「ただいま~」
「おかえりにゃ」
和服を崩した格好で、ソファーに横に成っている黒歌。エロい、エロ過ぎる・・・あの猫、自分のスタイルが、凄いのを自覚してるから見せ方が一々上手い。取り合えずソファーの近くに座る。
「オーフィスは居ないのか?」
「会議に出てるニャ」
「会議?」
「教えて欲しいかニャ?」
ニヤニヤしながら擦り寄ってくる黒歌、その際に胸を押し当てて来るとは・・・
「う~ん、別に良いや。あいつに限って危ない事なんて無いだろ」
「確かににゃ」
「それより、黒歌は何してたんだ?」
「今日は、マコトの学校の方に言ったニャ」
「ちょっ、お前!俺の学校とか見付かったら如何するんだよ!?」
振り向いて黒歌に詰め寄る。くっそ~完璧に油断して気を探ってなかったから全然気付かなかった!なんで自分から死地に飛び込んで行くんだよ!
「ちっ近いニャ!!
「胸元常に出してるのに顔が近いだけでなんだ!そんな事より!」
「分ってるニャ。見付からない様に対策はしっかりしてるニャ!現にマコトも気付かなったでょ?」
ドヤ顔で言って来る。くっ、確かにそのとおりだけど!だけどぉぉ!言い換えそうにも思い付かない!悔しい!
「それにしてもなんでまたあそこの高校なんだよ」
やっぱり小猫ちゃんかな?う~んでもな~様子を見るほど心配してるなんて素振り見せなかったよな?まぁ、会ってたいした時間たって無いけど。
「学生のマコトも見てみたかったの。まぁ、授業中ずっと寝てたけどニャ。先生も諦めてたニャ」
「こ、これもでギリギリ赤点回避してるんだぞ!!凄いだろ!」
毎回毎回徹夜してクリアしてる。先生もその頑張りは認めてくれるんだぞ!
「学生なら当たりニャ」
「くっ、妖怪悪魔に言われるなんてッ」
「今は立派な転生悪魔ニャ」
立派って・・・「はぐれ」で死に掛けてオーフィスに助けられてるじゃん。ある意味俺と同じじゃん。ギリギリで生き残ってんじゃん
「それと少し個人的な理由ニャ、それは聞くな」
決意の眼差しで言って来る黒歌。
「そんな心配しなくても聞かないよ」
「それは良かったニャ」
「んじゃ俺山に行くから」
山到着!今夜は修業行ってみよ~!
「最近マンネリかしてるんだよな~。全然強くなってる感じがしない!う~んと言ってもな~劇的に強くなれる便利な物なんてないし。」
逆立ち腕立てでをしながら今後の修業方針を考えるが、特にこれといった事も思いつかず、ここで修業するのも限界かな~
この山は基本的に人払いぐらいの結界しか張っていないので、修業の環境としてはあの部屋の方が断然良い。今までは景色が好きだったから良かったけど、もう無理だな。名残惜しいけど明日からは、あの部屋だな。
「でもオーフィが入るよな・・・まぁ、オーフィスだったら問題ないだろ。流れ弾とか当っても死なないし、寝るのも少し待ってもらお」
そうと決まれば今日は帰って寝よう!
とそれから幾分語ったある晩の事。
「あ~ねみぃぃ~なんで夜中なんだよ!良いじゃん朝で!朝方に進化しようぜ!」
「夜中に叫ぶなよ、うるせぇ」
ただ今夜の道を学校に向って歩いている、俺と一誠。どうして夜の学校に行けるのか説明してなかったな。
一誠の両親はリアス先輩の催眠により特に何も言われてない、凄い用意周到だよな。てか何気に凄くね?例えば世界のお金持ちを操れば世界征服出来るじゃん!悪魔ってすげぇな。
そしてここら一体はリアス先輩の領土となっておりあの学園の校長のその恩恵を受けているのか、学校は俺たちの好きなように出来る。やったね!
「そう言えば今日お前契約取りに行くらしいな」
「・・・は?」
「え?」
え?なにそのこいつ何言ってんの?見たい顔、知らなかったのか?
「俺初耳なんだけど、なんでお前知ってんの?」
「うん?あぁこの前木場に会ってさ、その時教えて貰ったんだよ」
あの時の木場スマイルは忘れられない、木場からしたら友達の初仕事だから微笑ましいのだろう。
「こればっかりは俺は行けないから一人で頑張れよ」
流石に悪魔召還したのに普通の人が来たら詐欺だし、契約なんて俺には出来ないもん
「お前、このタイミングで言うなよ!すっげぇ緊張してきたじゃねぇか」
「まあまあ、大魔王への第一歩としてやれば良いさ、リアス先輩だって初めてでそんな難しいのは、選ばないだろうし。精々「女子のパンティーおくれ!」みたいなやつだろ・・・お前の初依頼人松田か元浜かもしれないな」
「もしあいつ等だったら部長に記憶を消して貰おう!・・・そういえば俺も学校で朱乃さんに会ったんだよ。それで俺と朱乃さんが親しげに話してるのを見た時のあいつ等は、面白かったぞ?」
「あいつ等にとってはこの世の終わりだな」
「なぁ、夜の旧校舎に毎晩居座っている高校生集団・・・警察沙汰だよな」
「いい加減慣れろよ」
そんなこんなんで旧校舎前、普通に此処似るけど旧校舎周辺って森みたいなもんだから夜って月明かり以外なくて真っ暗なんだよな・・・べ、別に怖くないぞ?ただいつでも反撃出来るようにしてるだけだし!
