D×Dで目指せ!超サイヤ人ゴッドSS!!   作:ヤギメイメイ

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8話

 屋根を走りながら俺達は町を抜け様としていた。なぜ走っているのかと言うと一誠がまだ飛べないからだ。俺は飛べるよ?

  「リアス先輩仕事って何ですか?」

  「はぐれ悪魔を駆るのよ」

 ・・・黒歌じゃないよな?いや、あいつがそんなへまする訳無いし確かバイザーとか言う奴だな

  「はぐれ悪魔?」

 聞き慣れない言葉に一誠が首を傾げる。

  「はぐれ悪魔って言うのは、その名の通りはぐれたのさ。爵位持ちの下僕だったものが主人を裏切り逃亡した。悪魔それが『はぐれ悪魔』」

 一誠の隣に来た木場が分りやすく説明してくれる。流石イケメン少し遅れている一誠をサポートするだけじゃなくこんな分りやすい説明をしてくれるなんて!

  「彼らの存在は、天使側、堕天使側問わず見つけ次第殺す様になってるんだ。縛られるものが無い者ほど怖いものは無いからね」

  「そろそろ着きます」

 木場の説明が終わると同時に俺達はある廃墟にたどり着いた。周りを木々に囲まれたその場所は、街頭も無く何とも不気味だ。

 そして廃墟の中に強い力を感じる。こいつがはぐれ悪魔か。

  「はぐれ悪魔はここで毎晩人間をおびき寄せ食べてるようです」

  「そいつが私の活動領域内に居るから始末するのよ」

  「おい、一誠大丈夫か?」

 ここに付いてから一誠が足をガタガタさせて震えている。

  「も、もちろん」

 と一誠は言っているが、声が震えている。まぁ、仕方ないが俺達が此処に居るのを奴さんも気付いているのか俺たちの周りに敵意が渦巻いてる。

 元一般人の一誠はこんなもの浴びるのは今日で三回目だそりゃ怖い。俺だって初めは全然だったもん。

  「・・・血の匂い」

  「臭いな」

  「分るんですか?」

  「勿論」

 悪魔の小猫ちゃんほどじゃないけど此処は血の匂いが濃いので分る。一誠は分らないのか驚愕と納得した顔を俺に向ける。

  「イッセー、マコト。二人にはいい機会だから悪魔としての戦いを経験してもらうわ!」

 腰に手を当てて唯でさえ主張している胸を更に主張させるリアス先輩。美しい!

  「マジですか!?真は兎も角俺なんてまだ無理だと思います!!」

  「そんな事分ってるわ。だから今回は木場達の戦いを見るの。それと下僕の特性も説明しないと」

  「一誠は、SもMもいけます!」

  「その下僕じゃ無いよ」

 優しくツッコミを入れてくれる木場。木場がもう少し遅かったら俺は小猫ちゃんにやられていた。

  「下僕の特性?」

 俺たちの絡みなど聞こえていない様に振舞う一誠とリアス先輩。シリアスだからか?

  「主となる悪魔は下僕と成る物に特性を捧げるの。・・・そうね、もう全部説明しましょう。大昔悪魔と天使を率いる神。そして堕天使三つ巴の大きな戦争があったの。大群を率いていたどの軍も長い戦争で疲弊し、数百年前に引き分けと言う形で終結したの」

 部長に続いてシリアスモード木場が説明る。

「悪魔側も大きな打撃を受けてしまった。大悪魔の方々もその部下も大半が死んでしまった。悪魔側は最早軍団を保て無かった」

今度は朱乃さんが続く。なんでわざわざ分割するんだ?一人で良いだろ

  「純粋な悪魔は大勢亡くなったと聞きます。でも戦争が終わったと言っても冷戦状態。堕天使と神に少しでも隙を見せればやられてしまいます。両陣営も大半をやられてますから」

 そしてリアス先輩に戻る。

  「そして悪魔は少数精鋭の制度を作った。それが『悪魔の駒』」

  「「イーヴィル・ピース?」」

 俺と一誠が同時に頭を傾げる。なんで一々横文字にするんだ?日本語で良いだろ!!大和魂万歳!!

