今までで一番アツい展開に仕上げたつもりです!
ガンダムキャラが登場しますが、もしファンの方でキャラの扱いに不満を感じたら申し訳ありません。
決してそのキャラが嫌いなわけではありません!
ではどうぞ!
《前回のラブライブ!》デンッ!
テレテッテッテッテッテー
花陽「前の試合の失敗を引きずる私の目の前に、海未ちゃんが現れた。
いつまでも燻っていた私の気持ち…
海未ちゃんが来てくれたお陰で、私はその気持ちを表に出すことができた!
結果、2回戦には勝利!
ついに準決勝の幕が開きますっ!」
#8 ならば、アイドルらしく。
にこ「いーい!?
次の試合に勝てば決勝よ決勝!
あのA-RISEももちろん勝ち上がってるわ!
これ以上の舞台があるぅ!?」
にこが机を叩きつつ言う。
穂乃果「ないっ!!!」
凛「ないにゃ!!!!」
希「…ウチら、スクールアイドルなんやけどなぁ」
希の真っ当なつっこみににこは少したじろぐ。
にこ「…細かいことはいいのよ!!
で、次の試合の相手。
どうやら今回が初出場らしいわ」
トーナメント表を広げつつにこが言う。
海未「バンガード…学園?」
絵里「聞いたことないわね、どこの学校かしら?」
真姫「知ってるわ、バンガード学園。
学園とは名ばかり、不良高校だって聞いたことがあるの」
意外な真姫の一言に、メンバーたちは驚く。
真姫「なんでも、自分達を海賊だって名乗る奴らがいるらしいわ。
噂にすぎないし、それ以上は知らないけど」
ことり「海賊…なんか物騒だね」
にこ「とにかく!!
今回の編成は、前回の試合の仮候補だった希、穂乃果、凛の3人で行くわ!」
にこが言い放つ。
穂乃果「ついに試合だあああーーーっ!!!!!!」
凛「にゃあーーーーっ!!!!!」
希「…二人とも、ちゃんと作戦通り動くんよ?」
二人の想像通りの反応に、希が呆れ気味に確認する。
穂乃果「うん!わかってる!!!」
凛「もちろんにゃ!!!!」
希「(心配やんなぁ…)」
すると不意に、μ'sの控え室のドアが叩かれた。
にこ「ノック?誰かしら。
どうぞ?」
ガチャッ
開かれたドアの前に立っていたのは、青髪の精悍な顔立ちの青年と、長い金髪を携え眼帯をした青年、そして二人に比べ少し幼い印象を受ける茶髪の少年の3人だった。
「君たちがμ'sだな?」
青髪の青年が言う。
穂乃果「そうです!
あなたたちは?」
すかさず穂乃果が問うと、青年は少し申し訳なさそうな顔をして答えた。
青髪の青年「先に尋ねてしまう無礼は済まなかった。
俺たちは君たちμ'sの次の対戦相手、バンガード学園のチーム・クロスボーンバンガード。
その選手の3人だ。」
μ'sが各々驚いた反応を見せる。
青髪の青年「驚くのも無理はないか、こんな格好をしているからな。
俺はキンケドゥ。キンケドゥ・ナウだ。
よろしく」
金髪の青年「ザビーネ・シャル…
よろしく頼む」
茶髪の少年「トビア・アロナクスです!よろしく!」
自己紹介を終えた3人だが、μ'sは呆気に取られて返事ができない。
バンガード学園の制服…なのだろうか。
3人の服装は、軍人のような…言葉では表しにくい、特異なものだった。
穂乃果「かっこいい制服…!!
私、次の試合に出場する高坂穂乃果っていいます!
よろしくね!キンケドゥさん!」
目を輝かせた穂乃果が不意にキンケドゥに向けて手を差しのべる。
キンケドゥは一瞬驚いた顔をして、ふっと笑うと穂乃果の手を強く握り、二人は握手を交わした。
希「ウチらも握手しよか。
ウチ、東條希!
