今回からはもうひとつの戦いが幕を開けます!
そして、新たな"なにか"も…?
ではどうぞ!
《前回のラブライブ!》デンッ!
テレテッテッテッテッテー
海未「全国大会準決勝…私たちは互いに2機を撃破し、残すは両チームのリーダーのみ!」
ことり「時間は過ぎて、制限時間を過ぎる直前…
穂乃果ちゃんが…?」
2期#11 覚悟の理由
観客も、メイジンも、全員が息を飲んでステージを見つめた。
爆煙の引いた戦場に、燃え上がる炎が見える。
穂乃果「私の…勝ち…だ…!」
穂乃果が力なく言うと、ゴッドガンダムは膝立ちになって炎は引いてゆく。
激しく消耗したのだろう、穂乃果は汗だくでくたくたになっていた。
セカイ「…さすが、です」
トライバーニングを包んでいた灼熱の炎が消え、その瞳が輝きを失うと、メイジンの声が響いた。
メイジン「勝負あり!!!!
この勝負…
音ノ木坂学院・μ'sの勝利だっ!!!!!!」
…ワァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!
μ'sが今まで聞いた歓声よりも一際大きな歓声が、会場を包んだ。
穂乃果「やっ…た…」
気を失いそうになる穂乃果を、海未とことりが肩を貸して支える。
海未「穂乃果…よくやってくれました…!」
ことり「信じてたよ!穂乃果ちゃんっ!」
穂乃果「えへへ…ありがとう…」
ユウマ「セカイ!!」
かたやトライファイターズも、気の抜けたように倒れ込みそうになったセカイを受け止め、声をかけ続ける。
セカイ「先輩…ごめんなさい…
俺はまだまだ…未熟で…」
フミナ「セカイくん!
よく戦ってくれたわよ…!なにも謝ることなんてないわ!」
ユウマ「そうだ!
あと少し…
なにかが及ばなかったんだ、きっと…っ!」
セカイ「ユウマ…俺…
穂乃果さんと戦って…わかったんだ。
このままじゃ…穂乃果さんたちは…決勝で…」
ここまで言い残し、セカイは気を失ってしまった。
ユウマ「セカイ!!」
フミナ「セカイくん!?」
そして両方のチームに救護班が出向き、残された4人が歩み寄った。
海未「ありがとうございました。
とても…心から熱くなれる勝負でした。」
ユウマ「お礼を言うのはこっちです。
それと…試合中の無礼な言葉遣い、申し訳ありません…」
海未「気にしないで大丈夫ですよ。
気持ちは私もわかりますからね」
微笑んだ海未に、ユウマは少しどぎまぎする。
フミナ「最後の一撃、見事でした…
感服です!」
ことり「私はあんなに的確な判断できないから…
だから、フミナちゃんもすごいと思ったな♪」
フミナ「ありがとうございます!」
フミナとことりは笑顔で握手を交わした。
それを見ると、一旦は落ち着いていた会場の各所から再び歓声が上がったのだった。
ツバサ「…まさかね。
これも天の悪戯…にしては出来すぎかしら。」
あんじゅ「これを誰より望んでいたのはツバサじゃないの?
このまま、私たちも…」
英玲奈「そうなりたいのではなく、そうするために戦おう。
答えはきっと、戦ってるうちに見つかる」
ツバサ「そうよね。
もう…
もう、あんな風には…」
ー遡ること1年前、前回の全国大会にてー
ツバサ「あんじゅ!?英玲奈っ!?」
キジマのトランジェントガンダムが、GNパルチザンをツバサの乗るエクシアに向ける。
キジマ「ひとつ聞こう。
君たちはなんのために戦っている?
アイドルとしての売名の為に戦っているのであれば…そんな輩に我々は負けない」
ツバサ「…えぇ、あなたの言うとおり…
売名の為に戦ってきました…今までは…」
キジマ「今"まで"?」
ツバサのエクシアがキジマのトランジェントを見つめる。
ツバサ「売名の為に戦っていた…はずなのに。
何より悔しくて…あっけなさ過ぎて自分に腹が立って…
適当に始めたガンプラだから…適当でいいやって、そう思っていたのに…」
ツバサの目に、次第に涙が浮かぶ。
ツバサ「だから…!
私も、質問させてください…!!
強く…
強くなるには、どうしたらいいですか…」
キジマは一瞬ぎょっとした顔をし、答えた。
キジマ「ガンプラと…向き合うことだ」
A-RISEの3人の手に、それぞれのガンプラが握られていた。
ツバサ「これが…私たちの結果…」
『いいガンプラだな』
不意に響いた声に、ツバサは辺りを見渡す。
声の主は背後、とはいっても少し遠くにいた。
ツバサ「キジマ・ウィルフリッド…!」
キジマ「1年ぶりだな。
予選も含め君たちの試合、見せてもらった。
ガンプラの完成度、そしてファイターの腕…
両方素晴らしいな」
ツバサ「どういうつもり…?」
キジマ「そう気負う必要はないさ。
ただひとつ、私たちと試合する前に伝えておきたいことがある。」
ツバサ「伝えておきたいこと…」
キジマ「そうだ。
今の君たちには大切なものが足りていない。
それでは我々とはまともに戦うことすらままならないだろう。」
あんじゅ「足りない…」
英玲奈「もの…?」
キジマ「しかし、腕では君たちより一枚下かもしれないが、それを忘れずに戦っているからこそ勝利を掴みとったチームがある。」
含みを持たせるようにキジマが言うと、ツバサが答えるかのように言った。
ツバサ「…音ノ木坂学院、μ's」
キジマ「その通りだ。
彼女たちにあって君たちにないもの…
試合まであまり時間もないが、どうか探してみてほしい。
そして、いい試合をしよう」
そう言い残すと、キジマは去っていった。
少しあと。
穂乃果の休む部屋のドアを叩く音があった。
穂乃果「どうぞ!」
すっかり回復した穂乃果が答えると、ドアの向こうから現れたのはツバサだった。
穂乃果「ツバサさん!!」
ツバサ「穂乃果さん…
まずは決勝進出おめでとう。」
穂乃果「ありがとうございます!
