早めの投稿ですがすこし短めかもしれません…
しかし手は抜いておりません!
ではどうぞ!
2期#10 限界の向こう側へ
フミナ「よし、あと2機―――――――」
セカイ「まだです!!!先輩!!!!!」
フミナ「え…!?」
ウイニングの頭上、輝いていた星のひとつが超速でウイニングに迫る。
穂乃果「ばぁくねつ!!!!!
ゴッド…
フィンガあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
降り注ぐ流星の如く、スーパーモードを発動した穂乃果が、ウイニングの頭部を掴んでそのままの勢いで小惑星に叩き付ける。
フミナ「なんてスピードなの…!?」
穂乃果「もらったぁ!!!」
穂乃果の声と共に、激しい爆発が周囲を包んだ。
穂乃果「これで…え!?」
確かな手応えを感じていた穂乃果は、煙のなかに光る緑の双眸に焦りを隠せずにいた。
フミナ「まだ…まだここでは負けられない…!!」
ウイニングはリアルモードを解いてSDの頭身に戻り、リアル頭身時のソードを盾がわりにして攻撃を耐えきったのだった。
フミナ「セカイくん!!」
セカイ「了解です!!」
海未「はっ!?
いけない!ことり!!」
ウイニングから分離、再び飛び出したガンビットが、セカイのトライバーニングに近づく。
ユウマ「行かせないッ!!」
海未「っ…!!
このスピード…お互いに手負いでは此方が不利…!!」
気迫で海未を止めたユウマと穂乃果を抑えるフミナの視線の先で、セカイの拳をプラフスキー・パワーゲートが包む。
セカイ「食らえええぇええええええええええええええ!!!!!!」
光に包まれた拳が、今だ動けないことりのウイングゼロに向けられる。
ことり「どうして…
動いて…!
このままじゃ負けちゃうから!
海未ちゃんと穂乃果ちゃんと…
μ'sみんなでここまで来たのに!
ここで終わりたくない!!」
ことりの魂の叫びが届いたのか、ウイングゼロ・フォーゲルの瞳に光が宿る。
セカイ「うおおおおおおおお!!!!!!!」
トライバーニングが突っ込んでくるのとほぼ同じタイミングでその羽を羽ばたかせ、間一髪セカイの一撃を避けたウイングゼロが、ひしゃげたツインバスターライフルをその手に掴んだ。
ことり「穂乃果ちゃん…
海未ちゃん!
あとはお願い!!!!」
辛うじて動く右手で、定まらない照準を合わせ、残された粒子を全て使った一撃が、セカイではなく、穂乃果と組み合っているウイニングに向けられた。
フミナ「セカイくんじゃなくて私を狙うなんて…
でも!」
穂乃果「させないっ!
ヒィィィィィトォォ…エンドッ!!!!」
掴んでいたソードの爆発により、ウイニングがさらに小惑星にめり込む。
フミナ「…!」
ビームの波が、小惑星もろともスターウイニングを包んだ。
ユウマ「フミちゃん!」
セカイ「先輩!!」
海未「ことり!?」
穂乃果「ことりちゃん!!!」
辛うじて残されたウイニングのガンビットが、セカイのトライバーニングの背中に装着される。
フミナ「抜かったわ…!
