフスセクターについてです。なぜ、フィフスセクターが復活したのでしょうか?」
「うぅん・・・わかんねぇんだよな・・・2人は知ってるか?」
「いや・・・豪炎寺は?」
「俺は、今回関係ないからな・・・分からないんだ。すまない」
「いえ。元フィフスセクターの私もわかりませんから・・・また、サッカーができるようになったらいいのですが・・・」
「そうだな・・・」
そういった後、皆が黙りこくってしまった。