円堂、鬼道、豪炎寺と、楓が再会してから、丸1日。
鬼道は、今、また楓と会うために、雷門中学校に、向かっている。
「昨日は、怒鳴りすぎたな・・・」
鬼道は、少し反省しながら、サッカー塔に向かった。そこには、雷門中サッカー部員と、サッカー部の顧問であり、中学2年生の担任で、鬼道の妹の音無・・・いや、豪炎寺春奈がいた。
「兄さん!昨日、楓ちゃんが来たって本当?!」
「あぁ。本当だ」
「鬼道コーチ。楓さんとは、山吹楓さんのことですか?10年前の、サッカー部の女子部員で、数少ない化身使いだった、あの、山吹楓さんなんでしょうか?」
「あぁ」
部室が、ざわついた。10年後の、雷門中サッカー部では、どうやら神童と、天馬と、剣城と、楓が有名らしい。
それからしばらくして、サッカー部朝練が始まったため、いつの間にか来ていた円堂と、春奈とサッカー部部員は、外に出て行った。
その後すぐ、楓が、サッカー部部室に来た。
そして2人は、サッカー部会議室に行った。
「昨日は、悪かったな。本当にすまなかった」
「いいえ。お兄さんが悪いわけではないんです。こんな状態の私が悪いんです。迷惑掛けてしまい、本当にすいません」
「いや、俺は大丈夫んだが・・・そこに隠れて聞いている人は、誰なんだ?隠れていないで、出てきなさい」
「そうね、出てきたらどうですか?」
そう、そこでこの話の内容を、盗み聞きしている人がいたのだ。だか、結局2人にばれてしまったため、その人物は、2人の前に出てきた。
「やはり、お前だったか・・・神童」
「キャプテン、お久しぶりです」
そこにいたのは、10年前、雷門サッカー部のキャプテンだった、神童拓人だった。容姿は、10年前とほとんど変わっていない。しいて言うなら、眼鏡をかけたことくらいしか、10年前と変わったところはない。
「鬼道コーチ、お久しぶりです。楓も、久しぶり」
「久しぶりだな。元気だったか?」
「はい。家族皆、元気です」
「茜さん・・・も?」
「あぁ。桃も茜も元気だ」
「桃?茜?誰だそれは?茜なら、聞いたことがあるが・・・」
「お兄さん、知らないんですか?茜さんというのは、旧姓・山菜茜さんのことで・・・」
「山菜か・・・この話からすると、神童の奥さん・・・ということか」
「はい」
「それで、桃さんというのは、その2人の間にできた娘さん。今、3歳・・・でしたっけ?キャプテン?」
「あぁ。よく覚えていたな。もしかすると、楓も結婚しているんじゃないか?」
「な、なんでわかったんですか?」
「茜と同じ顔だ。人妻の・・・な」
「キャ、キャプテン!そ、そういえば、お兄さんも結婚しましたよね?」
「あぁ。妻は今、看護師をしている」
「それって・・・冬花さんのことですか?」
「あ、あぁ。なんでわかったんだ?」
「中2の時、入院して、その時にたくさん、お世話になりました。・・・ということは、久遠冬花ではなく、鬼道冬花になったわけですね。おめでとうございます」
「あぁ。ありがとう」
「それだけじゃないんですよ?お子さんもいるんです。暖くんって言って、私たちのところとは、はとこに当たるんです。確か、今、4歳でしたよね」
「そうなんですか!で、楓。『私たちのところ』って、もしかして、楓、子供・・・いたりするのか?」
「!!っ・・・はい。2人、います。上が男で、剣聖。今3歳です。下は女で、みか。今2歳です」
「じゃあ、桃と同い年だな。あと、誰と結婚したんだ?」
「そ、それは・・・じ、自分で考えて下さい!」
「照れるな、まぁいい」
その後も、今まで、中学校卒業してからの数年間に、おこったことを、各自話して、思い出話に花を咲かせた。
そして、本題に入ることになった。