新たな力を手に立ち向かうμ'sと、圧倒的実力で立ちはだかるA-RISE…
両チームのバトルの行く末は…?
今回はバトルたっぷりでお届けします!
ではどうぞ!
《前回のラブライブ!》デンッ!
テレレッテッテッテッテー
真姫「にこちゃんの提案で、合宿をすることになったμ's。
わかってはいたけど…私の家に集まったみんな。
そんなみんなから、にこちゃんと私、そして穂乃果の3人は、ガンプラのパーツと共に乗せられた思いを託された。
舞台は整ったわ…いざ、決勝よ!」
#11 勝と負の狭間で
Beginning plavsky particul dispersal…
メイジン「サイは投げられた…
勝利の女神はどちらに微笑むかな」
UTXの教室でLIVE映像を眺めるメイジンが呟いた。
Please set your GUNPLA…
恵令奈「統堂恵令奈、トールギスウォーズ」
真姫「西木野真姫!オオトリストライクルージュ!」
あんじゅ「優木あんじゅ、フリーダムガンダムショック」
にこ「矢澤にこ!フルアーマーユ【にこ】ーンガンダム!」
ツバサ「綺羅ツバサ、ダブルオーガンダムライズ」
穂乃果「高坂穂乃果!ゴッドガンダム!!」
6人『出ます!!!!!』
Field・6
city
出撃した穂乃果たちの視界に広がったのは、日の光が照らす海の反射が眩しい港湾地区のマップだった。
にこ「各機着陸!
敵機の状況を把握して!」
寸分の景色を見る暇すらなく、にこが叫ぶ。
真姫・穂乃果「了解!」
タンクの関係上着陸不可能なにこのフルアーマーユニコーンは上空で、他の2機は地上で、慎重に相手の出方を伺う。
ツバサ「恵令奈…
穂乃果さんに掠める程度に狙撃を。
あくまで牽制よ。
あんじゅ、直上して3機の気を引いて」
恵令奈「了解した、撃つ」
あんじゅ「りょーかいっ♪」
囁くように、港のコンテナの陰で通信を交わしたA-RISE。
あんじゅのフリーダムが直上すると、真姫のルージュが感づいたようにビームランチャーを向け、一射する。
真姫「来たわよ!」
にこ「ええ!わかって…
まずいわ!穂乃果!右にずれて!!」
穂乃果「えっ…!?」
にこの呼び掛けで、戸惑いつつも右にステップを踏んだ穂乃果のゴッドの前を、トールギスの放ったビームが焼いた。
穂乃果「…!
ありがとう!にこちゃん!」
にこ「ボーッとしてるとやられるわよ!」
あんじゅ「貴女の言う通りね、矢澤にこさん♪」
直上して3機の意識を引いたあんじゅが、そのままにこの方へ向かっているのを、ビームに気をとられていた3人は気づかずにいた。
にこ「…そうね!」
互いに同じタイミングでビームサーベルを引き抜いたフリーダムとユニコーンが、上空で激しくつばぜり合う。
あんじゅ「片腕が…がら空きよ!」
もう片方のビームサーベルを引き抜いたフリーダムが、ユニコーンに再度刃を向ける。
にこ「甘いわっ!」
切りかかられた左腕のシールドでIフィールドを展開し、受け止めたにこは、右足で膝蹴りを食らわせながら至近距離で脚の側面に装備されたミサイルを撃ち込む。
あんじゅ「…っ…!
ツバサっ!」
ツバサ「今行くわ…!」
紅く光る双眸をぎらりと光らせたダブルオーの手には、以前の一双のGNソードⅡはなく、代わりに刀身が紅く輝くGNソードⅢが握られていた。
GNソードⅡも腰に装備されている。
ツバサ「トランザ―――」
真姫「させないわよ!!」
得意の操縦で地面すれすれの高さを飛び、直前までA-RISEに感づかせなかった真姫が、ここぞとばかりにオオトリに装備された対艦刀でダブルオーに切りかかる。
真姫「気がかりだったライザーってやつにはなってない…!
