ラブライブ!×ガンダムビルドファイターズ   作:ませな

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第5話です。
今回はバトルは控え目となっております。

ではどうぞ!


#5『9人の新たな一歩』

《前回のラブライブ!》デンッ!

テレテッテッテッテッテー

 

希「真姫ちゃんのガンプラ選びに付き合うことになったウチら3年生は、真姫ちゃんの予想以上の才能に驚かされることになった。

 

そして提案することになった前々から考えていたウチらの夢…

μ'sなら、もうひとつ目指せるかもわからんね!」

 

 

 

 

 

#5 9人の新たな一歩

 

 

真姫が思わぬ才能を見せた翌日からのこと。

μ'sはそれぞれ、ガンプラバトルをするようになっていた。

真姫の家はもちろん、時にはエドバシカメラに向かうこともあった。

そして各々がレベルアップしていった。

 

 

 

 

 

そして1週間が経った頃。

 

普段通りμ'sの練習を終えた9人は、部室で帰り支度をしていた。

 

穂乃果「今日も疲れたなぁ…

パン食べようかな!」

 

海未「穂乃果!また太りますよ!」

 

穂乃果「えぇ~いいじゃん~海未ちゃんのケチぃ!」

 

海未「…ドムみたいになりますよ」

 

穂乃果「…!

 

やめておこう…」

 

各々がガンダムに興味を持ったようで、会話でガンダムの用語が飛び交うことが増えたのだった。

 

そんな中、3年生3人がこそこそと打ち合わせをしている。

 

希(とりあえずウチらの思いを伝えるしかないやんな)

 

絵里(そうね、言いましょ)

 

にこ(にこが先導するから合わせて。いいわね?)

 

2人(了解)

 

意見がまとまると、にこがばっと部室の真ん中に躍り出る。

 

にこ「みんな!聞いてほしいことがあるの!!」

 

3年生以外の6人は中心に立ったにこに注目する。

 

にこ「私たち3年生の話…聞いて、どう思ったか教えて!」

 

6人はきょとんとした顔でにこを見つめる。

 

 

緊張からか手をぎゅっと握ったにこは、意を決したように言った。

 

にこ「私たちμ's…

9人で、ガンプラバトルの大会、でない?」

 

 

つかの間の静寂。

 

 

最初に口を開いたのは絵里だった。

 

絵里「私だって大変なのはわかってる…μ'sの活動に勉強、3年は進路だって決めなきゃいけないわ。

でもね…やりたいの。」

 

付け足すように希が言う。

 

希「ウチらはな、趣味を押し付けたりはしたくないんよ。

でもな、そんなことしなくてもまた、μ's結成のときと同じように、みんなそれぞれガンプラと出会って…

そんでみんな、楽しんでるって思ったんや」

 

 

3年生が思いを打ち明けると、再び部屋は静まり返った。

 

 

「…でも」

 

静寂を破ったのは花陽の呟きだった。

 

 

花陽「どれも疎かにしてはいけないことだと思うんです…

今も手一杯な感じのある私たちが、これ以上別のことを始めてしまったら…」

 

海未が続く。

 

海未「私も花陽と同感です。

確かにガンプラは楽しいし…大会に出たいかどうかと聞かれれば出てみたいです。

しかし私たちはまず、スクールアイドルという肩書きを背負っています。」

 

真姫「海未の言うとおりよ。

ガンプラやって歌もダンスもクオリティが下がるなんて本末転倒だわ。」

 

真姫が締めるように言葉を発すると、3年生はすこし悲しそうな顔をしたが、すぐに作り笑いをした。

 

にこ「そう…よね。

3人が正しいわよね…。」

 

 

 

「凛は賛成にゃ!!」

 

不意に凛が半分叫ぶように立ち上がって言った。

 

凛「凛はガンプラもバトルも、歌もダンスもぜぇんぶ大好きにゃ!

だからやれるにゃ!

