ラブライブ!×ガンダムビルドファイターズ   作:ませな

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お待たせいたしました!
準決勝・第2試合です!

果たして1年という時間はA-RISEに何を与えたのか?
ガンプラ学園と、どのような勝負を繰り広げるのか?

そして前回、海未が作り上げたものとは…?


ではどうぞ!


2期#12『1年という刻』

《前回のラブライブ!》デンッ!

テレテッテッテッテッテー

 

花陽「勝負の末、ついに決勝への切符を勝ち取った私たち!」

 

凛「そして準決勝第2試合…

A-RISEとガンプラ学園の戦いが始まるにゃぁ!」

 

 

 

 

2期#12 1年という刻

 

『キジマ・シア、Gポータント!』

 

『統堂英玲奈、ガンダムエピオンヴァイオレット!』

 

『アドウ・サガ!ガンダム・ジ・エンド!』

 

『優木あんじゅ、ストライクフリーダムヴィヴィッド!』

 

『キジマ・ウィルフリッド、トランジェントガンダム!』

 

『綺羅ツバサ、ダブルオーA-RISER!』

 

6人『出ます!!』

 

 

Field:2

 

city

 

 

 

開戦直後、ツバサたちの目には、今も記憶に焼き付く、1年前と同じビル郡が飛び込んできた。

 

 

ツバサ「これは…あの時と」

 

あんじゅ「おんなじね…」

 

英玲奈「二人とも、感傷に浸る暇はなさそうだぞ」

 

英玲奈の見遣った方向に、煌めくGN粒子が視認できた。

 

 

 

キジマ「先手はとらせていただく!!」

 

トランジェントのGNパルチザンの先端が展開、そこから大出力のビームがツバサたち目掛けて発射された。

 

ツバサ「英玲奈!」

 

英玲奈「任せておけ…!」

 

ゼロシステムを発動させ、その身をさらに深い紫に包んだエピオンが、ビームの中心に立ちはだかる。

 

英玲奈「…はぁぁぁっ!!!」

 

英玲奈の声に反応するかのように、エピオンの右手に装備されていたビームソードがその出力を上げ、ビームを真っ二つに切り裂いていく。

 

キジマ「何…?

あのビームを切り裂いているのか!?」

 

英玲奈「それだけではないぞ!」

 

ビームを受けきったエピオンの手に握られたビームソードが、その大きさを増大させているのが遠方からでもはっきりわかった。

 

英玲奈「A-LIVEシステムの応用…

このエピオンの剣は、ビームを吸収してその強靭さを増す!」

 

英玲奈が振りかぶって放った一撃が、大地に切れ込みを刻んだ。

 

シア「なんて技術と威力なの…?」

 

アドウ「おもしれぇ!いくぜ!ファングゥ!!!」

 

アドウが急速で接近し、ジエンドの巨大な腕の指先からファングを射出する。

 

ツバサ「あんじゅ!」

 

あんじゅ「わかってるわ!」

 

ツバサのダブルオーがオーライザー部分を前面に向けGNミサイルを発射するのと同時に、あんじゅのストライクフリーダムが飛び出し、上空からドラグーンとビームライフルでビームの雨を降らせる。

 

するとビームにミサイルが誘爆し、その爆発にファングが巻き込まれて行く。

 

アドウ「届かねぇか…なら!」

 

キジマ「待てアドウ!