  「爵位を持った悪魔は人間界の『チェス』を元に特性を取り入れたの。なぜか転生悪魔は人間が多いと言うのも有るし、その当時悪魔界で流行っていたと言うのも理由の一つ。主を『王』で『女王』、『騎士』、『戦車』『僧侶』『兵士』とそれと同じ数の特性を作ったの。少数の下僕を強化したこれが思った以上に爵位持ちの悪魔に好評なの」

 な、長い・・・もう5分位話してるよね?主役の俺一言も喋ってなんですけど。てか相手さんもよく待ってくれるな。

  「チェスそんない面白いか?」

 一誠が俺に聞いてくる

  「お前も俺も頭は余り良く無いからな」

  「なるほど」

  「バカなこと言ってないで聞きなさい。好評なのは競えるようになったからよ。どの下僕が強いかとかね。『レーティングゲーム』と呼ばれてるの。今では『駒集め』と称して、優秀な人間を集めてるわ」

  「部長もそのゲームに出てるんですか?」

 一誠が不安そうな顔でリアス先輩に聞いている。大方自分も借り出されると考えてるのだろう。そんな心配しなくても直ぐ出れるさ!

 黒歌は出たこと有るのか?もし出たこと有るのなら、その当時は名を馳せたに違いない。今でも別の意味で名を馳せてるけどね!いや、そう言う目的で黒歌を下僕しなかった筈・・・多分。

  「私は出ていないわ」

  「木場も?」

  「そうだよ」

一誠が木場に聞いている。

  「じゃあさ一誠の駒と特性ってなんだ?」

 一誠もそれが知りたかったのかリアス先輩を見つめる。

  「イッセーは」

 リアス先輩が俺に質問ね答えようとした瞬間、殺意の濃度が強くなった。一誠はその殺意いに顔を青くさせている。

  「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうなのもするぞ?」

  「臭いだけで判断するもんじゃ無いぞ?でもあえて言うなら赤髪ロングと銀髪ショートは是非食べてくれ!あっでもお腹壊すわ」

 「「ドウシテクレヨウカ」」

 俺の後ろで前の奴よりも何倍も有る殺意が膨れ上がっている。余りの恐怖に後ろを振り向けない。このまま逃げ出したい

  「木場・・・」

  「一誠君星が見えるよ」

  「あぁ綺麗だな」

 なにカップル見たいな事やってんだよ、必死に眼を背けるなよ。俺だってこの現実から目を背けたいんだから。

 「まぁ、今は良いわ。それよりバイザー、貴方を消滅させる!」

 大きな胸を張ったリアス先輩が宣言した瞬間、気味悪い笑い声が当り一面に響いている。そして声の主が姿を現した。

  「何と言うことでしょう」

 上半身は女性だが、下半身は何とも言えない者だ。全ての四肢は太く爪も人体んど簡単に貫ける程鋭く、尻尾はなんと蛇だ。仕上げは両手の槍、殺す気満々だ。

  「あれ悪魔じゃなくネ?」

  「個人差よ」

 マジかよ・・・個人差でここまで姿が変わるのかよ。

  「その髪の色のようにお前の身も鮮血で染めてやる!」

  「下手な洒落は辞めなさい。木場」

  「惜しい」

  「はい」

 此処でやめなしゃれとか言ってくれたら馬鹿に出来たのに、それをやった瞬間俺の命も無いけどね。そして呼ばれた木場は何時の間にか西洋剣を持ってバイザーに斬りかかっている。中々の速さだ。

 一誠は、木場の早さに驚いている。ふむ、この位の速さで驚いているなんて一誠には、もっと頑張って強くなってもらわないと困る。

  「祐斗の役割は『騎士』特性はスピードよ」

 リスア先輩が話す中木場はどんどん早くなって行く。そのスピードは青いハリネズミにも負けない様な気がする。バイザーは木場に向って攻撃するが、空を切るばかりである。

 「木場の最大の武器は剣よ」

 木場の剣がバイザーの両腕を切り跳ばす。当りに血と悲鳴が当りに広まる。

  「この二つで祐斗は最速のナイトになるの」

  「お前見えた?」

  「当たり前」

 一誠と話しているとちょこちょことバイザーの足元に近づく小猫ちゃん。木場は持っていた剣を消して戻って来る。

  「小猫は『戦車』」

  「潰れろぉぉぉぉ!!」

 リアス先輩の説明途中バイザーが、怒りに任せて小猫ちゃんに向って巨大な足を振り下ろす。その光景に顔を青くさせる一誠・・・だがその足は地面に着いていなかった。

  「なんで残念そうな顔してますよ?」

  「朱乃さん黙ってと貰えますか?」

  「ふふふ、貴方次第ですわ」

 分ってはいたが、どうしても少しガッカリする。その顔を朱乃さんに見られてしまった俺はこれからどうなって仕舞うのだろう?

 一方の朱乃は凄く嬉しそうだ・・・味方には優しいという噂はどうやら俺には当て嵌まらないらしい・・・それでも好きデス!!