「おい、早く行くぞ」
「ok牧場」
そもそも夜に此処に来るんだから、ライト位付けろよ!危ないじゃん!・・・こいつら夜でも良く見えるんだった・・・凄い疎外感!
「なぁ」
「うん?」
「お前、依頼者の願い事の叶え方知ってんの?」
「当たり前だろ?」
当然だろ?見たい顔をしてる一誠。あれ?なんで俺知らないの?俺も一緒に部活に参加してるじゃん!願いは叶えられないけど教えてくれたっていいじゃん!(いいじゃん)
「お前その時寝てて聞いてなかっただよ」
テヘ。自分の性でした。
「よしよし、魔窟への入り口を開くか」
「お前ってなんで小猫ちゃんと部長に喧嘩売るの?バカなの?」
「一誠・・・漢にはな戦わないといけない時が有るんだよ!」
「馬鹿だったか」
人が折角力説してるのにさっさと入る一誠。俺も行こう!
「ザクッ!!」
「あら御免なさい、蚊ガイタノ」
「私もです」
部室に入るなり腹に二発食らった。蚊が居たって・・・お腹に蚊が居るとか可笑しいじゃん。
「どうして真君は、喧嘩を売るんだい?普段は仲が良いのに」
「ふふふ、喧嘩するほど仲が良いですわ」
無防備な人のお腹殴るほどの愛情!!なんか殺す気だった様な気がするけど。これは愛情なのか!重いけど!自分いけます!!
「どんとこいデス!!」
「なんか変なスイッチが入ったような・・・」
「何時ものことよ」
「デス!!」
可愛い女の子に殴られるのは、そこそこ逝けます!!自分Mじゃないデス!
「さて変態は置いておいて一誠。分ってるわね」
「はい、今日から悪魔として仕事ですよね」
「良い返事よ。初めてだから契約のレベルは低いわ。小猫の依頼が二つは入ってしまって両方は無理だからは、片方を貴方に行って貰うの。」
小猫ちゃんを所望したのに来たのは高校男子・・・これは酷い詐欺じゃないだろうか?写真の女の子と違う!みたいなレベルの話じゃないもんな。性別が違うもん。
「もちろん。始めにあなたが来た理由を説明するのよ?詐欺じゃないから」
リアス先輩が、俺の方を向いて言ってくる。怖いよ。目をキリッ!させて睨んでくる
「でもそう言う怖い顔も好きデス!」
「・・・朱乃刻印お願い」
あれ?この後もう少し罵倒が続くと思ったんだけどな。一方の一誠は、代わりでもやってやるぜ!と言う思いが、態度に出ている。
なんだか、失敗しそうな感じだ。やる気が空回りしないと良いけど、初めてなんだから誰か一緒に付いて行って上げたら良いのに。なんとも厳しい業界だ。
「先輩、よろしくお願いします」
一誠の元に歩いてきた頭を下げる小猫ちゃん。
「おう!小猫ちゃんの変わりにばっきり依頼達成してくるよ!」
「でもさ、小猫ちゃんにたいしての依頼だろ?男で大丈夫なのか?」
「はっ!?まさか小猫ちゃんにそう言う依頼が!」
一誠も気付いたのか、一人妄想している。ニヤニヤ目を瞑ってるよ。あっ、顔が青ざめてる、之はかなりヤバイところまで妄想してるな。。
小猫ちゃんは可愛いもんな、こんな子になんでも出来るならね?そりゃ、あんた男だったら、あんな事やこんな事を依頼するさ!たとてその代償が、大きかろうとね!
「変態」
「何で俺だけ!?」
俺たちの考えが分ったのか、足首を蹴ってくる小猫ちゃん。なんで俺だけなの?一誠だって、考えたじゃん・・・しかも脛だよ、弁慶も泣く場所じゃん。
「そう言うのは、それ専用の部署にいくわ」
「なるへそ、良かったな一誠。お前は代わりをしなくて良いぞ」
「あぁ、安心した」
仏の顔で頷く一誠。半分位覚悟を決めていたのか?契約一つ取るために悪魔の鏡だな。でも部長小猫ちゃんへの依頼が来る事に付いては、否定しなかったから有るには有るのか?
