そんなこんなで俺の家到着!
「ここにそんな場所ある?」
「あるある」
家の中に入り、一階のリビングを通り過ぎて二階に行く。廊下の突き当たりの扉前に立つ。
「この中?」
疑わしそうに俺を見るオーフィス。えへへ、驚けよ?凄いぞ?オーフィスの驚く顔が目に浮かぶぜ!
「ふっ、驚くなよ?」
ドアノブに気を込めて開く。其処は普通の部屋・・・ではなく何も無い白い空間が広がっていた。
「“精神と時の部屋”!どうだ凄いだろ?」
神様から貰った能力を使い俺が気を込めて開く時だけ発動するこの部屋はなんとあの精神と時の部屋そのままの能力がある!
あ!時間以外ね?あれも付け様と思えば行けるけど今はまだ要らないからね。それにあれつけると直ぐお爺ちゃんになるし。若い姿が良い!!
「・・・凄い」
やっぱり無表情だけど、驚いてる感じだし、驚いているのだろう。
「重力とか天候は普通の人なら厳しいけどオーフィスならいけるだろ?ここなら俺しか知らないし、俺が許可した奴以外も入れない。今は白いけど暗くも出来るし。ベットもあるぜ?」
白い空間は一瞬で黒い空間に変わった。そしてその空間にポツンと置いてある白いベット。俺が修業で疲れたときに使ってる奴だ
「どうして?」
「うん?」
「どうしてここがあるのにあの山で修業してたの?」
此方を見上げて聞いてくるオーフィス。お!ちょっとだけ笑顔だ。どうやら此処が気に入ったようだ。やったね!
「そんなの決ってるだろ」
「?」
「あの山が好きなんだ!」
夜になると星が綺麗だし、中々良い場所なのだ。だから夜だけあの山は俺のもの!
「・・・そう」
「絶対馬鹿だと思ったろ?」
「思ってない」
「いいや、その目とあの声の感じは絶対馬鹿だと思ったろ!」
今まで無表情だったのに今俺を見る目は馬鹿にしてる!俺には分る!
「まぁいいや、んじゃ俺寝るからここには好きなだけ居てくれても良いから。いつでも出入り出来る様にはしたし」
「・・・ありがとう」
「如何致しまして」
ベットに入り眠りに付くオーフィス。こうしてみると普通の女の子だな。
「おやすみ」
起こさない様にゆっくりドアを閉める。
「ふぅ~、え~と今は深夜3時・・・だと」
嘘だろ・・・今からじゃ少ししか寝れないじゃん!やばいぞ・・・睡眠不足は辛い・今まではとくに問題無かったけど、流石に今日は疲れた。
「はぁ~、仕方ないよな。」
自分の部屋に入ってジャージのままベットに入る。
「ふわぁ~、ねみぃ~」
睡眠は偉大だぞ?良い子も悪い子もしっかり寝ろよ?死ぬぞ?人間は寝ないと色んな意味で死ぬぞ?
「ん~、寝すぎだな。今何時だ?・・・この部屋時計無いんだった」
言ってもそんなに経って無いだろうけど、たってたら困る。
「あれ、オーフィス?」
隣の部屋のベットで寝てった筈のオーフィスが居ない。まぁ、満足して旅立ったのならいいや。見た目は女の子だけど中身はあれだし心配する必要も無いしね。
「ふわぁ~服着替えにないと」
流石に汚れたジャージはマズイ。風呂も入ろう。
「さっぱり!そして風呂上りのコーラは最高だね!」
お風呂から上がりパンツ一枚でリビングでリラックス。これぞ究極の贅沢ではないか。
こんなにゆっくりして良いのかよ?まぁ、聞けよ。今はなんと朝の七時半、時間有る。これも修業の成果なのかお目目パッきり!
ピーポン
おっ、こんな朝早くに誰だ?たまたま起きてたから良いもの普通の週末だったら寝てるぞ?
「はーい、今開けます」
玄関のドアを開けて立ってたのはなんと制服姿の一誠だった。
「なして、制服?」
「はぁ?お前また寝ぼけてるのか?今日学校だぞ。休みは昨日で終わり」
・・・はぁぁぁぁぁ!???嘘!?まじ、え?慌てて携帯の日付を見れば確かに休みは過ぎていた。しかも一誠の戦闘力も以前とは比べ様のないくら高い。
「ごめんよ、一誠」
「お前本当寝ぼけてるな。良いから早く着替えて「着替えた」はやっ!?」
直ぐ着替えましたよ。幾ら今の一誠と言えど俺の早着替えは捕らえられないだろ?それにしてもやっぱりと言うかなんと言うか一誠の元気が無い。
「なした?」
「?」
「なんか元気ないぞ?」
「やっぱり分るか?」
学校の通学路を歩きながら話す。一誠はとくに驚いた様子も見せない。そりゃそうさ幼稚園の頃から一緒なんだぜ?
