運命   作:御沢

17 / 36
分かるはずがない

ここは、雷門中学校。

雷門中のサッカー塔で、23歳の女性と、34歳の男性が、声をひそめて何やら話していた。

 

 

「楓・・・辛いだろう」

「・・・お兄さんには、やはりお見通しですね」

「なぜ・・・なぜ、円堂達に本当のこと、言わなかったんだ!」

「今は、まだ言える段階ではありません」

「・・・そうだな。怒鳴ったりして、悪かったな。一番つらいのは、楓・・・おまえ自身だからな」

「お兄さん・・・実は・・・顔が、見れないんです」

「・・・似ているからな、あの子は、アイツに」

「はい・・・でも、そんなのただのいいわけ・・・見たいのに、見てあげたいのに、いざ見ようとすると・・・あぁぁぁぁ・・・」

「楓!無理しなくて・・・」

「いやぁっ!」

「楓、楓!」

「おっ、お兄・・・さん・・・ごめんなさい・・・わ、私・・・!」

「山吹楓!逃げるな!現実からっ!」

「やま・・・ぶき・・・」

「いや・・・今は違ったな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣城楓!」

「!!っ」

「いくら自分の旦那が、悪い奴だからと、現実から逃げるな!」

「お兄さんに、何がわかるのよっ!自分の子供の顔も、ろくに見れない気持ち、分かるのっ?!どれだけ辛いか、分かるのっ?!自分の夫の本当の姿、知ってしまってから・・・もう・・・私の人生・・・ぐちゃぐちゃよっ!!」

「か、楓・・・」

「ご、ごめんなさいっ・・・わ、私、帰ります」

「あぁ。明日、またここで会おう」

「はい・・・では」

 

 

そして、楓と鬼道は別れた。

そう、山吹楓・・・いや、剣城楓は、4年前、19歳の時、雷門中学校サッカー部だった、剣城京介と結婚し、20歳の時、長男・剣聖(けんせい)を、21歳の時、長女・みかを産んだ。

剣聖は、剣城の化身、剣聖ランスロットから、みかは、楓の化身、大天使ミカファールからとった。しかし、みかを産んですぐ、剣城は、真・フィフスセクターを作り、皆の前から姿を消した。

だから、今は楓の心は、精神的不安定な状態だった。

 

 

10年越しの、戦いが、今、始まる!!

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。