A-RISEとの戦いから一週間、9人の戦いは新たな展開を迎え、激動の全国へと進んでいきます!
ではどうぞ!
2期#1『もう一度ガンプラバトル!?』
2期 #1
もう一度ガンプラバトル!?
μ'sとA-RISEの激闘から1週間が経とうとしている頃。
μ'sはガンプラの整備を終え、翌日に備えた東京代表決定戦に向けて作戦会議をしていた。
にこ「さ、明日の代表決定戦だけど…
A-RISEは出場が決まっている以上、取り合われる枠は2つ。
私たちの地区も含めて東京は東西南北4地区に別れてるから、あと3地区からの参戦ね。
つまりは、1回勝てば全国行きは決定って訳!」
にこがいつものように意気揚々と説明すると、メンバーはいよいよといった具合に盛り上がった。
穂乃果「私たちはA-RISEと戦えた…
決して代表戦を甘く見てる訳じゃない…けど、これは大きな自信になる!」
ことり「そうだね!」
海未「はい!その通りです!」
ガヤガヤと盛り上がるメンバーたちを制すように、希が口を開いた。
希「メンバー、どうしよか?」
するとすこし遅れて、花陽が呟く。
花陽「私…前から気になってたんだけど…
3年生のみんなって3人で戦ってるの見たことないなぁって…」
凛「凛も凛も!みーんな強いから、どうなっちゃうか気になるにゃ!!」
凛も続く。
真姫「…で、やるの?やらないの?」
相変わらずのトーンで真姫が訪ねると、絵里が不敵に笑った。
絵里「そういうことならやるしかないわね…!」
にこ「いいわ、私たち3年生の経験ってもんをみせてやるわよ!」
希「そんじゃ、ウチも久々に本気だすでぇ!」
3年生も誰も異論はないようだった。
そして翌日…。
会場には代表の4チームが出揃っていた。
メイジン『諸君!よくぞ集まってくれた!
これより、既に全国出場が昨年の結果で決まっているA-RISEを除いた東京代表決定戦を開始する!
この試合のダメージレベルはAに設定されている!選手諸君は注意を頼む!
では、4チームの代表は前へ!』
μ's以外の3チームはすぐに代表が出揃ったが、μ'sは何やらもめている。
穂乃果「こういうときはにこちゃんでしょ!」
にこ「たまにはあんたに…!」
希「試合に出るのはにこっちなんやし…」
絵里「にこが行けばいいじゃないの…」
にこ「…
わかった!わかったわよぉ!」
にこが意を決して前に出ると、運命のくじ引きが幕を開けた。
この東京代表決定戦は、μ'sの所属する音乃木坂の他に聖鳳学園、翼昇学院、瞬閃高の3校が出場しており、総当たりではなくくじ引きで決まった組み合わせで戦う。
勝利した2組晴れて全国行きとなる、ということである。
よって、この組み合わせはとても重要なもの…なのだが。
メイジン『第1試合!音乃木坂学園・μ's!
対するは、翼昇学院・チームスカイマスター!
2組はステージへ!』
μ'sが組み合わせで当たったのは、全国出場経験もある翼昇学院だった。
凛「やっぱりにこちゃんくじ運ないにゃぁ…」
真姫「強豪みたいね…」
花陽「穂乃果ちゃんの言う通りだったね…」
苦い顔をしながら見つめるメンバーを、にこが大声で制した。
にこ「うっさいわねぇ!!!!
やってやるわぁ!!!
行くわよ!希!絵里!」
呆れ気味の二人がはっと我に帰り、前に出ていくにこに続いた。
ことり「大丈夫…かな?」
海未「…やるときはやる、そう信じましょう…」
Beginning plavsky particul dispersal…
にこ「いい!二人とも!
…勝つわよ!」
絵里「もちろん!」
希「当たり前やん♪」
Please set your GUNPLA…
にこ「矢澤にこ!フルアーマーユ【にこ】ーンガンダム!!」
希「東條希!ローゼン・ズール!!」
絵里「絢瀬絵里!百式!!」
3人『出ます!!!』
Field・8
Hanging Garden
にこ「空中庭園…!
全国いくにはおあつらえ向きのステージね!」
希「ウチは下がって援護を、そのためのローゼンや!」
にこ「絵里!敵を炙り出すわ!
あれを!」
絵里「もちろん、既にチャージ開始してるわ!
二人とも離れて…
メガバズーカランチャー!食らいなさいっ!!!!!」
希と絵里がそれぞれ自分の持ち機体であるキュベレイとアカツキに乗らないのは、作戦行動を意識しての機体選択故だったからだ、と、μ'sのメンバーはここで気づく。
絵里の放ったメガバズーカランチャーが空中庭園をひとつ焼き払い、2つを貫くと、その影から敵が1機出現した。
にこ「希!敵機体を判定!」
希「…!
来たっ!
…!?」
絵里「希!?