 

敵のミサイル…

どうやらセンサーの類を撹乱するタイプのGNミサイルのようだ…

迂闊に動けば撃たれるぞ!」

 

アドウ「構うかぁ!」

 

キジマの忠告を無視して、自分の勘だけで行動したアドウの目の前に、シアのGポータントが割って入った。

その瞬間、前方からのビームがポータントを捉える。

 

シア「アドウさん…

これはチーム戦よ。

リーダーは兄さん。

 

相手は強敵なんだから…

行動を乱さないで」

 

 

粒子変容フィールドを展開してビームを抑えたシアが、アドウに真剣な声で言う。

 

アドウ「…チッ、わーったよ」

 

アドウが後退し、キジマのトランジェントにジエンドが並ぶ。

 

束の間の膠着状態を破ったのは、ツバサのダブルオーだった。

 

 

ツバサ「…トランザム!」

 

 

トランザムが発動され、その機体を紅に染めたダブルオーA-RISERが、ミサイルによってばらまかれた粒子を吹き飛ばしながら両腕のGNソードⅢをソードモードに展開して突っ込んだ。

 

キジマ「来たか!」

 

キジマが察して急上昇をかけると、気づいたツバサもアドウとシアを突っ切ってキジマを追う。

 

シア「そんな…?

今…なにも…見えなかった…

 

アドウ「へっ、想像以上だな…!」

 

通りすぎた後に吹きすさぶ風が、そのスピードを物語っていた。

 

 

あんじゅ「さ、英玲奈!」

 

英玲奈「ああ、我々も行こう」

 

変形してアドウとシアに突撃した英玲奈のエピオンの後方から、あんじゅのストライクフリーダムが絶妙な援護を加える。

 

英玲奈「そこだっ!!」

 

アドウ「…ッ!」

 

防戦を強いられる2機に、英玲奈がその剣を振るった。

 

アドウ「思い上がるんじゃねぇ!!

デッドエンド・フィンガーッ!!!!」

 

クロークを展開したジエンドの巨大な腕が禍々しいオーラに包まれたかと思うと、降り下ろされた腕が英玲奈のエピオンのビームソードとぶつかり合った。

 

英玲奈「この出力は…!?」

 

アドウ「こっちだってなぁ、ぼーっと1年間待ってたわけじゃねぇんだよっ!!!!」

 

バチバチと、激しくぶつかり合う音を立て、2機は互いに距離をとった。

 

あんじゅ「そこっ!」

 

隙をみたあんじゅが、連結させたビームライフルをジエンドに発射するのとほぼ同時に、ジエンドの腹部が開いた。

 

アドウ「あめぇぞ!!」

 

さながら大口を開いた悪魔の顔、とでも言うべきだろうか。

その口で、ジエンドはビームを"食った"。

 

アドウ「そんなビームじゃ、俺のジエンドは焼けねぇ!!」

 

あんじゅ「…なん…なの…?」

 

呆気に取られるあんじゅをシアのGポータントが背後から狙うが、いち早く気づいた英玲奈があんじゅを蹴飛ばしてビームサーベルを受け止めた。

 

英玲奈「あんじゅ!ぼさっとするな!

迷ってる時間は…ない!」

 

あんじゅ「英玲奈…!」

 

再び、ジエンドを見つめたあんじゅは、今度はクスィフィアスⅢ レール砲を展開し、ジエンドに向けて発射する。

 

あんじゅ「これなら受けられないはずよ!」

 

アドウ「考えたじゃねえか…でもなぁ!!!」

 

ジエンドが巨大な両手を握り、機体の前に翳すと、シールドがわりになったそれはクスィフィアスを受け流して見せた。

 

あんじゅ「な…!」

 

アドウ「まずてめぇからだぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で、ツバサとキジマは。

 

キジマ「速い…追い付かれるか!」

 

迎撃の体勢を取ろうとしたトランジェントに、超速の蹴りが突き刺さった。

 

キジマ「蹴り…?