よろしく頼むで♪」
ザビーネ「フン…」
希の差し出した手を、そっぽを向きながら握り返すザビーネ。
凛「トビア…くん?
よろしくにゃ!
星空凛だにゃ!」
トビア「あっ、は、はい…!」
少し恥ずかしがりながら凛と握手するトビア。
挨拶と自己紹介を終えた3人は、数十分後に迫った試合のために自室に帰っていった。
キンケドゥ「君たちとならいいバトルができそうだ!
バトル、楽しみにしているぞ!」
にこ「…ま、まさかね、本物なわけないわよね…」
一人、ガンダムに詳しいにこだけが焦るのであった。
メイジン「ではこれより!地区大会準決勝っ!!!
音ノ木坂学園、μ's対!
バンガード学園、チーム・クロスボーンバンガードの試合を開始する!
選手はシステムへ!」
希「この試合、穂乃果ちゃんと凛ちゃんの機体がある以上、地上戦じゃないとキツいやんな。
宇宙やったら足場を確保することから始めなあかん!」
穂乃果「そうだね、特に穂乃果のゴッドガンダムは…」
凛「頑張るしかないにゃ!
やるにゃ!」
キンケドゥ「ザビーネ、トビア。
ABCシールドの用意はいいか?」
ザビーネ「完了している。」
トビア「問題ないです、キンケドゥさん!」
キンケドゥ「了解だ!
よし…行くぞ!」
Beginning plavsky particul dispersal…
Please set your GUNPLA…
希「いくで二人とも!
東條希!キュベレイMk-Ⅱ!」
穂乃果「うん!希ちゃん!
高坂穂乃果!ゴッドガンダム!!」
凛「いくにゃあ!
星空凛!ガイアガンダム!!」
3人『出ます!!』
キンケドゥ「クロスボーンガンダム・X1カスタム!キンケドゥ・ナウ!
出るぞ!!」
ザビーネ「クロスボーンガンダム・X2…
ザビーネ・シャル、出る!」
トビア「クロスボーン・ガンダム・X3!
トビア・アロナクス、出ます!」
BATTLE START
Field・5
Jungle
希「ジャングル…!
凛ちゃんに有利な地形やね!」
凛「やってやるにゃ!」
穂乃果「希ちゃん、作戦は?」
希「そのことなんやけどな…
今回は分断を目的に、適宜動いてもらおうと思うんや。
ウチの予想が正しければ、あの3人…各々が手練れやから」
希が珍しく緊張した面持ちで言う。
凛「了解だにゃ!
いっくにゃー!!」
穂乃果「任せて!
みんなで通信は欠かさずしよう!
ファイトだよっ!」
希「凛ちゃん…穂乃果ちゃん…
そーやね、ウチらが頑張らんと誰が頑張るんや!
二人とも、いっくでぇ!」
言い終わると、3機は散開して敵を探索し始めた。
キンケドゥ「いつも通り、指示するつもりはない。
自分の判断で動いてもらって構わない。
危険になったら通信を怠るなよ!」
ザビーネ「了解…」
トビア「了解です!」
キンケドゥ「よし!クロスボーン・バンガード、進軍する!」
凛「この辺は木が多いにゃ…」
ガササッ
凛「!?
そこだにゃ!」
音を聴き逃さなかった凛が、音のした方向にビームライフルを放つ。
しかしそれはバサバサと宙を舞うマントを焼いただけだった。
凛「にゃ… ?
マント…?」
トビア「そこだっ!
