あの同窓会から、7年後のある日。
今日は、雷門中学校の入学式。
ここには、サッカー大好きな子が、特にたくさん入ってくる。なんて言ったって、10年前の、FFIで、日本代表を数多く輩出した学校だからだ。
そんな雷門中に今年入学することになっている1人の少年がいた。彼の名前は、松風天馬。かつて雷門イレブン&イナズマイレブンのマネージャーだった、木野秋の親戚の子供だ。昔、沖縄に住んでいたころ、謎のサッカー少年に、サッカーによって命を救ってもらい、サッカーに興味を持ち、さらに、7年前にあった、同窓会で、円堂守達に会い、サッカーについて、もっと興味を持ち、雷門中学校に入学することにしたのだ。ただ、天馬自身、同窓会で会ったのが円堂だと、覚えていないのだが。
「ここが雷門中学校かぁ・・・やっと、行けるんだ。楽しみだなぁ~」
天馬は、楽しみで仕方がなく、朝1番に学校に来て、サッカー部を見学することにした。しばらくサッカー部を探していると、小じんまりしたプレハブがあり、そのプレハブのドアの横には、「サッカー部」と書かれた表札がかかっていた。天馬は、ウキウキして眺めていると、後ろから声がして、あわてて振り返った。天馬の後ろには、赤ぶち眼鏡を、カチューシャのようにしている女性が立っていた。
「新入生?」
突然の質問に最初はびっくりしたが、ちゃんと答えた。
「はい」
「サッカー部に用?」
「はい」
「サッカー好きなんだ?」
「はい」
「ここに来るのって初めて?」
「はい」
「はい・・・しか言えないの?」
「はい・・・っじゃなくって、いいえ」
天馬は、あちゃー・・・と思った。叱られるかな?と思っていたが、その女性は、優しい顔で、話しかけてくれた。
「ふふっ。緊張してるのね。私はサッカー部の顧問をしている、音無春奈です。学校では、2年生の担任をしているわ」
天馬は、優しくしてくれた女性・・・音無先生に、自分の事を話した。
「お、オレ、松風天馬って言います。今日から、この中学校に入学します。部活は、もちろんサッカー!俺、サッカー大好きなんです!」
「そう・・・サッカーね・・・あ、じゃ、じゃあ、今、朝連の時間だと思うから、行ってみたら?」
と、言うことで、サッカー部の朝連を見に行くことになった。その、2人の光景を見ている人がいるとも知らずに・・・
サッカー部にいくと、そこでは、フィフスセクターから送られてきたシードで、新入生の剣城京介という男の子が、サッカー部を破壊していた。
戸惑うどう天馬たち。
その姿を見て、不敵な笑みを浮かべている人がいた。
そんなことには気づかない天馬と、あとからやってきた、本当の雷門イレブンの人たちは、サッカー塔の方へと行ってしまった。その後を付けている人物がいるとは気付かずに・・・
そして、試合が始まった。フィフスセクターからやってきた、黒の騎士団と名乗るやつらは、とても強かった。特に、剣城は、伝説といわれる「化身」を使いこなす、「化身使い」だった。絶体絶命のピンチに、出てきたのは、天馬だった。
そして、天馬は、黒の騎士団に対して、向かってゆく。しかし、化身に勝てるわけがない。そう思い、皆があきらめかけたとき、剣城の化身に共鳴して、キャプテンの神童拓人まで、化身を出した。
そして、黒の騎士団は、逃げて行った。
その後、神童は、気を失ってしまい、保健室へと運ばれた。
その様子をこっそり見ていた人物が、2人いた。
「ちっ。剣城の奴、負けやがったぜ。聖帝が知ったら、どう思われるか・・・」
「まぁ、大丈夫だと思うけど?だって聖帝は、剣城の事、かなり気に入ってらっしゃるし」
「それが問題なんだ・・・剣城のヤツ、フィフスをやめるつもりはないんだろう。あいつは、聖帝に、心から仕えていない!俺にとって、目障りな存在だ!」
「翔、そこまで言う必要はないと思うわ。あなた、それこそ聞かれたら、あなたがくびになるわよ?まぁ、私には関係ないけれどね」
「楓!俺を、見捨てるな!」
「はいはい、わかったわ。あ、もう入学式が始まる。早く行きましょう」
「ったく、剣城に会わなきゃいけねえのかよ・・・いやだな・・・」
「ふふっ。がんばりなさい、翔」
その会話を聞いているものは、誰1人いなかった。