どうしたの!?」
応答のなくなった希に、絵里が焦りぎみに呼び掛ける。
希「…敵さん、予想外や…
本体は…雲のなかに隠れとる!」
少し震えたような声で、希が通信を返す。
にこ「どういうこと!?
さっき確かに1機見えて…
…!!」
絵里「あ…れって…」
凄まじい轟音を上げながら、雲を切り裂いて晴れ空に飛び出したのは他でもなく、ガンダム試作3号機・デンドロビウムだった。
ガンダム試作3号機…
ガンダムと呼ぶに相応しくないその見た目と巨大な体躯は、最早動く巨大火薬庫と呼んでも過言ではない。
コアユニットであるMS、ステイメンが、アームドユニットのオーキスに''乗り込む''ことで、デンドロビウムが完成する。
右側に装備されたメガ・ビーム砲は、すらりと細く伸びており、巨大なデンドロビウムの中でも抜きん出た長さ、そして強大な威力を誇る。
他にもミサイルの弾幕を一瞬で形成できるような量を一斉発射できるミサイルポッドや、機体下部に装備されたビームサーベル…と、装備には枚挙にいとまが無い。
おまけにその巨体に装備されるバーニアももちろん大きな出力を誇り、スピードですら弱点はない…。
そして特筆すべきは、Iフィールドが装備されていることだ。
Iフィールドはビーム装備を完全に無効、バッテリーが切れるまでそれを発動させ続けるビーム防御装備の最高峰のものである。
希「あんな化け物みたいなん…!
このガンプラで…戦えるんやろか…!」
にこ「MAの可能性を想定していなかった…!!
やるしかないわ!二人とも!!」
絵里「メガバズーカランチャーのチャージを…終了まで耐えてIフィールドを捲るわ!」
にこ・希「了解!」
素早い判断で3方向に散った3人は、絵里の方を向かせないようにと各々行動を始める。
にこ「こっちよ!!」
にこの牽制するような動きに、敵のデンドロビウムが反応すると、ユニコーンが振り向いてフルアーマー装備を展開、バズーカとミサイルの弾幕を形成した
。
Iフィールドはビーム装備を無効化する装備。
実弾であれば有効打でなくとも敵に当てて爆風で視界を奪う程度のことならできる…
そう考えたにこの思考は一瞬で裏切られることになる。
ビッと、ピンク色の閃光が疾ったと思うと、にこの発射したバズーカとミサイルがデンドロビウムに届くことなく爆発する。
にこ「なんでっ…!?」
希「にこっち危ないっ!」
希の呼び掛けで機体を翻し、後退しようとしたにこのユニコーンのプロペラントタンクを、先程と同じピンクの閃光が焼いた。
にこ「何なの…!
早すぎて見えないっ…!」
希「ビームサーベルや!
通常の倍くらいはありそうな長さ…
出力がバカみたいに上がっとる!」
一歩下がって見ていた希が、にこに叫ぶように伝える。
にこ「…予想を遥かに越えてきてる…
でもまだ…まだまだよ!」
タンクの爆発が引き始めると、NT-Dが発動し、赤い粒子を振り撒くユニコーンがビームトンファーを両手に振り出し、シールドファンネルを纏わせて突進する。
にこ「Iフィールド発生装置は…
そこ!」
一瞬の出来事にさすがのデンドロビウムも対応できず、ユニコーンの懐への侵入を許してしまう。
にこ「観念しなさい…ここまで潜り込めば!」
バチバチと、Iフィールドにビームサーベルがぶつかる音が大きく戦場に響く。
しかしその音は長くは続かなかった。
いや、正確には…
途切れたあとに、対象が変わったというべきであろうか。
デンドロビウムのIフィールドが消え、その巨大な機体が落下し始めたと思うと、不意に現れたコアユニットであるステイメンがユニコーンを蹴り飛ばした。
にこ「このスピードに装備…
ステイメンなのにフルバーニアンのバーニアを背負ってる…!?」
通常、ステイメンは腰部から伸びるような形のスラスターを装備しているが、それに加えてこのステイメンはガンダム試作1号機・フルバーニアンのバーニアを背中に装備していた。
不意を突かれ蹴り飛ばされたにこを尻目に、オーキスに舞い戻ったステイメンが、再びデンドロビウムとなって襲い来る。
希は焦りつつも作戦を思案していた。
希「えりち!メガバズーカランチャーのチャージは!?」
絵里「あと1分…!
それで確実にIフィールドは捲れるはず…!!」
希「1分…」
その1分は、今までのいつよりも長く感じた。
迷っている暇なんてない。
記憶を。仲間の装備を総動員してここを乗りきらなきゃ…!
そして希の頭に浮かんだのは、0083本編に描かれていた、Iフィールドでビームを無効化しても、衝撃は受けるというものだった。
希「…!
にこっち!マグナムを!」
にこ「何言ってるのよ希!