今のが剣であれば負けていたと…

そう言いたいのか…!」

 

吹き飛ばされながらなんとか体勢を直そうとするが、スピードが緩む前にダブルオーが背後に回ってはトランジェントに蹴りをいれ続ける。

 

ツバサ「もらった!!」

 

GNソードⅢをX字に翳し、吹き飛ぶトランジェントに追撃をかけるダブルオー。

 

 

キジマ「…私も…

なめられたものだ!!」

 

トランジェントが両手に持っていたパルチザンを手放すと、それは4つのビットとなってダブルオーに迫った。

 

ツバサ「これは…!?」

 

あらぬ方向からの攻撃で緩んだ追撃の手を、まるでそのままやり返すかのように、今度はキジマのトランジェントがダブルオーをその右手で殴り付けた。

 

ツバサ「仕返しというわけ…!」

 

四方八方から襲い来るビットに意識をとられ、トランジェント本体の動きまで見切るのはツバサであろうと困難な様子だった。

 

キジマ「ランスビット…

思ったより早く使わされてしまったが、ああも踏みにじられては仕方がない」

 

そう言いながらもキジマは、薄く笑みを浮かべた。

 

 

ツバサ「ぐっ…」

 

序盤から一転、防戦を強いられるツバサは、徐々に上空からその高度を落としていた。

 

ツバサ「これでは…落ちてしまうッ…!」

 

トランザムの解除も相まって、踏ん張りの利かない空中を舞うダブルオー。

 

キジマ「さっきまでの勢いはどうした!

見せてみろ…その本気を!」

 

ツバサ「なら…

お望み通りに本気で相手させてもらうわ!」

 

地表にまで落下したダブルオーが膝立ちの姿勢で着地し、あんじゅたちの戦っている方向へと進路を向けた。

 

キジマ「何!?

尻尾を巻いて逃げるか!」

 

ツバサ「何寝言を言ってるのかしら!

これは3対3のチーム戦…

なにも1対1で戦う必要なんてない!

危ないときに頼れるのが…チームでありメンバーなのよ!!」

 

A-LIVEシステムで粒子を回復させたダブルオーが加速し、再びトランザムを発動させてあんじゅと英玲奈の元へと向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

アドウ「まずはてめぇからだぁ!!!!」

 

接近したジエンドが、腹部の口で今にもストライクフリーダムに噛みつかんとしていた。

 

その時だった。

 

 

ツバサ「はぁっ!!」

 

ジエンドの巨大な腕、その片方が空を舞い、爆発する。

 

トランザムで急行したツバサの一撃が、背後からジエンドに決まった。

 

アドウ「な…?

確かにさっきキジマの野郎のほうにッ…」

 

驚きを隠せないアドウに、あんじゅが言う。

 

あんじゅ「目の前の敵を見すぎたわね。いただきよ!」

 

腹部の口、つまりは機体の真ん中に開いた穴に、あんじゅがビームライフルを差し込む。

 

アドウ「させねえ…

させねええええ!!!!!」

 

しかしアドウが叫んだ直後、金属音を発しながら、腹部に差し込んだストライクフリーダムのビームライフルが破壊された。

 

あんじゅ「なに!?

あれだけの大きさなら口は閉じられないはず…」

 

アドウ「口んなかにはなぁ…

コイツがいるんだよぉ!!」

 

ジエンドの腹部から、にょきっと白いなにかが現れた。

 

ツバサ「あれは…MSなの…?」

 

アドウ「こいつぁイッカクだ!

本来なら秘密兵器だが…

貴様らが気にくわないから使わせてもらった!」

 

ぐるぐると回転したイッカクがストライクフリーダムに突っ込んでくるのを、あんじゅは咄嗟に右手で抑えた。

 

あんじゅ「っぐっ…

止められないっ…!」

 

アドウ「コイツで終いだ!!