「むむ、依頼のシステムも奥が深いな」
「あぁ、依頼のシステムを確認しとくわね。ありがとうマコト」
そう言って微笑んでくるリアス先輩。これは、ラッキーだね!
「依頼の代償は、その人の価値で決るわ。もし依頼者が100万くれ!っと言う願いでもその人にそれだけの価値が無ければ、命をかけても無理よ」
・・・酷い、酷すぎる。前にも一回聞いたけど、中々シビアだよな。でも人の価値なんてそうやって決めるんだ?依頼遂行する悪魔が独断と偏見で決めるのか?
「それで価値は之が決めるわ。木場」
「はい。人の価値決めマ~スマシン。之さえあれば総理大臣だろうとド変態だろうとあっと言う間に分ってしまう優れもの!今ならなんと5000円切って4500円!4500円!今ならなんと自動チラシ作りマシンも付いて来る!」
「買った!俺は買うぞ!!」
「ちょっと木場!?どうしたの!?まさかマコトの変態は人に感染するの!?」
「ヒドイ!」
「す、すみません。なんか急にやらないといけない使命感に駆られて・・・それにしても自動チラシ作りマシンなんて有ったかな?」
「あぁ、それは私が買ったんですわ。お安かったので」
「朱乃そんな情報どこから?」
「ふふふ、真君ですわ。ここ掘れワンワン!見たいな顔してチラシを見せて来ましたの」
口元に手を当てて優雅に笑う朱乃さん。犬扱いされても良い!それはそれでいい物があるから!
「そんなもん何所から仕入れてきたの?悪魔の知り合い居ないでしょ?」
「禁則事項デス!」
「小猫」
「はい」
「なしてっ!?」
リアス先輩の合図に迅速な反応で俺を殴ってくる小猫ちゃん。今の俺悪くなくね?だって言えないもん!オーフィスに貰ったなんて口が裂けても言えないもん!
「ふふふ、痛がる顔も良いですわ」
「・・・一誠君、僕は少し用事があるから出てるよ」
「逃げるなよ木場。俺だって嫌なんだから」
やっぱり悪魔はわるい者だよ・・・親友が殴られてるのに遠い目をして見ない様にしてるもん・・・オボエテロヨ。
「さて、そろそろ契約者の元へ送りましょう」
「はっ!?」
思い出した!という顔でリアス先輩を見る一誠・・・お前が忘れて如何する!俺たち全員が忘れても、お前だけは覚えてろよ!!
「あんまりな自体に脳が停止してた」
「僕だよ」
どうやら男性陣の皆様は、俺の事など無視して愉快に現実逃避していた様だ。現実逃避したいのは、むしろ俺の方だと思うですが?
「お前嬉しそうじゃん」
否定はしない!仕方ないね。女性陣の皆様方が可愛いのが悪いんだもん!俺はMじゃないけど嫌いじゃない!
「それじゃ一誠この魔法陣の中に入って」
「はい」
リアス先輩に言われるがまま魔法陣の中央に入る一誠。この魔法陣はグレモリー家と眷属しか無理らしく。俺が皆と移動する時は、俺だけ別移動になる・・・寂しい。
「初依頼頑張ってね」
「はい!」
魔法陣が光を放ち、一誠の姿が、隠れていく。そして光が収まった時一誠は、依頼者の下に行って・・・居なかった。ですよね~
「あれ?」
部室の空気がなんとも言えない物になっている。
「あれ?朱乃ちゃんとした?」
「え、ええ。可笑しいですね」
う~ん。と皆が頭を捻る中リアス先輩が、答えに辿りついた。そう残酷な答えに。
「一誠・・・あなた」
「ぶ、部長?」
リアス先輩のただならぬ雰囲気に生唾を飲み込む一誠。いや、一誠以外の面々も緊張した顔でリアス先輩を見つめる。そんな中リアス先輩が、口を開いた。
「あなた魔力が足りないのよ」
「は?」
「この魔法陣は使用者の魔力で飛ぶんだけどその魔力量を一誠は、持ってないの。子供悪魔も持ってるんだけど」
「は?」
「どっ、どんまい。プッ!アハハ!」
「てめぇ笑うんじゃねぇ!!」
「悪い、悪い。でも・・・子供以下・・・アッハハハ!」
「くっそ!部長どうしましょ?」
「・・・どんまいです」
「うっ」
小猫ちゃんの哀れみを含んだ目と声。これは精神的にかなりキツイ!
「そうね。チラシ配りみたいに自転車で行きなさい!」
「えっ!そっそんなバカな!」
「こんな事は初めてだけど仕方ないわ」
「ガンバ!」
「え、え~とそう言う時も有るよ!」
どういう時だよ。余りの事態に目をキョロキョロさせながら言う。木場
「ファイトです」
「ちくしょぉぉぉ!!」
叫び声を上げながら一誠は、部室を走って出て行った。哀れすぎる