ムラマサ・ブラスターッ!!!!」
上空に舞い上がっていたトビアのX3が凛のガイアに向けて、ムラマサ・ブラスターの先端からビームを放った。
凛「にゃっ!?」
虚を突かれた凛は驚きながらも焦らず、変形しつつそれをかわす。
トビア「予想通り…できる人だ!」
ムラマサ・ブラスターを降り下ろしながら着地したX3の一瞬の隙を逃がさず、凛はMA形態のガイアで足元を狙った。
凛「そこだにゃっ!!」
バインダー部に発振したビームサーベルを、突進しながらX3に向けると、X3は左手に装備したシールドを振りかざした。
左右非対称の形をしたそのシールドは、強固な防御力を誇っていた。
凛「にゃっ!?」
勢い余ってシールドに突進した凛のガイアが撥ね飛ばされてしまう。
トビア「そうやすやすとは…やらせないっ!」
ザビーネ「フッ、キュベレイめ…
そこ!」
上空から敵を探索していた希のキュベレイを、突如複数本のビームが襲った。
希「!?
敵さん、持ってるのはただのライフルやないみたいやね!」
ひらりと一回転してそれを回避したキュベレイが、右手を前に伸ばす。
希「ファンネル!!」
希が叫ぶと、キュベレイの周囲を浮遊していたファンネルが独自の軌道を描きながらビームの方向へ飛んで行く。
ザビーネ「さすがに手が早いか…
開けた場所へ出ねば、森林では分が悪い」
バーニアを吹かして、ファンネルを避けつつX2が木を縫って進み、近くを流れていた大きな川に立ち止まると、その手に持ったまるでボウガンのようにも見える特殊なビームライフルからビームを発射してファンネルを撃墜する。
希「なるほどなぁ…
謎が解けたわぁ。
ピーコック・スマッシャーだったんやね」
X2の装備していた大型のビームライフルは、名の通り羽を広げた孔雀のような様相を呈する大火力兵器、ピーコック・スマッシャーだった。
希「そうとわかればまずあれを!」
ファンネルを飛ばしつつビームサーベルを構えて突っ込むキュベレイに、X2はショットランサーで応戦する。
ザビーネ「東條希…!
やるではないか!」
希「そっちだって、思った以上やからウチ驚いたわぁ…!」
激しく鍔迫り合いを展開する2機だったが、希のファンネルがX2のピーコック・スマッシャーを狙おうと肉薄する。
ザビーネ「小癪な…!!」
半ば無理矢理鍔迫り合いを解き、キュベレイを蹴り飛ばしたX2は、右手に装備したX3と同型のシールドでファンネルを殴り飛ばした。
希「あのシールド…なかなかの強度なんやね」
一方その頃、μ's控え室。
にこ「…怪しい」
にこは考えを巡らせていた。
にこ「クロスボーンは基本的にABCマントとビームシールドの2つで防御を行うはず…
となるとあの2機のシールドの意味は…」
うーん、と画面を見つめたにこが、その形状からある結論を導きだす。
にこ「まさか…!?
いや、そうとしか…!」
キンケドゥ「ここは開けているな…
草原か?」
木々を抜け、目の前に広がった青々とした大地を眺めながら、キンケドゥが呟く。
穂乃果「…爆熱!!」
キンケドゥ「!?」
不意に飛び出して、奇襲を仕掛けてきた穂乃果を見て、キンケドゥは一瞬焦ったが、落ち着いて両手でブランド・マーカーを取り出して穂乃果のゴッドフィンガーを受け止める。
キンケドゥ「奇襲とは、なかなか策士じゃないか!
どうやら一筋縄では行きそうにないな!」
穂乃果「そっちこそ!
さすがだって思っちゃったよ!」
お互いにぶつかり合った手を振りほどき、体勢を立て直した瞬間に、穂乃果は大地を蹴って飛び出し、キンケドゥはビームザンバーをさながら海賊の剣のように取り出して発振させた。
穂乃果「そっちがその気なら!」
駆け出した穂乃果のゴッドガンダムが腰に手をかけ、ゴッドスラッシュを取り出したかと思うと、次の瞬間にまた二人は鍔迫り合いの体勢に入る。
穂乃果「うおおおおっ!!!」
強引にパワーでクロスボーンを押しきった穂乃果のゴッドガンダムが、両手にもったゴッドスラッシュをクロスボーンに降り下ろす。
ギィン…ジジジ…
穂乃果の斬撃は、惜しくもクロスボーンのビームシールドによってガードされていた。
キンケドゥ「この大会…俺にシールドを使わせたのは、君が最初だ!」
そう叫ぶと、クロスボーンは翳した左手でゴッドガンダムを押し退け、右手のビームザンバーでゴッドガンダムに切りかかる。
穂乃果「…!!
