杵築ねつきの愉快で苦痛で普通の日々の完全番外編となっております。
連載の傍らに始めたものなので、更新は不定期、下手すれば…。

※これは「めだかボックス」のオリ主が主人公となっております。
スキルなどに関しては、ただいま連載中の杵築ねつき(ryをご覧ください。

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ちょっとしたお遊びで書いたものです。
深く考えないで気軽に見ていってください!


杵築ねつきの異常すぎる日々~1日目~

何時も通りの日常、自分の寝床に横たわり、眠りについたと思った瞬間。

ねつきは気が付けば、知らないような知っているような広い教室に立っていた。

 

慌てたように辺りを見渡していると、鈴の鳴るような美しい女性の声が聞こえた。

 

「やあ、ねつきくん。久しぶり。毎度お馴染み、安心院さんだよ。」

 

まるで何処かにカメラでもあるかのように視線を固定させて、あざとくポーズをとるセーラー服の女子。実際は、女子などと言う言葉で収めることなど出来ないのだが、此処ではそう言わせてもらおう。

 

此方が声を上げようとする前に、彼女はポーズをとるのをやめ、ねつきと視線を合わせた。如何やらねつきの言わんとしている事は、安心院さんにはお見通しだったようだ。

 

「君を此処に呼んだ理由?それはね、暇だから此処で僕の持っている1京ほどのスキルで遊んでいたら、何故かとても面白いものが出来てしまったんだ。スキルとも呼べないお粗末なものだけれど……。良かったら是非、君の体で試してもらいたいなぁ、と思って。あ、大丈夫だよ。君のスキルは実力主義(アンチ ド スキル)で無効にしておくから。………立ち話もこれくらいにして。さ、行ってらっしゃーい!」

 

悪魔のような言葉が可愛らしい声で告げられたその瞬間、不意にねつきは、自身の足元に穴が開いた気がした。真っ暗な穴に吸い込まれるねつきの意識が最後に視認したものは、満面の笑みで手を振る安心院さんの姿だった。

 

 

 

「………ぅぶ?」

 

「…っかりして……人……呼んでくる……から。」

 

すう、と浮かび上がる意識。眠りから覚めるようなふわふわとした感覚は、聞いた事の無い少年の声で一気に冷めたのだった。がば、と勢いよく身を起こすと同時、ごちん、と何かがぶつかる音と同時に、ねつきのスキルが反応した。先程まで、自分に呼びかけていた少年の呻き声が聞こえる。

 

「いででで……っ、だ、大丈夫?お姉さん。」

 

額を押さえて、身悶えること少年を眺めながら、ねつきは漸く己の現在の状況がゆっくりと確認できた。

 

濃い緑のにおい。こんなに自然のあふれた場所は初めてだ。

 

何処までも透き通るような蒼い空に、緑が一面に広がる景色。

 

気が付けばねつきの服装は、何時もの真っ黒いセーラー服で。

 

そして己の傍には、緑色の服を着た、スーパーサ○ヤ人のような真っ黒いツンツン頭を持った額を抑える少年の姿。先程ぶつかってしまったようだ。心の中で謝っておこう。済まない少年。

 

恐らくねつきの事をお姉さんと呼んだのは、彼なんだろう。

 

安心院さんの手を振っていた光景を思い出したところで、やっとのこと自分があの目茶苦茶な人によって恐らくこの状況が作られたのだろうと、一人納得した。と、すると。

 

緑が沢山ある、まるでジャングルのような、見覚えの無い景色。

安心院さんのスキル、いやお遊びによる作られた空間か、それとも…。

 

起きるまで声を掛けていてくれたのは、彼だろうか。痛みも薄れたのか、今は心配そうに此方を見詰める、子供の目を見つけた。ねつきも、額を押さえる手をおろして、少年に、出来る限り普通に見えるように微笑みかける。

 

「あー、えっと、一つ聞いてもいいかな?少年。………箱庭学園って、知らない?」

 

ねつきの異常な日々は、この問いから始まった。




サ○ヤ人頭の少年の正体とは…!?
皆さんご存知ですね。


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