やれるわ!」
ツバサ「さすが…ね!」
刃がダブルオーに届きかけたその時。
ガギィン …
スーパーバーニアを最大出力で吹かし、接近した恵令奈のトールギスが、ルージュにタックルし、吹き飛ばす。
恵令奈「ツバサ、早くあんじゅを」
ツバサ「ありがと、恵令奈。」
真姫「…穂乃果!」
穂乃果「…行けるよ!
石破っ!!」
ツバサ「!?」
一人、ビームを避けて着地位置から動かなかった穂乃果が、石破天驚拳のチャージをしていたのに、眼前のにこと真姫に気をとられていたA-RISEは気づかなかった。
にこ「ぶっぱなしなさい!!」
真姫「頼むわ!」
穂乃果「天!驚!けぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」
発射されたエネルギーの塊が、ツバサに向かって直進する。
あんじゅ「ツバサっ!?」
恵令奈「ツバサ…!」
にこ「あんたらの相手は!」
真姫「こっちでしょう!」
ツバサのフォローに行かすまいと、にこと真姫が2人を足止めする。
ツバサ「…トランザム」
直後、辺りを激しい光が包んだ。
穂乃果「…な…な、んで…」
穂乃果の放った石破天驚拳は、直後に真正面から真っ二つに切られていた。
故に着弾することなく即座に爆発を起こしたのだ。
ツバサ「いい作戦ね、穂乃果さん。
でもこれは、予想外だったかしら?」
トランザムを発動したダブルオーの右手に握られたGNソードⅢが、巨大なビームサーベルのようにビームを纏い降り下ろされていたのだ。
にこ「ダブルオーライザーじゃないのに…ライザーソードですって!?」
ツバサ「このダブルオーはまだまだ発展途上でね…
オーライザーを搭載すると、粒子展開量が多すぎてエラーを起こしてしまうの」
真姫「それって…
オーバースペックってことじゃないの…!」
驚きを隠せない3人に、追い討ちをかけるようにあんじゅが言う。
あんじゅ「ついでに言うと私たちの2機もまだまだ完成にはほど遠いわ…
ね?恵令奈?」
恵令奈「ああ…」
穂乃果「…そうなんだ」
穂乃果が呟く。
にこ「なら…私たちのガンプラは!」
真姫「9人の思いを受けて!」
穂乃果「いくらでも進化する!!」
フリーダムを止めていたユニコーンが、つばぜり合いを解いて至近距離でバズーカを撃ち込み、タンクをダブルオーに向けて射出する。
にこ「真姫!」
真姫「任せて!」
真姫もトールギスを押し込み、一瞬の隙をついてにこの射出したタンク目掛けてビームランチャーを発射する。
ほどなくして、大質量の爆発がダブルオーを包んだ。
にこ「穂乃果!フリーダムを!」
1度目の落下で高度の下がっていたフリーダムが、再び爆風に飛ばされて地面に叩きつけられるのを見越したにこが、素早く穂乃果に指示を出す。
穂乃果「わかった!」
駆け出したゴッドガンダムの背中のウイングが展開され、赤いリングが発生し、ハイパーモードが起動する。
あんじゅ「…させないっ!」
落下寸前、体制を立て直したあんじゅが、武器を展開する。
穂乃果「あれはっ…!」
あんじゅ「食らいなさいっ!」
あんじゅのフリーダムが、全火器を展開、前面に突き出すと、次の瞬間に一斉射撃が発射された。
穂乃果「フルバースト!?」
走りを止めた穂乃果が、ガードの体制を取る。
すると、穂乃果の目の前になにかが落下した。
ズゴンという大きな着地音と共に砂埃が舞い上がり、それにより穂乃果に当たるはずであったビームは遮られる。
穂乃果「なに…?