もう!なるようになれぇ!!」
すると穂乃果のゴッドガンダムが、左足でクロスボーンの右手を蹴り上げた。
キンケドゥ「何っ!?」
予想外の方法で体勢を崩されたキンケドゥが焦りながら後退する。
キンケドゥ「高坂穂乃果…楽しませてくれる!」
穂乃果「へへーんっ!どうだ!」
凛「っ…!!早いにゃ…!」
敵に照準を向けるものの、僅かな被弾すら許さない回避をするX3相手に凛は苦戦していた。
トビア「…今だ!
セーフティー解除ッ!!」
トビアが叫ぶと、ムラマサ・ブラスターの剣部分の刀身から、短剣のようなビームが剣山のように発生した。
凛「にゃ!?
あれはなんにゃっ!?」
凛は驚きながらもビームを発射し、牽制を忘れない。
そしてそのうち一発が、X3にヒットした。
凛「当たった…にゃ…!」
爆風で周辺の花や木の葉が舞い上がり、舞い散る花吹雪のような景色が辺りに広がった。
しかし、その爆風のなかにまだ、X3は佇んでいた。
トビア「Iフィールド…ハンド!」
左手を前面に突き出したX3の手のひらから、ビームを防御するIフィールドが発生していた。
凛「え…!
当たったのに…!!」
トビア「いくぞっ!!」
思いきりバーニアを吹かせ、ムラマサ・ブラスターで切りかかるX3に、ガイアはたじろぎながら変形をし、回避を試みた。
するとどうだろう、変形のため宙に浮いた一瞬で、ムラマサ・ブラスターはガイアの下を潜り抜けた。
トビア「何…!」
凛「いっただっきにゃぁ!!」
MS形態に変形を終えたガイアのビームサーベルがX3の腹部を焼いた。
X3のパワーがダウンし、ガクッと崩れ落ちる。
凛「こちら凛、一機撃破!」
凛は興奮ぎみに通信を入れた。
トビア「…託しましたよ、キンケドゥさん、ザビーネさん!」
X3の手元には、まだムラマサ・ブラスターとシールドが残されていた。
ザビーネ「トビアがやられたか…仕方あるまい」
希との白兵戦をこなしつつ、冷静に戦況を把握するザビーネ。
希「あなたの相手は!」
両手にビームサーベルを発振したキュベレイがX2に肉薄する。
希「ウチやでっ!!」
降り下ろされたビームサーベルが、投げられたABCマントを焼いた。
本体は大きく後ろに下がり、あろうことか希とは全くの別方向、森の奥に向けて最大出力でピーコック・スマッシャーを放った。
希「何をして…
!
凛ちゃん!避けるんや!!」
センサーで仲間の位置を確認し、焦った希が叫ぶ。
しかしそれは届くことなく、無情にもその火力により樹木もろとも凛のガイアは被弾、戦闘不能になってしまった。
凛「ごめんにゃ…
倒したからって調子にのってたから…」
希「しゃあない、気にしてもええことないやん?
ウチが気づくのも遅かったしな…。」
凛「うん…ありがとう希ちゃん。
あとは頼むにゃ!」
希「任せ―――」
ザシュッ
ザビーネ「踏み込みが甘いな、東條希」
希「あ…あかん…ウチ…通信に夢中で…」
キュベレイに間近まで接近したX2のショットランサーが、キュベレイの脇腹を突き刺した。
希「…まだや。
まだやれる…!」
なけなしの粒子でビームサーベルを発振したキュベレイが、X2の胸を突き刺す。
ザビーネ「何ッ…!