好きなことはやりたいにゃ!!」

 

凛の熱弁に押されるように、ことりも強めの口調で話し始めた。

 

ことり「私はμ'sみんなの衣装を作ってるからわかるんだけど…

ガンプラってそれと似てるんだ。

衣装のデザインを考えて、描いてみて、材料を買って、仕上げて、ライブが成功する。

それってガンプラも一緒じゃないかな!」

 

珍しいことりの発言に、全員が一瞬驚く。

そして議論の行方は最後の一人。

 

μ'sのリーダー、高坂穂乃果に託されようとしていた。

 

 

 

 

穂乃果「私は…やりたい。

こんなに楽しいことなんてなかなかない。

みんながいて、自分のガンプラがあって、いくらでも膨らむアイデアと技術…

ほんとに、こんな楽しめることはないよ」

 

ここで言葉を詰まらせた穂乃果は、一瞬顔をしかめてからこう続けた。

 

穂乃果「でも…海未ちゃんたちが言うこともその通りだって思う。

どっちかなんて絞りたくないし、絞れない。

かといって、両方やってクオリティが下がるのも嫌だよ。

 

 

 

 

…だから、強制はしない。

μ'sの練習もこれまでどおりやるし、やりたい。

 

でも、自分の時間…

それか暇な時間の合うときに、ガンプラをやるのは悪いことじゃないって思う。

 

 

私はこれからもガンプラバトルをしたい。

だから…やる!」

 

 

穂乃果が言い終わると、反対していた3人は眉をひそめながらもどこか安心した表情を浮かべた。

 

海未「穂乃果ならそういうと思いましたよ。

 

リーダーの意向じゃ…仕方ないですね」

 

 

思えばいつもそうだった。

穂乃果は無茶な選択をすることも多いが、それに対して手を抜くこともしない。

 

μ'sがここまでこれたのは、みんなを引っ張ってきた穂乃果の選択があってこそだと、メンバーの誰もがわかっていた。

 

 

真姫「…やるからには本気なんだからね!」

 

真姫も満更ではなさそうだ。

 

 

 

 

 

(私は…どうしたらいいんだろう…)

 

一人悩ましい表情を浮かべていた花陽だったが、それに気づくメンバーはいなかった。

 

 

 

 

 

 

そして2週間後の大会に向けての特訓が始まった。

 

 

μ'sは今まで以上にハードな予定で、ライブとバトル両方の練習を重ねていた。

 

バトルだけでなく、自分のガンプラの細部をチューンしたり、何となくではあるが改造について考え始めたメンバーもいた。

 

 

 

 

 

そして地区大会前日…。

 

 

 

μ'sは真姫の家に集合していた。

 

 

 

 

にこ「…いい?今回の大会のルールを確認するわよ」

 

大会の要項をプリントしてきたにこが全員にそれを配る。

 

にこ「まずエントリーから。

バトルのルールは3vs3だけど、エントリーするメンバーに特に上限は設定されてないわ。

学校単位でエントリーするところもあれば、選りすぐりの3人でエントリーするところもあるわけね」

 

 

穂乃果「じゃあ私たちは3人ずつ3組でエントリーするってこと…?」

 

にこ「それも考えたけど、μ's同士で戦うのはなんだか嫌だしもったいないから9人でのエントリーにしたわ。

戦術に幅も出るしね」

 

それを聞くと穂乃果はほっとしたように息をついた。

 

にこ「大会はトーナメント形式になると思うわ。

それと事前に発表された情報として、16チームがエントリーしてる。

つまりは4試合勝てば優勝ってワケ」

 

海未「思ったより少ないのですね…。

もっといるものかと」

 

にこ「地区大会なんてこんなもんよ。

このあとに控えてるのは都内他地区の優勝者とのバトル。

そして…全国」

 

 

 

全員が息を飲んだ。

 

 

にこ「やるからには本気…

ここにきて引き下がるのは許さないわよ!」

 

一人一人が静かに頷いた。

 

 

 

 

 

そして大会当日の朝。

会場に走るμ'sの姿があった。

 

 

穂乃果「みんな急いで急いで!」

 

海未「あなたが寝ていたのでしょう!」

 

ことり「間に合うかなぁ…」

 

凛「先いくにゃー!」

 

花陽「あ、凛ちゃん待って!」

 

真姫「ちょっと!二人とも急ぎすぎよ!」

 

絵里「にこ…あなた大丈夫なの?」

 

にこ「ちょっと寝る時間削ってガンプラ弄ってただけにこぉ~…」

 

希「にこっちも時間ギリギリやったし…初日からこれで大丈夫なんかなぁ」

 

 

口々に叫び、呟きながら、開かれた会場に足を踏み入れると、すでに開会式が始まっていた。

 

サングラスの男「それではこれより!東京地区8の地区大会を開催する!!」

 

ワァァァァァーーーーーーッ!!!!!

