楽しい、思い出話の後、鬼道と楓と、新しく神童が入った3人は、本題に入った。
最初に話し始めたのは、神童だった。
「本題とは、なんですか?」
「本題とは・・・楓、いいのか?神童に話して」
「えぇ、キャプテンなら、10年前から、信頼していますから。話していただいて、大丈夫です」
「実はな・・・まずは、楓の夫について話そう。楓の名前は、旧姓、山吹楓。そして、今の名前を、剣城楓という」
「剣城・・・楓・・・じゃあ、楓の夫というのは・・・」
「あぁ、剣城のことだ」
「・・・」
「それで、結婚した2人の間には、さっきも話したように、2人の子供ができた。しかし、下の子供のみかが生まれてすぐに、剣城は、皆の前から姿を消した。そして、真・フィフスセクターを作った。そして・・・」
「いやっ!もうっ、やめてっ!」
「楓!落ち着け!」
「キャプテン、離してっ!」
やはり、楓は興奮してしまった。
そんな楓を見ているのは、周りもとても辛かった。
しばらく静かにしていると、楓は落ち着いた。
「すいません・・・」
「いや、いいんだ。こっちも悪かった。じゃあ・・・あ、春奈!楓と少し、どこかを、散策してきたらどうだ?」
という、鬼道の無茶ぶりによって、楓は春奈が、連れ出してくれることになった。
そして、鬼道と神童は、楓のことについて、たくさん話した。
そのころ、春奈と楓は・・・
「すいません、おとな・・・じゃなくて、豪炎寺先生」
「いいわ。音無で」
「じゃあ、音無先生」
「はい?何かしら」
「私は、やっぱり弱いんでしょうか・・・10年前、まだ先生と、豪炎寺さんは、付き合ってはいませんでしたが、やっぱり、相思相愛・・・だったんでしょう?」
「まぁ、そうだったのかな?」
「だったら、今の私と、10年前の先生は、同じ感じでしたよね。でも、先生は強かったです。それなのに、私は・・・やっぱり弱いんでしょうか?」
「ううん。絶対に違う!だって、10年前の私よりも、ずっと、今の楓ちゃんの方が辛いはずよ!だから、全然楓ちゃんは、弱くないわ!」
「先生・・・ありがとうございます・・・そ、そうです。お子さんは今、何歳になられたんでしょうか?」
「浩は・・・4歳ね。元気に成長しているよ」
「また、会いたいです。・・・また」
「ん?」
「また、話を聞いてもらえますか?」
「えぇ!もちろん!」
そうやって、楓は、春奈に話を聞いてもらっていくうちに、徐々に元気になって行き、精神的不安定な状況を、脱することができた。