ラブライブ!×ガンダムビルドファイターズ   作:ませな

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μ'sとA-RISEのガンプラバトル、ついにここに決着。



最終回『光輝く瞬間』

メイジン「バトル終了だ!!

 

残った機体は互いに1…

 

よってこの試合、15分後にチームの代表による1対1の延長戦を行う!!」

 

 

 

会場は静寂に包まれていた。

超満員の会場、しかしその中の誰一人としてなにも言わない。

 

 

 

穂乃果とツバサ、2人の荒い息づかいだけが、会場に響いた。

 

 

 

 

 

ラブライブ!×ガンダムビルドファイターズ

 

最終回

『光輝く瞬間』

 

 

 

 

 

 

メイジン「2組のメンバーはステージへ!

バトルに使用したガンプラのパーツのみを使った補修が可能だ!」

 

 

そしてステージに、μ's9人が揃った。

 

 

海未「穂乃果…身体は?」

 

穂乃果「大丈夫…

そんなことより、早くファンネルを」

 

穂乃果は自分の身体やμガンダムの機体より、何より先にフィン・ファンネルの補修をメンバーに頼んだ。

 

ことり「穂乃果ちゃん…なんで?」

 

穂乃果「みんなと一緒に…

戦いたいから!」

 

少し苦しそうだった表情は笑顔に戻り、そのまま穂乃果はμガンダムの応急処置に入った。

 

それを見届けたメンバーたちは、ただ穂乃果を信じて、各々の色のフィン・ファンネルを補修していく。

 

 

 

 

 

ツバサ「…負けてしまうところだった…」

 

頭部に腰、そしてGNソードⅤと、損傷激しいダブルオーA-RISERを見つめ、ツバサは悔しそうな表情を浮かべる。

 

あんじゅ「でも、まだ負けてないでしょ?」

 

英玲奈「我々の心も一緒に、連れていってくれ。ツバサ」

 

ツバサ「あんじゅ…英玲奈…」

 

 

無くなってしまったセブンソードの2本を補うように、片方の腰にはあんじゅのストライクフリーダムヴィヴィッドのビームサーベルとクスィフィアスレール砲が、そして手には英玲奈のエピオンヴァイオレットのビームソードが装備され、A-RISEの力をひとつに集めたもうひとつのセブンソードが完成する。

 

 

あんじゅ「少し不格好かもしれないけど…」

 

英玲奈「これもセブンソードだ。」

 

 

ツバサ「…!

二人とも…

 

ありがとう!」

 

 

いつもの自信に溢れた笑顔を取り戻したツバサが、一足早くシステムへと戻る。

 

 

 

 

 

 

かたやμ'sも、機体の補修を終えた。

 

絵里「…私たちは来るところまで来たのよね、きっと」

 

希「そうやね。

あとは手を伸ばすだけや」

 

にこ「その手を伸ばすのは穂乃果一人じゃない。」

 

凛「μ'sみんなの手で…」

 

花陽「気持ちを、想いをひとつに…」

 

真姫「それをμガンダムと、穂乃果に預けて」

 

海未「さあ、穂乃果」

 

ことり「精一杯…」

 

 

8人『楽しんで!』

 

 

誰も、焦っていなかった。

誰も、震えていなかった。

皆、笑っていた。

 

 

穂乃果「…うん、ありがとうみんな!」

 

 

 

浮かんだ涙をぬぐって、穂乃果もシステムへ戻った。

 

 

 

 

ツバサ「穂乃果さん!

 

こんな時におかしいかもしれないけれど…

 

私、すごくワクワクしてるわ!」

 

ツバサの言葉に穂乃果は一瞬驚き、そして笑顔で返す。

 

 

穂乃果「私もです!

 

悔いのない…楽しい試合をしましょう!!」

 

 

 

 

 

 

メイジン「用意は整ったな…!

 

ではガンプラバトル全国大会!高校生以下の部、決勝戦!!

 

音ノ木坂学院・μ's対!

UTX学院・A-RISE!