 

 

会場はサングラスの男の声にもり立てられるかのように過熱していた。

 

穂乃果「…誰?」

 

 

にこ「…めめめ…」

 

穂乃果「にこちゃん?」

 

にこ「メイジン・カワグチじゃないのおお!?」

 

にこが興奮ぎみに叫ぶ。

 

希「メイジンがおるのはすごいことやけど…なんでわざわざこんな地区大会に来たんやろなぁ?」

 

絵里「…なにか理由があるようにしか思えないわね」

 

 

二人の勘はまもなく当たることになる。

 

メイジン「では、この地区の前回代表にして…

 

ラブライブ前回優勝グループ!」

 

 

μ's一同「えぇっ!!!!!?????」

 

 

 

メイジン「A-RISEにマイクを渡そう!!」

 

 

 

 

μ's一同「えぇぇぇええぇっぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!!!!???????」

 

 

 

 

 

あんじゅ「ありがと、お兄様。

はい!というわけで!私たちA-RISE!」

 

英玲奈「今年も!」

 

ツバサ「優勝、いただきます!!」

 

見紛うことなく、その場には全国的に大人気のスクールアイドル、A-RISEが3人とも立っていた。

 

 

 

μ's一同「…」

 

一度に色々なことが起こりすぎて、μ'sの頭はパンク寸前だったが、直後にトーナメント表の発表がされるとなると、次第に落ち着きを取り戻していった。

 

 

ツバサ「それでは私たちA-RISEが、トーナメント表の発表をさせていただきます!」

 

 

 

ルーレットのような演出で続々と決まってゆく組合わせ。

 

 

μ'sは3試合目であった。

 

 

 

ことり「3試合目だね!」

 

花陽「緊張します…!!」

 

 

真姫「ちょ、ちょっとあれ見なさいよ!」

 

真姫が焦り気味に指差す先には、トーナメント表の最後に収まったA-RISEの文字があった。

 

 

海未「…またしても、A-RISEが立ちはだかるのですね…」

 

絵里「前回の地区優勝は彼女達みたいだし…

強敵になることは必至ね」

 

凛「ダンスも歌もガンプラも…頑張って追い付くしかないにゃ!」

 

希「それも大事やけど…ウチらの試合のこと先に考えた方がええんとちゃう?」

 

一同が虚を突かれたような表情を浮かべる。

 

にこ「さあ!作戦立てるわよぉ!!」

 

話を元に戻すかのように手を叩きながら歩き出すにこ。

 

 

μ'sは控え室へと向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

あんじゅ「来たわね、μ's。」

 

英玲奈「私たちの敵になるようには思えないが…」

 

ツバサ「甘いわね。

彼女たちは圧倒的なスピードで成長してくるわよ。

 

人数はこっちの3倍、つまりは戦術も3倍、伸びしろも3倍…

 

いや、戦術や伸びしろなんて数字で表せるものじゃないしね」

 

あんじゅ「タツヤお兄様も注目してたわ。

 

この組み合わせでいくと彼女たちと戦うのは決勝ね」

 

英玲奈「それまでに負けるようなら…その程度だったということか」

 

ツバサ「そして決勝で戦うことになっても…

全力で戦うのみね。」

 

 

 

 

 

 

控え室に到着した9人は、1回戦で戦うメンバーの選出にかかった。

 

 

にこ「私の意見としては、真姫、絵里を中心に据えて補佐としてことりを置く編成を押したいわ。

意見はある?」

 

希「穂乃果ちゃんや凛ちゃん、海未ちゃんじゃダメなん?」

 

にこ「1回戦で確実に勝って波に乗りたいのよ。

それ故のキャスティングってワケ」

 

穂乃果「私はいいと思うな!

頑張って、3人とも!」

 

絵里「戦術としてはいいと思うわ、ね、真姫、ことり?」

 

真姫「私も異論はないわ。

エリーのアカツキなら防御面も安心だし、ことりのバスターも頼れるし」

 

ことり「重要な1回戦だから、頑張らなきゃね!」

 

 

 

にこ「…決まりみたいね」

 

凛「3人とも頑張ってにゃ!」

 

海未「頼みましたよ!」

 

 

 

 

 

花陽「…私、出場してもいいのかな…」

 

海未「花陽…?」

 

花陽の呟きに気づいたのは海未一人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回 #6 地区大会・初陣!

に、つづく!




今回は次話への橋渡し的な回です!
次回以降、次なる展開が待ち構えております…!
読んでいただけると幸いです!
では!
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