 

デッドエンドォ…

フィンガァァァァァ!!!!」

 

 

ツバサ「あんじゅ!」

 

キジマ「させぬ!」

 

あんじゅの助けに入ろうと試みたツバサに、追い付いたキジマが割って入った。

 

 

あんじゅ「…こうなったら、一か八か…!」

 

あんじゅは迫る巨大な腕の先腕の先、掌に見えたガンダムヘッドの口に、左手でビームサーベルを突っ込んで、右手を犠牲にアドウに密着した。

 

あんじゅ「これなら…!」

 

ストライクフリーダムの腹部ビーム砲・カリドゥスが輝き、ドラグーンを一斉射出したかと思うと、その砲口はあらゆる方向からジエンドに向けられていた。

 

アドウ「チィィッ!!」

 

あんじゅ「フルバースト…当たれぇぇぇぇぇ!!!!」

 

あんじゅが叫びと共にストライクフリーダムの全武装がジエンドに向けて発射される。

 

アドウ「クソッ…

 

クソがぁぁあぁあぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

さすがのジエンドといえど、至近距離での射撃の前では成す術なくその機体を燃やすことしかできなかった。

 

 

あんじゅ「これで1機!」

 

動かなくなったジエンドを蹴り飛ばし、あんじゅはなんとか踏みとどまった。

 

 

キジマ「アドウが…!?

…フッ、楽しませてくれる!」

 

ツバサ「余所見をする余裕なんて!」

 

パルチザンを両手に戻し、ダブルオーのGNソードとつばぜり合いに持ち込んだキジマが、武器スロットをSPに合わせて叫んだ。

 

キジマ「トランジェント…バーストォ!!!!」

 

その瞬間、トランジェントの出力が爆発的に上昇し、トランザムを発動していたツバサのダブルオーが押し返された。

 

ツバサ「ついに本気というわけ…!」

 

キジマ「そうだ!やらせてもらうっ!!!」

 

フッと、つばぜり合いが解けたかと思うと、次の瞬間ツバサのダブルオーは斬撃の最中にいた。

 

 

キジマ「必殺をする!」

 

 

トランジェントの両手に握られたパルチザンの先端が展開したかと思うと、今度はビームではなく青白い光の刃が形成された。

 

キジマ「喰らうがいい!!」

 

その刃が稲妻に包まれ、容赦なくツバサに降り下ろされた。

 

 

ツバサ「…まだ!」

 

 

届いたかと思われたキジマの刃は、空を切った。

もちろんダブルオーもそこにはいない。

 

キジマ「グッ…

使われる前に勝負を決めたかったが…!」

 

ツバサ「危なかったわ…!」

 

ダブルオーは粒子化で、キジマのとどめを避けたのだった。

 

ツバサ「そこ!!」

 

振りかぶった隙を突き、ツバサはトランジェントの左腕を斬り落とした。

 

キジマ「私としたことが…!

しかし、これ以上は!」

 

 

だが、追撃をかけようとするツバサを、キジマのものではないビームが襲った。

 

ツバサ「あと少しのところで…!」

 

シア「兄さんはやらせないわ!!」

 

その主は、シアのGポータントだった。

英玲奈「済まないツバサ、エピオンで仕留めきることができなかったっ…

一度見失ったと思っていたら、ここに現れるとは」

 

ツバサ「無事で何より、あんじゅは1機仕留めて3対2の状況よ」

 

英玲奈「3対2…?

 

おかしい、表記は3対3のままだが…」

 

 

『あと一歩足りなかったなぁ!!』

 

ツバサ「!?」

 

あんじゅ「そんな…

なぜ…私が倒したはず…!」

 

 

戦場に、アドウのジエンドが再び現れた。

 

 

シア「私が修理したわ。

このGポータントにはガンプラの応急処置に使用できる道具を搭載したカレルが装備されてるの」

 

当たり前のように言うシアに、A-RISEは驚きを隠せずにいた。

 

アドウ「俺にとどめを刺しきらなかった自分達を呪え!」

 

アドウは真っ先に、自由の利かなくなったあんじゅを狙った。

 

アドウ「さっきはやってくれたな…

こいつぁお返しだ!」

 

ジエンドの指先からビームサーベルが出現し、あんじゅのストライクフリーダムの首にずいと寄せられる。

 

アドウ「くたばれ!!」

 

英玲奈「させんっ!!」

 