 

代表による延長戦…

 

開始だぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

ワァァアァァァーーーーーッ!!!!!

 

静かだった観客のボルテージが一気に上がり、再び熱狂的な空気が会場を覆った。

 

 

 

BATTLE START

 

 

 

ツバサ「あんじゅ、英玲奈、行くわよ!!」

 

穂乃果「みんな、いこうっ!!!」

 

機体を緑色に染めたダブルオーと、再びその拳を白く染めたμガンダムが激突した。

 

 

 

 

 

穂乃果「真姫ちゃん!凛ちゃん!花陽ちゃん!」

 

穂乃果の声に応えるように、赤、黄、緑のフィン・ファンネルが三角を形作り、フィールドが生成された。

 

穂乃果「いっけぇ!!」

 

μガンダムの再大出力での射撃をフィールドに放つと、増幅され3色に輝くビームがフィールドから放たれた。

 

 

 

 

 

ツバサ「英玲奈!

借りるわ!」

 

ビームを避けることはせず、エピオンのビームソードで受け止めたツバサ。

 

ツバサ「今度はこっちからいくわ!」

 

 

 

 

ビームを吸収して出力の上がったビームソードをかざし、ツバサが突貫をかける。

 

穂乃果「さすがツバサさん…でも!」

 

 

 

 

 

穂乃果「にこちゃん!希ちゃん!絵里ちゃん!」

 

今度はサーベルを抜き、ピンク、紫、水色で形成されたフィールドに差し込むと、サーベルがその大きさを増す。

 

ツバサ「さすがね!!」

 

ダブルオーのビームソードとμガンダムのビームサーベルが拮抗する。

 

ツバサ「あんじゅ!」

 

空いた片手であんじゅのストライクフリーダムのビームサーベルを抜き、ビームソードとビームサーベルの2本で穂乃果を押す。

 

 

 

 

穂乃果「ま…だぁ!」

 

穂乃果も負けじともう片方のビームサーベルを抜き、つばぜり合いを再び拮抗に持ち込んだ。

 

 

 

 

激しいつばぜり合いの末、互いの装備に負担がかかり、その爆発の反動で2機は一度距離を離す。

 

穂乃果「へへっ…!」

 

ツバサ「ふふっ…!」

 

ダブルオーがビームサーベルを抜いて突撃してきたのを見遣ると、穂乃果は白く輝く拳に燃えるような炎を纏わせる。

 

穂乃果「ばぁあくねぇぇぇつ!!!!

 

ゴッドフィンガァァァァァァァァァァァァアーーーーッ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

ツバサ「なんて力…!

っ!」

 

 

ビームサーベルの持ち手に届いたゴッドフィンガーに気づき、ダブルオーがビームサーベルを手放して離脱した直後、ビームサーベルは爆発する。

 

ツバサ「でも!」

 

そのまま背後に回ったツバサが、残っていたGNソードⅡを投げると、回避の遅れたμガンダムのビームライフルを突き刺して破壊した。

 

穂乃果「さすが…早い!」

 

 

 

 

 

穂乃果に残されたのはフィン・ファンネルとその拳。

 

ツバサに残されたのは腕に装備された2振りのGNソードⅢ。

 

 

一旦着地した二人は、互いを見つめそのまま動きを止める。

 

 

 

 

 

 

花陽「(みんなとガンプラを始めて)」

 

凛「(今までよりもっと早く時が過ぎて)」

 

真姫「(そんな忙しい毎日が…

かけがえもなく、大切で)」

 

 

 

 

 

希「(ウチらの気持ちはもっともっと大きくなって)」

 

絵里「(今こうして、全国の頂点に手をかけようとまでしている)」

 

にこ「(本当に他の誰でもない…

音ノ木坂学院・μ'sの9人で)」

 

 

 

 

あんじゅ「(ツバサ…

私たちはあなたにここまで、こんなところまで連れてきてもらった。)」

 

英玲奈「(今舞台に立っているのは、そこに立つことを誰より強く望んだツバサ自身だ。)」

 