赤い…?」
砂埃の収まり始めた視界に最初に見えたのは、滾るような赤い光だった。
にこ「…パージ!」
にこの声が響いたかと思うと、穂乃果の目の前の塊はみるみる小さくなり、見覚えのあるシルエットになった。
穂乃果「にこちゃん…!」
にこ「ったく、なんもせずに突っ込むんだから。」
タンクをパージしたにこのユニコーンが、急降下して穂乃果とあんじゅの間に割って入り、Iフィールドを展開して危機一髪穂乃果を守ったのだった。
にこ「レールガンが気がかりだったけど…被弾したのがバズーカでよかったわ。
本体は無傷よ。」
ツバサ「…これならどうかしら?」
にこ「なぁっ…!?」
タンクの爆発に巻き込まれたであろうツバサのダブルオーが、にこの目の前でライザーソードを振りかぶる。
穂乃果「にこちゃん!」
穂乃果のゴッドがにこのユニコーンを押し飛ばすと、前に出たゴッドガンダムの両手がオレンジに輝く。
にこ「穂乃果!?
あんた何を…!」
穂乃果「ばぁくねつ!ゴッド…!」
降り下ろされたライザーソードを、穂乃果は両手のゴッドフィンガーで白刃取りしてみせた。
ツバサ「な…!?」
予想外の展開に、ツバサですら驚きを隠せずにいた。
穂乃果「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
穂乃果が両手を押し込むと、ライザーソードに集約されていた粒子が徐々に崩れ始め、割れるかのようにライザーソードがその姿を消した。
ツバサ「本当に…やってのけるなんて…!」
トランザムが解け、紫のカラーリングに戻ったダブルオーに、ゴッドが迫る。
穂乃果「もらったっ!」
ツバサ「っ!」
後退すらできなかったツバサは、なんとかGNソードで応戦する。
ツバサ「さすがよ…穂乃果さん。
でもね…!」
ダブルオーの眼が、再び妖しく輝いた。
穂乃果たちが組み合っているすぐ近くで、体勢を立て直したにことあんじゅが向かい合う。
あんじゅ「…ついに本気って訳ね、矢澤にこさん♪」
にこ「ええ、そっちも準備完了みたいね。」
互いにライフルを向け、にらみあう二人。
その戦いの火蓋は、2機のライフルが同時に火を吹いたと同時に切って落とされた。
ビームが激突して爆ぜ、激しい閃光が辺りを包み、収まる頃には、既にユニコーンとフリーダムが紙一重の立ち位置でサーベルを交わらせている。
にこ「出力的にはほぼ互角…ならあとはウデね!」
組み合った右手を構えたまま、左手のビームトンファーを発振させたユニコーンが、フリーダムのクスィフィアスを狙って腕を振ると、フリーダムは寸でのところで2本目のビームサーベルを取り出して応戦する。
あんじゅ「させっ…ないわ!」
にこ「甘いわぁ!」
装備と一緒にパージされたユニコーンのシールドが、サイコフレームの輝きを取り戻すと、ビームガトリングガンを装備したシールドが浮遊し始め、さながらファンネルのような軌道を描いてあんじゅに迫った。
にこ「シールドファンネル!
ここまでは想定できなかったはずよぉ!!」
3つのシールドに装備されたビームガトリングガン計6丁、24個の銃口が全てあんじゅに向けられた。
あんじゅ「…!!」
恵令奈「あんじゅ!!」
恵令奈が叫ぶと、遠距離から不意に、巨大なビームの波がにこめがけて発射された。
トールギスの狙撃…
それは予想以上の精度を誇っていた。
にこ「…ふんっ!!
行きなさい!」
しかしにこは欠片もたじろがず、シールドファンネルを動かして3枚を三角形に組み合わせ、防御して見せた。
あんじゅ「っっく…!」
にこ「食らいなさい!」
右腕を押し上げ、ビームトンファーの出力を上げたにこが、フリーダム目掛け思いきりビームサーベルを降り下ろすと、その一撃はフリーダムの中心を貫いた。
あんじゅ「この勝負は、私の負けみたいね…
でもね、矢澤にこさん。
まだ、A-RISEは負けてないの…!」
余裕綽々とした序盤の態度とは裏腹に、呟くように言い残したあんじゅのフリーダムが、動力部を貫かれた衝撃で大爆発を起こした。
にこ「まずい…!