変形してアドウに突っ込んだエピオンが、そのままあんじゅからジエンドを遠ざける。

 

英玲奈「動けない相手をいたぶるようなその戦いかた…

気に入らん!!」

 

アドウ「邪魔すんじゃねぇ!!」

 

ビームサーベルの矛先をエピオンに変えたジエンドが、その刃をエピオンに突き立てた。

 

 

あんじゅ「英玲奈!!」

 

ツバサ「英玲奈がやられた…?」

 

 

激しい爆発が、英玲奈たちの方向で起こる。

 

 

 

 

煙が引き、周辺が露になると、爆発の理由は明らかだった。

 

 

 

アドウ「てん…めぇ…!!」

 

英玲奈「今度こそ私の手で仕留めさせてもらうぞ!」

 

 

ビームソードを頭上に掲げたエピオンが、そのままの体勢で回転し、ジエンドの機体を縦に真っ二つに切り裂いた。

 

 

爆発はそれに伴って起こったものだった。

 

ガンダム学園の残機数が、今度こそ3から2に減ったのだった。

 

 

 

シア「アドウさんがやられた…!」

 

キジマ「シア、狼狽えるな。

私は諦めん!」

 

シア「兄さん…

 

それならまずあのストライクフリーダムを!」

 

 

英玲奈「くっ…!距離を離しすぎたか…!

ここからでは間に合わない…」

 

あんじゅにとどめを刺さんと突撃するGポータント。

 

それを受け止めたのはツバサだった。

 

ツバサ「…させない…

私たちは…私たちは、3人で、勝つ!」

 

左肩をビームサーベルで貫かれながらも、残された右手のGNソードでシアのGポータントに刃を突き立てるダブルオー。

 

シア「手負いの仲間を守って…!

でも、片腕は使えない!」

 

そのままダブルオーの左腕を機能不全に持ち込んだシアだったが、腹部に突き刺さったGNソードによりもたらされた損傷は小さいものではなかった。

 

ツバサ「こっちもそっちも手痛い損傷ね…!」

 

シア「でも私にはこれがある!」

 

ポータントの左手に持っていたビームライフルを、引き込んでダブルオーの機体に密着させたシアが、もらったと笑みを浮かべた。

 

ツバサ「…頼んだわよ!」

 

ビームライフルの発射直前、粒子化でそれを逃れたツバサの背後からシアに迫る機影があった。

 

シア「なぜ…!

どうして貴女が…!」

 

 

あんじゅ「私だけ寝てるわけにもいかないじゃない。」

 

シア「舐められたものね…手負いの機体から逃げられないほど――――――」

 

そこでシアは、動かないポータントのバーニアに気づいた。

 

 

シア「さっきのGNソード…

ここまで届いていたなんて…!」

 

あんじゅ「さよならよ!」

 

あんじゅのストライクフリーダムのビームライフルが、シアのGポータントを捉え、そしてそのビームは機体を貫いたのだった。

 

 

 

 

シア「…せめて、せめて共倒れでもいい…

いくわ!」

 

背中に装備していたポータントフライヤーだけを分離したシアが、あんじゅだけでも仕留めようと、特攻をかけた。

 

 

 

 

英玲奈「忘れてもらっては困るな。」

 

シア「なぜエピオンが…!」

 

英玲奈「ツバサとやりあってくれたおかげで、なんとか間に合った。」

 

アドウを倒した英玲奈が踵を返して戻るのを、ツバサは計算していたのだった。

 

 

ガンプラ学園の残機が、2から1に減った。

 

 

キジマ「シアまでも…!

 

くっ!!」

 

残されたキジマは、手負いのトランジェントを限界まで加速させ、粒子化から戻ったツバサに切りかかる。

 

ツバサ「来る!」

 

キジマ「私は屈しない!