 

 

 

8人『穂乃果…頑張って!』

 

2人『ツバサ…頑張れ!』

 

 

 

 

 

メンバーたちの声を聞き届けたかのように、立って向かい合う二人がニッと笑った。

 

互いが左手を引き込むと、粒子が左手に集まっていく。

 

 

 

 

 

穂乃果「いっけぇ!!」

 

先にその手を振り出した穂乃果の手から、石破天驚拳が放たれる。

 

ツバサ「それなら!!」

 

ツバサも、左手だけでありながら片手とは思えないサイズのライザーソードをぶつけて応戦する。

 

 

 

 

 

穂乃果「ぐっ…!

いっけぇぇえ!!」

 

ツバサ「させない…

させないわ!!!」

 

激突した粒子の塊が爆ぜ、ツバサの左手のライザーソードがGNソードⅢもろとも崩れるが、放った左手の負担から、穂乃果の左手も動かすのがやっとといった状態まで損傷させられてしまう。

 

 

 

 

穂乃果「うっ…手が…

それでもっ!」

 

ツバサ「左はもうダメね…

でもまだ、負けてない!」

 

 

 

 

 

互いに残された右手を、2人が…

いや、12人が掲げる。

 

 

 

 

 

ツバサ「この剣に、3人の想いを乗せて…」

 

穂乃果「この拳に、9人の想いを乗せて…!!」

 

 

 

 

 

 

ツバサ「これで決まる…!

いえ、決めるわ!!!」

 

右手に唯一残されたGNソードⅢに、ライザーソードが再び形作られていく。

 

 

 

 

 

穂乃果「みんなと出会って、ガンプラと出会って…

 

大変だったこともあったけど、それでもここまで来れたから!

 

これが最後じゃない…

またここから駆け出して、羽ばたくために!!

 

みんなの想い、届けるから!!」

 

穂乃果が叫ぶと、掲げられた右手の上に、8基のフィン・ファンネルがフィールドを作った。

 

そのフィールドは8基のうちのどの色でもない、鮮やかなオレンジ色。

 

 

 

 

 

ツバサ「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

ツバサが限界まで巨大化させたライザーソードを穂乃果向けて叩きつけるが、穂乃果は飛び上がってフィールドを抜け、その拳にμ's8人の想いを込め、片手でそのライザーソードと拮抗する。

 

 

 

ツバサ「片手なのになんて力なの…!」

 

穂乃果「片手かもしれない…

でも、これはμ'sの片手。

9本の…片手!」

 

 

 

 

ツバサ「それならこっちだって!!

A-RISEの…3人の剣よ!」

 

見たこともないような閃光で、戦っている穂乃果とツバサ以外はなにも見えていないであろう。

 

しかしμ'sとA-RISEは、その閃光が止むまでリーダーを信じていた。

 

 

 

 

 

穂乃果「うおぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉお!!!!!!!!!」

 

ツバサ「はぁあああぁぁああああぁああああ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

しばらく経って、閃光が収まりを見せると、バトルの行く末は自ずと明らかになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

メイジン「優勝は!…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

音ノ木坂学院・アイドル研究部の部室に。

 

ボロボロに崩れかけたまま右手を掲げたμガンダムと。

 

『ガンプラバトル全国大会 高校生以下の部 優勝』

 

と書かれた旗と賞状が飾られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回

 

エピローグ

 

 

『μ's、ガンプラバトルスタート!』

 

 

ほのかな予感から始まったμ'sのガンプラバトルが、その幕を閉じる…?




いかがでしたでしょうか?
1年弱もの長期間、描き続けてきたこのssも、残すところエピローグのみとなってしまいました。
現状90を越えるお気に入り、投稿の度寄せられる感想…
どれもすべてが励みとなり、今までのモチベに繋がっています。
読んでくれた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

そしてエピローグも、ちかいうちに投稿したいと考えておりますので、その時は見届けていただければ嬉しいです。

2016.4.13


(2016/6/17 凍結の為歌詞を削除し改訂)
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