「分かるに決まってだろ?」
「んじゃさ、俺、告白されたよな?」
一誠がこちらを見ながら言って来る。その顔は狐に化かされたような、なんというか自分でも信じられないような感じだ。
「おう、あの子だろ?え~と名前は天道よしこ」
「なんだその演歌歌手みたいな名前!天野夕麻ちゃんだ!天しかあってねえだろ!!」
「一文字でもあってんだから文句言うな!」
人が折角励ましてやろうと思ってんだから!うまいボケじゃん!
「逆ギレ!?なんて理不尽!?って時間やべぇ!いそ「おい、早く来いよ!」だからはやっ!?・・・助かったよ」
一誠からしたら届かないくらいの声で言ったんだろうが俺は聞こえてる!分れば良いんだよ。
「はぁ~どうなってんだ?」
現在一誠と連れションなう。あれからギリギリ学校に間に合わなく先生と一悶着有ったが、そんなことは些細な事!それよりやはり俺と一誠他数名を除いてあのクソ堕天使を覚えてる人は居なかった。
なまじ俺が覚えてる事で一誠の驚きは凄かった。
「う~ん、実はお前は酷いふられ方をし、そのショックでそこの記憶が無く。俺はなぜか週末の記憶が無く。そんな事だからみんな忘れさせようとしてんじゃね?」
あながち間違ってないよね?あんなふられ方したら誰だって忘れようと思うさ
「う~ん、そうかなぁ~。あいつらそんな器用な事出来たか?あとお前のはただの寝すぎな」
「さいですか・・・まぁ、元気出せよ。放課後あいつらの家でAV見るだろ?」
「おう!お前は来ないのか?」
「ワイはすることがあんねん」
「その喋り方うざいな。まぁ、お前の分まで楽しむぞ!」
ヤケクソ気味にテンション上げる一誠。こんな風にしないと結構駄目なほど、精神的に来てる様だ。
「たのむぜ~」
「と言う事で家到着!なんだけど誰だ?」
家の中に誰か居る。独りはオーフィスこれは問題ない。いや、問題はあるのかもしれないけど今は良い。問題はもう一つだ。そこそこ強い力を感じる。
オーフィスの知り合いか?そうなら家主が帰ってきたんだから出迎えぐらい・・・は要らないな。
「まぁ、入れば分るか。・・・と言う事でただいま!!」
「うにゃぁあああ!????」
「おかえり」
ソファーに座ってお菓子を食べるオーフィス。うん、やっぱりちょっとだけ問題あるかも。あれ俺がそこそこ楽しみにしてたやつじゃん・・・また買うけどね!
そしてもう一人黒髪ロング、ダイナマイトボディーな猫・・・なんでいるの!?ふむ有る意味テンプレを踏んでいるのか・・・悪くない。むしろ良い!
「まっ、またく気付かなかったにゃ・・・」
「玄関入るまでは気付いてた」
ムムム、だがなぜ黒歌がオーフィスと一緒に居るんだ?なんか時系列が分らなくなって来た。そもそもオーフィスとヴァーリが一緒に居るのはまだ良いけどなんでこの猫なの?オーフィス猫好き?いや、このタイミングで猫とヴァーリ出会ってるのか?
「不法侵入は別に良い、俺の好きなお菓子を食べた件もまぁ許してやる。だがその冷蔵庫に有るのは駄目だ!晩御飯無くなるだろ!!」
なんで驚きながら冷蔵庫の中身物色してんの?さすが猫。
「にゃっ!それなら駄目ね。晩御飯は何かニャ?」
「う~ん、今の時間と俺の気分でカレーかな?」
「玉葱は抜いてニャ」
「はいはい」
さて、玉葱を抜いたカレーは作った事は、無いけど美味しいよね。
「ふむふむ、中々行けるニャ」
「美味しい」
三人仲良くご飯中。玉葱を抜いたから少しあれだけど食べられない事は無いな。
「ってそうじゃない!あぶねぇ、流されるところだった」
俺とした事が、この一匹の存在を受け入れるところだった。あぶないあぶない
「チッ」
「今舌打ちした!?にゃも付けて無いじゃん!」
「水」
「はいはい、だから違う!この女の人だれ!?朝から何所に行ってたの!」
空のコップに水を注ぎながら聞くべき事を聞いていく。俺お母さんみたいじゃね?