でも、向こうも…」
フミナの視線の先には、最後の力を振り絞ったことりのウイングゼロ・フォーゲルが、力なく浮遊していた。
ことり「ごめんね、2人とも…
信じてるから…!!」
2人は返事をしなかった。
ただ、無言で頷いた。
ユウマ「押しきれる!!」
つばぜり合いの隙をついたユウマが、海未のブラストグフカスタムの懐まで踏み込むが、上体を低くしていたライトニングの顔面にグフはオーバーヘッドキックを決め、吹き飛んだライトニングをケルベロスで追撃する。
ユウマ「蹴り…だと!?」
海未「武器がなくなれば戦えないなど…
言い訳です!!」
片方が損傷させられ、もう片方しか発射できないケルベロスをライトニングに向け、海未は目をつぶった。
海未「放てる矢は一撃のみ…。
ここで決めて見せます!!」
ブラストグフカスタムのモノアイが強く光った。
海未「ラブアロー・シュートッ!!!!!!!」
弓道を嗜んでいた経験が、その狙撃を一直線に目標へと向かわせる。
ユウマ「こんなところで…!」
飛ばされた勢いそのままに、無理矢理宙返りをしたユウマのライトニングが、海未の一撃をバックパックだけの被弾に抑えることに成功する。
海未「外れた!?」
ユウマ「うおおおおお!!!!!!」
宙返りして小惑星に着地したユウマが、ありったけの勢いで小惑星を蹴って海未に迫った。
海未「…!!」
かたや、ソロモンの要塞上では。
ついに両チームのエースが、その顔を合わせていた。
穂乃果「ついに…だね」
セカイ「はいっ!」
互いにニッと笑うと、一度元に戻っていた穂乃果のトライゴッドガンダムがバックパックを展開しつつ金色に染まって行く。
一方でセカイのトライバーニングガンダムは、青く輝いていたクリアパーツが灼熱の炎に包まれながら橙色に染まると同時に一部の装甲が剥離する。
バガァァァァァンッ…
2機の姿が消えたと思うと、次の瞬間次の瞬間ソロモンの一部で衝撃波が起こった。
1度だけではない、次々と。
金と橙の閃光と化した2機が、ところ狭しと各所でぶつかり合う。
次に2機を目視できたのは、ソロモンの外部で両腕を組み合った時だった。
擦れたような傷が両機の激闘を物語る。
穂乃果「これが…セカイくんの本気っ…!!」
顔に擦り傷を作った穂乃果が、以前笑みを浮かべながら言う。
それはセカイも同じだった。
セカイ「エキシビジョンの時とは話が違う…!
強いっ…!」
互いが組み合った腕を解いて距離を置くと、その右手を両機が高く掲げた。
穂乃果「ばぁぁくねつっ!!!!!」
セカイ「次元覇王流!!!!!」
突っ込んで右手を振りかぶりながら、2機が技と技を交錯させる。
穂乃果「ゴッドフィンガああああああああああ!!!!!!!」
セカイ「りゅぅぅぅせぇぇぇ螺旋けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」
ユウマ「とった!!」
海未のグフカスタムを、ユウマのライトニングのビームサーベルが貫いていた。
海未「私としたことが…!」
ユウマ「これで援護に…
何!?」
ユウマが何かに気づいて確認すると、ライトニングの背部に射出式のアンカーが気づかぬうちに差し込まれていた。
海未「行かせません…
なんとしても…!」
腹部にビームサーベルを突き立てたまま、グフカスタムが回収していたアンカーを刺された瞬間に射出したのだった。
ユウマ「くっ…!」
残されたもう片方のビームサーベルでアンカーの切断を試みるユウマだが、ビームサーベルを持った左のマニュピレータにグフカスタムの投げたヒートダガーが突き刺さり、アンカーから逃げるすべを失った。
海未「穂乃果の邪魔は…絶対にさせません!!」
グフが、機体全身に残されたまだ動くバーニアを全力で吹かすと、バックパックを失ったライトニングは対抗できずにアンカーに振り回されてゆく。
ユウマ「まだこんなパワーが…!?」
小惑星に叩きつけられ、動けなくなったライトニングを、海未のグフカスタムが両手に持ったヒートダガーで仕留めにかかった。
海未「これで…!」
ユウマ「させない!!」
迫るグフカスタムの腹部に残ったビームサーベルめがけ、ライトニングが左腕のビームガンを放つと、そのエネルギーでビームサーベルが爆発する。