してやられたっ…!!!」
その爆発を横目に、狙撃したトールギスが立ち尽くすのを、真姫は見逃さなかった。
真姫「…そこっ!」
ビームランチャーとレールガン、ミサイルに至るまで全装備を展開し、疑似フルバーストを放つと、気づくのに遅れたトールギスがミサイルに被弾した。
恵令奈「わ、私としたことがっ…!」
真姫「当たりなさいよっ…!」
真姫は焦って距離を詰めることなく、中距離からランチャーとライフルを連射してじわりじわりと近づく。
恵令奈「押されるなどっ…!」
回避行動に集中し、真姫を見切れなかった恵令奈に、真姫は容赦なく斬りかかった。
真姫「とった!!」
恵令奈「仕方ないっ!」
スロットルを展開、SPのウェポンを発動した恵令奈が、ドーバーガンの銃口にビームサーベルを接続する。
恵令奈「エネルギー充填…
チャージビームサーベル、展開!!」
恵令奈が叫ぶと、ドーバーガンの銃口から極太のビームサーベルが発振された。
真姫「!?」
防御できない…
そう察した真姫は、踵を返して退こうとするが、その大きさとスピードから逃げようと思う心情が、すぐに逃げきれるものではないという確信に変わる。
その刹那、何かが真姫の横を通りすぎた。
真姫「なに!?」
にこ「真姫!避けなさい!」
にこの声に驚き、真姫が迫るビームサーベルに目をやると、シールドファンネルがビームサーベルを抑えていた。
フリーダムの爆発に巻き込まれたにこのユにこーンは、機体を半壊させながらも離れた場所で防御していた故に残ったシールドファンネルで真姫をフォローしたのだった。
恵令奈「矢澤にこ…!
あんじゅの犠牲をもってしても…!」
にこ「私たちのガンプラはまだ未熟で、性能はそっちに遠く及ばないかもしれないけど…
A-RISEに勝ちたいって、優勝したいって気持ちは絶対に負けてない…
絶対…負けない!」
大質量のビームに焼ききれそうになったシールドファンネルを見やった真姫は、再び機体を反転させ、トールギスに向かって突進した。
にこ「真姫!?」
真姫「間に合う!
…間に合って…!!」
バーニアを吹かし、トールギスに接近したルージュを、シールドファンネルを溶かしきったビームサーベルが焼き払った。
にこ「…っ!」
恵令奈「西木野真姫、手強かったが…
残るは矢澤にこ、高坂穂乃果、君たち二人だ」
それを聞き終わるか終わらないかのタイミングで、にこがにやりと笑うと、撃墜されたルージュの爆煙の中から何かが飛び出した。
真姫「3人よっ!!!」
ルージュ本体は損傷、撃墜されたものの、からがら抜け出したオオトリバックパック単体での攻撃を、真姫は一か八かにかけて仕掛けたのだった。
トールギスの上空まで上昇し、急降下に合わせてビームランチャーを発射すると、あまりの出来事に呆気に取られる恵令奈のトールギスを見事捉えたのだった。
恵令奈「っぐぅ…!
抜かった…!」
真姫「これで…落ちなさい!」
極めつけにもう一撃、ビームランチャーを放ったオオトリを、トールギスが追撃することはなく、程無くしてトールギスは爆発四散したのだった。
にこ「残るはダブルオーね…」
真姫「手負いとは言えこっちはまだ3人、勝機は――――――――」
ザシュッ
にこ「え…?」
ズシャァ
真姫「なっ…!?」
ツバサ「…間に合わなかったけど…
これで互角ね…!」
真姫とにこが振り返ると、そこには、トランザムで粒子を使いきったはずのダブルオーライズが、再び深紅にその身を包んで佇んでいた。
ツバサ「…どうやら、本気でいかなきゃダメみたいね。」
次回 #12
願いと想い
に、続く。
いかがでしたでしょうか?
ダブルオーが再度トランザムを発動できた理由とは…
そして、決着は、優勝の栄光はどちらの手がつかむのでしょうか?
次回もお楽しみに!