…なにかあったんですか?」
ツバサの不安げな表情からなにか感じたのか、穂乃果が少し心配そうに言う。
ツバサ「変なことを聞くけど…
ガンプラバトルにおいて、穂乃果さんたちμ'sにあって、私たちA-RISEにないものってなんだと思う?」
穂乃果は眉をひそめ、しばらく考えている様子だったが
穂乃果「すいません、わからないです…」
と、申し訳なさそうに呟いた。
ツバサ「そう…
確かに明確な答えを貴女たちがわかっていたら、キジマ・ウィルフリッドもあんな言い方をしないかもしれない…」
穂乃果「ガンプラ学園になにか言われたんですか?」
聞き逃さなかった穂乃果の問いに、ツバサはさっきあったことを説明した。
穂乃果「そんなことが…」
ツバサ「えぇ。
時間もないわ。穂乃果さん、ひとつだけ聞かせて?」
時計を見たツバサが、早口ぎみに言う。
ツバサ「貴女たちの…
μ'sの、勝つ秘訣って何?
戦いへの向き合いかた、技術…なんでもいいから、ヒントがほしいの。
ガンプラ学園に…勝ちたい。」
視線を斜め下にずらしたツバサの耳に、意外な言葉が向けられた。
穂乃果「勝ち負けじゃないんです。
私たちのバトルは、私たちらしく、楽しんでやることが大事で。
勝ちたいって思う気持ちも大事です。でもきっと、それだけじゃガンプラバトルを楽しめないんじゃないかなって…
そう…思います」
それを聞くと、半分閉じられたツバサの目が、はっと気づいたかのように見開かれた。
ツバサ「自分らしく、楽しむ…
なるほどね…
ありがとう穂乃果さん。
決勝で、会いましょ」
いつもの余裕に満ちた笑みを浮かべ、ツバサは穂乃果の部屋を後にしたのだった。
穂乃果「私、ツバサさんにあんなこと言っておいて…
みんなに何て言えばいいんだろう…
自信より、プレッシャーの方が多いなんて…」
準決勝で打ち砕かれた、穂乃果の自信。
それはまるで、半壊以上の損傷を受けたトラゴッドガンダムに照らし合わせるかのようだった。
穂乃果「知らぬ間に、私はできるって思ってたのかな。
まだまだどうしようもない、始めたばっかりの身なのに…」
崩れかけたトライゴッドガンダムを握りしめ、穂乃果は静かに涙を流したのだった。
メイジン「ではこれより!準決勝第2試合を開始する!!」
ツバサが穂乃果の部屋を後にして約30分。
メイジンのアナウンスが会場に響き、決勝進出を決める運命の準決勝がその幕を開けようとしていた。
にこ「来るのね…ついに」
ことり「どう転んでも決勝は強敵だね…!」
穂乃果以外のμ'sメンバーも、今回ばかりはかじりつくようにLIVEモニターを見つめている。
花陽「双方ともかなりの腕の持ち主…
この試合、荒れますよ!」
希「ウチらまで緊張してまうなぁ…!」
絵里「きっと、ガンプラ学園が、A-RISEの言う倒すべき相手なんでしょうね…」
真姫「どっちが勝っても、私たちは私たちでベストを尽くしましょ。」
メイジン「ではまず!
UTX学園、A-RISEの入場だ!」
メイジンのアナウンスに合わせA-RISEが登場するが、その衣装はライブのときのものだった。
ツバサ「(穂乃果さん…
これが、私たちらしさよ!)」
自信に満ちた顔で、システムに歩み寄る。
メイジン「続いて!
ガンプラ学園・チームソレスタルスフィアの登場だ!!」
反対側からガンプラ学園の面々が登場し、ツバサたちの衣装をみてキジマだけはニヤリと笑った。
キジマ「アドウ、シア…
この試合、楽しめそうだ!」
メイジン「では勝負に移ろう!」
Beginning plavsky particul dispersal…
Please set your GUNPLA…
ツバサ「さあ二人とも、準備はいい?
ここはステージ…
私たちらしく、輝くわよ!」
あんじゅ「はーい♪」
英玲奈「ああ!」
そして海未は一人、部屋にこもって作業をしていた。
海未「…!
これで、完成しました!」
海未の目の前に、鮮明な橙を携えたガンプラが立っていた。
次回
2期#12
1年という刻
に、続く!
いかがでしたでしょうか!
短めですいませんが内容は詰めたつもりです!
次話も早めに投稿しようと思っていますのでお待ちください!