海未「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ユウマ「うぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
突撃した海未とビームガンを連射するユウマ、最後には互いの機体が激突して激しく爆ぜた。
爆発が引き、2機が露になると、そこには大破した2機が浮遊していた。
ユウマ「セカイ…頼んだぞ…!」
海未「穂乃果…!任せましたよ!!」
セカイ「ユウマ!?」
穂乃果「海未ちゃんっ!?」
仲間の撃破に気づいた2人が一瞬、表情を変えるが、互いが撃破された以上、今は目の前の戦いに集中せねば…
穂乃果もセカイも気づいたのだろう、顔を背けることはせず、ぶつかり合う右手に意識を集中する。
穂乃果「っぐ…」
軋む音を上げるゴッドの右手。
それは穂乃果の右腕にも伝わっていた。
しかし同じアシムレイトのセカイも限界だったのだろう、ぶつかり合う右手を引きながら一旦後退した。
セカイ「想像以上です…!」
セカイがにっと笑って言うが、額には汗が光っていた。
穂乃果「セカイくんも…!」
穂乃果の額にも汗が流れている。
Time:2:00
残り時間が2分を告げた途端、2機の様子が変わった。
穂乃果「…決める!」
地区大会・A-RISE戦で見せたアシムレイトの覚醒状態を再び起こした穂乃果が、トライゴッドガンダムの両手を深紅に包み、背部の光輪に9本の炎を迸らせ、周囲の粒子を輝かせる。
セカイ「…行きましょう!先輩!ユウマ!」
セカイのトライバーニングがその輝きを増したかと思うと、スターウイニングから託されたビットとファンネルがユウマのときと同じように展開し、フィールドを生成する。
次の瞬間、2機は超速でその距離を積め、見つめあうような距離にいた。
穂乃果「石破っ!!!!!」
セカイ「プラフスキーパワーゲートっ!!!!!!」
穂乃果「天驚けぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」
セカイ「次元覇王流!!!!!
せぇぇぇぇぇけん突きぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
穂乃果の撃ち出した石破天驚拳とセカイの両拳がぶつかり、交わりあう炎が周囲を照らす。
穂乃果「ここで…ここまできて…
みんなできて…!
負けられない!!」
セカイ「それはこっちだって!!
3人で…3人で勝ってみせる!!!!」
石破天驚拳を破ったセカイが、穂乃果に突っ込む。
セカイ「いけええ!!!」
穂乃果「まだぁぁぁ!!!、」
両手と両手をぶつけ合い、1つの火の玉のように燃え上がって拮抗する2機。
やがて互いの右手が相手の左手を押し込んでゆく。
穂乃果「ぐぅぅっ…!!」
セカイ「なっ…!?」
互いの右手が相手の左手を押しきり、殴り合う格好になった2機。
穂乃果「…でも!」
穂乃果のゴッドガンダムの右手が、トライバーニングの顔面を握りしめた。
セカイ「諦めない!
諦めて…たまるかあああああああ!!!!!!」
ふらふらになった左腕の横、空いたゴッドガンダムの脇腹めがけて拳を突き出すセカイ。
穂乃果「んぐっ…!」
アシムレイトの効果で、穂乃果を激しい痛みが襲う。
穂乃果「これで…
これでぇっ!!!!」
それを乗り越えた穂乃果のトライゴッドガンダムの右手の深紅が、その熱を押さえ込んだかのようなオレンジへと輝きを変えた。
穂乃果「ヒィィィィィィトォォォォ…!
エンドッ!!!!!!!」
タイムリミット直前、秒が0:02と0:03を交互に表示している。
静まり返った戦場、燃え上がる炎とその煙の中に。
背中に9本の炎を迸らせた、赤い拳のガンダムが佇んでいた。
BATTLE END
次回
2期#11
「覚悟の理由」
に、続く。
いかがでしたでしょうか!
次回、もうひとつの戦いがその幕を開けます!
そして決勝へ向かって、この物語も間もなく終わりの扉に手をかけようとしております。
これまで応援してくださった皆様、新しく読んでくれた皆様、ほんとうにありがとうございます。
絶対に完走して見せるので、しばしお付き合いいただければ幸いです。