「拾った」
「にゃっ!?」
「なんでも拾ってくんなよ!子供か!もういい年だろ!」
見た目は若いけど何歳だよ!しかも拾ったって・・・それじゃ本当に野良猫じゃないか
「ち、違うニャ!いや、違う事も無いけど・・・でも違うニャ!!」
「訳あり?」
無言の頷き、その目には強い意志が篭っていた。拾われて等いないと、私はそこいらの猫とは違うと。強い意志が篭っていた。
「あなた、悪魔って信じる?」
「ドラゴンも居るよね」
「行き成り言われても・・・はぁ?」
こいつなに言ってんだ?見たい顔で見るなよ。なんか俺が思ってた黒猫の感じ違うんだけど・・・まぁ、綺麗だから良いけど。
「・・・そういえばオーフィスと知り合いみたいな感じだったニャ・・・貴様何者ニャ!」
「いや・・・だからお前が誰だよ・・・」
「うっ、ま、まぁ、信じるなら良いニャ。悪魔には・・・」
カット!!長いもんね
「で私ははぐれ悪魔になったのにゃ」
「カレーお代わり」
「食べすぎじゃね?」
「聞いてない!!」
オーフィスの皿に之でもかと言う位のご飯とルーを入れていると床に四肢を着いて絶望してる。猫が一匹・・・悲しいな。話はちゃんと聞いてたのに
「はっ!この感じは!話は後でおれちょっと出てくるから!お皿洗ってといてね!」
「え、ちょ!」
一誠の気を感知からの瞬間移動!!
「待ってろよ、一誠」
一誠
「なんなんだよちくしょ!!」
俺兵藤一誠ただ今、夜の街を爆走中、あの日から俺の人生は可笑しな事だらけだ!
告白された女の子に殺されたと思ったら、みんなその子の記憶がないし!一人はあるけどあいつは普通じゃないし。
「学校中から変態の烙印を押されてる俺ですら、あいつの前では霞むもな」
幼稚園の頃からあいつは普通じゃなかった。眼鏡を架けてるから真面目なんてあいつを見てたら馬鹿らしくなるもん
行き成り消えたり現れたり人の気配を感知したり、あいつと少しでも長く居たら可笑しい事が可笑しく無くなるもんな・・・
「何だかんだいってあいつが居たから取り乱さずに済んでる所あるもんな」
今だって怖かったはずなのに、何とか成るような気がする。町中の角を適当に曲がり、或は家の屋根を飛び越える!
おお!すげぇ!俺こんな事出来るようになってる!この夜中パワーは俺の想像以上かもしれない!
「はぁ、・・・ふぅ~。ってこの公園かよ」
走って数十分。夜中のランニングのゴールは、あの夜俺が殺された筈の場所だ。
災厄だ!よりによってなんでこの場所なんだよ!とにかくここから離れないと!瞬間背中に氷を入れたられた様な冷たさが襲った。
「・・・早すぎだろ」
ゆっくり振り返ると奴が居た。羽?俺の見間違えじゃなかったらあいつの背中に黒い羽根が見える。背中から羽を生やしたそいつが空から降りて来た。
「随分逃げたな、まさか屋根の上まで使うとは」
嫌味な顔をしながら言って来る。あまりの現実離れした光景と恐怖であいつの話が全然入って来ない。
「ふむ、主の有無を答える気が無い、仲間の気配もなし。おまえ「はぐれ」か。殺しても問題ないな」
確かに俺は人間として外れてるかも知れないが、こんな男に殺されるなんて可笑しいだろ!
奴の手に光が集まってくる!あれを俺は知ってる。俺を殺したあの子が使ったのと同じだ!
「では死ね」
殺される!と思ったときには激痛・・・は来なかった
「あっぶねぇ~」
光の槍は俺の腹数cm手前で男の腕に掴まれていた。眼鏡を架けた黒髪の男。その男を俺は知ってる。馬鹿で常識なんてどっかに投げ捨ててきたような性格と身体能力の持ち主
「お前やっぱ普通じゃないな」
“真 純”
純が行き成り現れて槍を掴んで潰した。
「なに!?貴様仲間・・・ではないな!誰だ!」
「僕ドラ「言わせねぇよ!?」・・・チッ」
シリアスな雰囲気が台無しだ。
「お前、自己紹介は自分からって教えて貰えなかったのか?」
「ふん、なぜ私が名前を?」
何時の間にか俺を除いて言い争いしてるよ。純すげぇな
「まぁ、良い。お前が「はぐれ」だろうがそうで無かろうがここで殺しておく」
「出来るもんならな」
やばい、いくら純が人間離れしてると言ってもあいつには勝てない!殺される!でも如何する?逃げるにしてもアイツめちゃくちゃ早いぞ!