絶望的な状況であろうと…

その手を、止めることはしない!!」

 

トランジェントバーストが最大稼働に達したのか、トランジェントの背中から青白い粒子の翼が生じる。

 

ツバサ「なんて力…

 

でもね…

私たちは勝ちたい…

 

そしてそれ以上に…

負けられないの!!」

 

 

トランザムの出力が大幅に上昇し、その機体を緑色に染めたダブルオーA-RISERが、蒼き閃光となったトランジェントとぶつかり合う。

 

キジマ「そうだ…

私はこのように熱くなれる勝負を望んでいた…!

 

感謝するぞ、A-RISE!!」

 

ツバサ「お礼を言うのはこっちだって同じ…

ガンプラに、バトルに向き合うきっかけをくれたのは…

貴方たちガンプラ学園よ!」

 

 

互いの武器にひびが走り、刃が砕けるが、その勢いは止まることをしなかった。

 

キジマ「まだだ!

ランスビット!!」

 

斬り落とされた左腕のランスビットを呼び戻し、右手に握り直すと、ツバサは腰のGNソードⅡに手を伸ばした。

 

キジマ「負けられん…!

この戦いにだけは!」

 

ツバサ「これが…

これが、私たちA-RISEの力よ!」

 

A-LIVEシステムで粒子量を増大させたダブルオーが、トランジェントを次第に押し込んでいく。

 

キジマ「互いに手負いとはいえ、このトランジェントのバースト状態を押すなどっ…!?」

 

 

その瞬間、トランジェントの粒子の翼が消え、地面にその機体が力なく投げ出された。

 

 

キジマ「粒子が…切れたか!」

 

ツバサ「決めるわ!

 

私たちの一年の結晶…

 

その心に刻みなさい!」

 

GNソードⅡにビームの刃を展開して逆手持ちしたツバサのダブルオーA-RISERが、それを力の限りトランジェントに投擲した。

 

 

キジマ「見事…!!」

 

 

トランジェントの胸に、その刃が突き立てられたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、海未は穂乃果の元に向かっていた。

 

穂乃果の休んでいる部屋を開けると、穂乃果が泣いているのがわかった。

 

海未「穂乃果…?

どうしたのですか?」

 

穂乃果「海未ちゃん…

私…私ね…」

 

穂乃果は溢れそうな胸中を断片的に、海未に抱きついて伝えた。

 

穂乃果「ツバサさんが来て…

私たちらしさについて考えたの…

 

でも、それって今の私には全く合わないことで。

 

勝たなきゃ、っていう思いと、私なんかにできるかっていう不安しか感じないのに…。」

 

海未「大丈夫。

大丈夫ですよ。穂乃果。

みんながついてます」

 

穂乃果「でも…

決勝は明日なのに、私が倒れたせいでガンプラの補修だって…」

 

 

海未「補修は必要ありませんよ。

ほら。」

 

穂乃果「へ…?」

 

 

海未が持ってきた荷物の中から、穂乃果の知らないガンプラが姿を現した。

 

 

穂乃果「これっ…て…?」

 

 

鮮烈なオレンジ色の機体。

両肩に4つずつ懸架されたフィン・ファンネル。

そのカラーはそれぞれ、左肩に青、水色、ピンク、紫。

右肩に白、黄色、赤、黄色、黄緑。

 

そしてまだなにもつけられていない拳…

 

 

海未「さあ、肩のマウントにゴッドガンダムのビームサーベルを。

 

そして…拳にも。」

 

言われるがまま穂乃果は、ゴッドガンダムのビームサーベルと拳のパーツをその機体につけた。

 

今度こそ完全な状態となったその機体。

 

 

海未「これが…

私たちが私たちが穂乃果の為に作り上げた機体、νガンダム改め…

 

 

μガンダム、です!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、2期#13

決勝前夜

に、続く。




いかがでしたでしょうか!
長かったこのssも、終了が着々と近づいてきておりますが、多くの皆様に読んでいただけてとても嬉しいです!

完結までよろしくお願いします!!
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