  「朱乃さんの為ならなんでもします!!」

  「弱みがあるからでしょ?」

  「そんなの無くてもしますよ!」

  「ふふふ、ありがとう」

 嬉しそうに笑う朱乃さん・・・何時もよりお美しい。

  「なにデレデレしてるんですか」

 地の底から聞こえる悪魔の声。

  「!?」

  「戦車の特性は、力と防御力よ。アイツ程度じゃどうしよもないわ」

 リアス先輩の言葉に被さる様にバイザーの足がもの凄い速さで打ち上げれらた。足元には、アッパー姿の小猫ちゃん。

  「なんか様になってね?」

  「ああ」

  「褒めても許しません」

 小猫ちゃんは素早くバイザーの懐に入り込むと無防備な腹に向かって右ストレートを減り込ませた。

  「ぶっっ!!」

 巨体に似合わない速さで後ろに飛ばされるバイザー。水面は跳ねる小石の様に地面を跳ねた後、地面に沈んだ

  「朱乃」

  「はい、あらあら。今の私は機嫌が良いですよ」

 最早虫の息のバイザーの元へゆっくり歩いて行く朱乃さん。眼が何時もより輝いて見えるのは、気のせいでは無い。

  「一誠」

  「言うな。仕方ないことだ」

 諦め顔の一誠、アイツは酷い奴だ。だが!これから行われ様としてるのは、正義等無く朱乃さんのご褒美タイムだ!こんな事見逃して良いのか!

  「すぐに終わらしても好いけど、その後は・・・」

  「思う存分やらせましょう」

 木場の言葉にすぐさま同意。だって今の朱乃さん凄い楽しそうなんだぜ?餌を前にした動物なんだぜ?それを邪魔したら野暮じゃん?それに絶対俺が酷い目に会うじゃん。

  「朱乃は『女王』王の次に強く『兵士』『騎士』『戦車』『僧侶』全ての力を持っているの」

  「小娘が」

 小猫ちゃんの一撃が効いているのか倒れながら朱乃さんを睨みつけるバイザー。だがそれを聞いた朱乃さんは更に愉快そうに口元を歪ませる。

  「何時までそんな事が言えるか楽しみですね」

 か、完全に悪役だ。でも縄で拘束されながら朱乃さんにあんなこと言われたらそれはそれでいい物が有るよな。うん。

 そんな朱乃さんは、両手の空に向ける。すると空からバイザーに向って雷が落ちて来た!

  「グガァァァァァァ」

 辺りに肉の焼けた臭いが充満する。

  「さらにもう一発」

 休ませる気など無いと言うのか。恐ろしい

  「ギャァッァッ!!」

  「朱乃は悪魔だけど魔法使いよ。雷、氷、炎なんでもござれよ。そして彼女は・・・見れば分るわ。普段は優しいいけれどね・・・」

 や、優しい?俺が今まで受けた仕打ちは?そんな俺たちの会話をしてる中でも雷は止まずバイザーは悲鳴すら揚げられないようだ。

  「・・・朱乃さん」

 一誠が心底怯えた顔で朱乃さんを見ている。お前絶対分ってたろ?俺の扱い見てたじゃん!

 まぁ、流石にあそこまで酷いとは思わないか。

  「心配ないわ。朱乃は味方にはとても優しいの。マコトそんな目で見ないで。貴方は特別なのよ」

 朱乃さんの説明納得出来なかったので非難の眼で見ていたらリアス先輩からお達し。こんなに嬉しくない特別も珍しい。

  「うふふふふ。初めの威勢はどこ?」

  「ガアァァァッ!」

 もうなんか見てられない。余りにも悲惨すぎる。

  「部長」

  「そろそろ終りにしましょう」

 リアス先輩も一誠も同じ考え至ったのか。バイザーの元へ歩いて行く二人。

  「最後に言い残す事は?」

  「殺せ」

 リアス先輩の手から黒い玉が放たれる。そうして『はぐれ悪魔』バイザーの死んだ。

  「お前の出世も楽じゃ無さそうだな」

  「あぁ」

  「さて、帰りましょ」

 もう此処には様は無いと颯爽と元来た道を歩いて行くリアス一行。俺も後に続こうとしたがなぜか一誠がその場に留まっている。

  「一誠行くぞ~」

  「あ、あぁ。部長!」

 俺が呼ぶとリアス先輩の下へ小走りで行く一誠。

  「俺の駒は?」

 大方の予想は付いているのか絶望一歩手間なのか不安げな顔の一誠。リアス先輩はそれに気付いていないのか凄くかわいい笑顔で一言

  「『兵士』」

 仕方ないね。

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