運命   作:御沢

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皇帝ペンギン3号が・・・

これは、鬼道が帰宅した後の話。

 

 

鬼道は、寄り道もしないで、まっすぐに家に帰った。そして、息子の暖を待たせているから、急いで帰った。

鬼道の家は、財閥なので、とてつもなく広い、つまり豪邸だから、すぐに見つかった。そして、家の玄関のドアを開けた瞬間、中から元気な男の子が飛び出してきた。

「ただいま」

「あっ!とうさんっ!おかえりなさい!」

「ただいま。一人で留守番、偉かったな」

「ひとり・・・?ううん、ひとりじゃないよ?」

「えっ!?誰か、家の中に入れたのか?」

「う~ん・・・いれたっていうか、はいってきたっていうか・・・」

「入ってきた・・・まさか、家の中に今もいるんじゃないか?」

「うん!まだいるよっ!」

そして、鬼道は恐る恐る自分の家の、だだっ広いリビングへと向かった。

 

 

「・・・やっぱり、お前たちだったのか。自分の家は、大丈夫なのか」

「おっ、いつもなら『帰れ』というのに、心配してくれるなんて、心が広くなったんだね、鬼道クン。ねぇ、佐久間クン?」

「いや、お前が鬼道と会っていない間に、鬼道はこんなに優しくなったいたんだ。だから、俺はもう慣れた。『優しくなくては、財閥の跡取りにはふさわしくないぞ!』・・・だろ?」

「それは、父さんの言葉だろ、佐久間。あと、心が広くなっただと?大きなお世話だ、不動」

そう、そこにいたのは、かつての仲間、不動明王と佐久間次郎だった。その2人は、リビングの3分の1を占領しているソファーに、自分の家・・・というような顔をして、ビールが右手に、おつまみが左手に持たれている。それを見て、鬼道はあきれた。

「全く・・・ここは俺の家だ。やはり、帰ってもらう」

「「酷いよ~鬼道ちゅわ~ん」」

「わーっ!佐久間さん、不動さん、父さんの事、『鬼道ちゅうわ~ん』だって!だったら、俺も『鬼道ちゅうわ~ん』だね!」

「・・・暖、もう寝なさい。あと、佐久間、不動、話がある」

「え~もう寝なきゃ・・・ダメ?」

「あぁ。じゃあ、おやすみ」

「はーい。おやすみぃ。不動さんも、佐久間さんも、おやすみなさい」

「「おやすみ~!暖くん!」」

 

 

息子が寝た鬼道邸の、だだっ広いリビングの横にある、応接室に酔っ払い2人を迎え入れた鬼道は、話を始めた。

 

 

「まずだ。1つ、お願いがある」

「なになに?鬼道クンが、お願い~?」

「何といったっていい。ただ、この酔っ払いの姿で、暖の前に現れるな。とてつもなく、悪影響だ」

「「は~いっ!分かりましたぁ~!」」

「・・・分かってないな。あと、お前たち、酔っ払ってないだろ。俺をからかうな」

「チッ、知っ分かってたのかよ。でも、楽しかったよ。なぁ、佐久間クン?」

「あぁ。楽しかった」

「・・・お前らぁ・・・まぁいい。家に帰るんなら、それほどありがたいことはないが、大丈夫なら、ウチに泊まって行っても構わないが」

「マジで?じゃー、俺は泊まらせてもらうぜ?鬼道クン」

「俺もだ。どうせ暇なんだからな。でも、いいのか?冬花さんは?」

「冬花は、今日夜勤だから帰ってこない。だから大丈夫だ。・・・ん?不動、誰とメール、しているんだ?」

「忍ちゃん。今日鬼道クン家泊まるから、忍ちゃんもおいでって言ってるんだけど」

「おい、勝手に来客を増やすな」

「いいじゃん、俺の奥さんなんだし」

 

 

その言葉に、佐久間が反応した。

 

 

「おいおい、不動と小鳥遊って結婚してたっけ?」

「できちゃった婚~4年前~」

「軽いノリだが、すごいことだ。なんと言ったって、あの不動が父親なんだからな」

「おまけに小鳥遊との子供って・・・どんだけ気が強いんだよ」

「見てねぇのに言うな。明(あき)は、気も強くねぇよ。どっちかって言うと、俺らには似てねぇ。似てんのは、光里(ひかり)のほうだって」

「おいおいおい、子供2人もいんのかよ?」

「あぁ、上が男、名前は明で4歳、下が女、名前は光里で2歳。俺、すごくね?」

「うむ・・・4歳というのは、暖と同じだな」

「確かに。じゃあ、これから宜しくな~。あっ、忍ちゃんから返信。『明と光里を連れて、今から行く』って。じゃあ、宜しくな~、鬼道クン」

「・・・しょうがないか。いいよ。ん?俺もメールだ。『有人くんへ。今日は仕事が終わったから、今から帰るね。今日は、佐久間君と不動君に暖の世話任せたから、今でもいるんじゃないのかな?10分以内に返信してね。いるんなら、おつまみでも買ってくるよ?あと、泊まってもらってもいいからね』・・・だと。冬花は勘が鋭い。おつまみ・・・買ってきてもらうか?」

「宜しく」

「俺も」

「分かった。『今もいるから、宜しく。あと、不動の家族も泊まることになった。宜しく』っと・・・。これで、いいんだよな?」

「「OK♪」」

 

 

それからしばらくして、冬花が帰って来て、おつまみを作ってくれた。その作っている最中に、忍と、子供の明と光里もやってきた。

そして、子供たちを早く寝かせて、親たちのお話会は、朝まで続くことになった。

 

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