相手はIフィールドを…」
希「いいから早く!!」
にこ「…わかったわよ!」
困惑ぎみにデンドロビウムにマグナムを発射するにこ。
するとデンドロビウムの機体は、ビーム無効化の反動で大きく揺れた。
希「やっぱりや…
いくらIフィールドと言えど、衝撃までは殺せない!」
予想通りの展開に、希はニヤリと笑う。
希「にこっち!
ウチらのありったけのビーム装備をデンドロビウムに向けて撃つんや!
足止めに加えてIフィールドの減衰も狙える…!」
にこ「…!」
にこも思い出したらしく、マグナムとシールドファンネルのガトリングをデンドロビウムに向ける。
希のローゼン・ズールも、シールドを前面に向けて片腕のインコムを放出、あらゆる角度からデンドロビウムを狙う。
絵里の隠れている浮遊大陸の上に立ち、2機のビーム兵器が一斉に火を吹くと、デンドロビウムは爆風に飲み込まれた。
にこ「絵里!あと何秒!?」
絵里「20秒を切ったわ!」
にこ「いける…!」
希「にこっち!!あれ!」
にこ「何よ…
…っ!?」
爆風が引き始め、再び見えはじめた青空に、オレンジ色のメガ粒子の閃光が疾った。
穂乃果「…」
海未「あの3人が…?」
ことり「負け…ちゃう…の?」
穂乃果「…ううん。
まだ…まだ負けてなんてないよ…!」
デンドロビウムのメガ・ビーム砲が発射され、希たちを捉えた…ように見えた。
しかしそれは客席側からの視点にすぎなかった。
希「…!
に…こっち!?」
にこ「…」
浮遊大陸上空、大陸がメガ粒子の波に飲まれる直前に、にこはシールドファンネルを三角形に組み合わせ、Iフィールドを展開して防御した。
そして…
にこのユにこーンが、緑色に輝いていた。
希「にこっち…
サイコフレームの色が…!?」
ドシュゥ…
メガ・ビーム砲の射撃終わると、にこのユにこーンが赤い色を取り戻す。
絵里「いけるわ!!二人とも離れて!!!」
希「にこっち!」
にこ「わかってるわ!」
絵里の百式が大陸の下から姿を現し、メガバズーカランチャーを最大出力で照射する。
黄色いビームがデンドロビウムを包み込むように突き進み、そしてそのビームの威力でIフィールドのジェネレータのバッテリーが落ちる。
そしてジェネレータが爆発し、黒煙を吹き出しながらよろけたデンドロビウムを、にこと希の波状攻撃が襲った。
瞬間、大爆発が周囲を包んだ。
発射されていなかったミサイルに誘爆、そして連鎖していくようにオーキスの機体が爆発四散していく。
にこ「フンッ!
にこたちにかかればこんな…!」
にこの背後に機影が迫る。
にこ「ってえぇっ!?」
ザシュッ…
希「油断は禁物…やよ?」
にこの背後に迫ったのはステイメンだった。
そして希のローゼン・ズールのクローが、ステイメンを貫いたのだった。
BATTLE END
メイジン「東京代表決定戦!初戦の勝者は!!
音ノ木坂学園・μ'sだああああああ!!!!!」
ワアアーーーーーーーーーーッ!!!!
メイジンのアナウンスに、歓声が沸き上がる。
μ'sの面々も喜びながら駆け寄る。
穂乃果「やったぁ!!」
海未「一時はどうなることかと…!」
ことり「やっぱり3年生ってすごいね!!」
凛「思った通りにゃ!!」
花陽「さすがです…!」
真姫「…やるじゃない!」
にこ「あったりまえでしょぉ!
この宇宙No.1アイドル、矢澤にこにかかればこんなの朝飯前よぉ!」
絵里「あれ~?
デンドロビウムが出てきて誰より焦ってたのは…」
希「誰やったっけねぇ?ふふ」
にこ「うっさいわねぇ!!!終わったことは――――」
にこの声を遮るように、少年の叫びが会場に響いた。
『次元覇王流!!
せぇぇぇぇけん突きぃぃっぃぃぃぃぃ!!!!!!』
どうやら隣で行われていた第2試合の決着も、少年の叫びと共についたらしい。
メイジン「東京代表決定戦、第2試合の勝者は!!
聖鳳学園!チーム・トライファイターズだぁ!!!!」
ワァァアアアアーーーーーーッ!!!!!
穂乃果「聖鳳学園…」
希「チーム・トライファイターズ…?」
にこ「聞いたことな…
え…?
聖鳳学園ってあの…イオリ・セイのいた…?」
「やったなセカイ!」
「セカイくん!」
「これで全国ですね!先輩!ユウマも!」
μ'sはトライファイターズを見つめていた。
この3人もまた、μ'sのライバル…
そう考えて。
穂乃果「ユウマ…くん?」
次回、2期 #2
2組の東京代表
に、続く!
時間がかかってしまい本当に申し訳ありませんでした!
次回以降、1~2週に1話のペースで進めていきたいと考えております!
そして改めて、完結までどうぞよろしくお願い致します!