クッ!」
何かを悟ったかのように、X2がピーコック・スマッシャーと右腕のシールドを投げ捨て、ショットランサーに込める力をさらに強める。
希「…ファンネルっ!!!」
強く叫んだ希の声に呼応し、残された少ないファンネルがX2の機体を焼いた。
ザビーネ「これまでか…
舞台は整えた、キンケドゥ、あとは貴様次第だ…」
次第に部分爆発を起こし始めるX2とキュベレイ。
希「穂乃果ちゃん、凛ちゃん…本当にごめんな。
ウチが…ウチが司令塔なのに…気を抜かなきゃ…」
凛「希ちゃんのせいじゃないよ!」
穂乃果「そうだよ!
それに穂乃果とキンケドゥさん、1対1で思いきりバトルができるし…!!」
希「二人とも…」
希は二人の優しさに涙を浮かべたが、流さないように拭った。
希「せやな…。
気負ってもしゃーないんや。
穂乃果ちゃん!頑張り!」
凛「いっくにゃーーー!!!」
二人が穂乃果を応援すると、穂乃果は嬉しそうに、にやりと笑みを浮かべた。
穂乃果「よぉーし…!
行くよ!ハイパーモォーーード!!!!!」
ゴッドガンダムの背中のウイングが展開し、紅に輝く日輪のようなリングが現れたかと思うと、穂乃果が思いきり叫んだ。
穂乃果「これが!一週間の特訓の成果!
石破っ!天驚けぇぇぇん!!!!!!!」
ゴッドガンダムが右手の下に左手を添えると、中心の空間に粒子のエネルギーが集約されていく。
キンケドゥ「これはまずいな…
仕方ないがあれをするしかあるまい。」
キンケドゥがウェポンのスロットルをSPに合わせると、クロスボーンの顔面の亀裂から閃光が迸り、フィールドから何かが飛来した。
にこ「予想通り…最悪の展開と言わざるを得ないわね」
控え室でにこが呟く。
花陽「た…大変ですっ!!」
花陽も察したらしく、顔には焦りが見てとれた。
海未「なんだと言うのでしょう…?」
真姫「私に聞かれてもワカンナイわよ…」
ことり「穂乃果ちゃん…大丈夫かな…」
3人はまだことの重大さをわかりきってはいないようだった。
一人飲み物を買いにいった絵里が、衝撃のあまり買った飲み物を足元に落として呟いた。
絵里「…フル…クロス…!?」
フィールドからX1カスタムのもとに飛来したのは、X2、そしてX3の2機が装備していたシールドと武器だった。
X1の肩のドクロの目が輝いたかと思うと、シールドだと思われていたものはX1の全身をおおう形で装着され、左手にはムラマサ・ブラスター、右手にはピーコック・スマッシャーを握りしめた、今までとは別物とも呼べる機体がその全貌を現した。
クロスボーンガンダム・X1フルクロス…
そう呼称していいのかはわからないが、外見はまさにフルクロスのそれであった。
違う点と言えば、X2とX3から受け取った武器やマントのカラーリングが通常のフルクロスと異なり、紫や青を基調としたカラーリングになっているということだろうか。
キンケドゥ「セーフティー解除、最大出力で耐えきる!
行くぞ!クロスボーン・ガンダム!」
発射された穂乃果の石破天驚拳を、限界にまでフル稼働させたムラマサ・ブラスターで真っ正面から叩き切ろうとするフルクロス。
キンケドゥ「流石に並大抵の力では押しきれないか…!
Iフィールド展開!例え無理矢理にでも…耐えきれなければ勝利はない!」
なんとか石破天驚拳を受けきったフルクロスの足元で、地面で爆発した石破天驚拳の爆風が巻き起こる。
その刹那、激しい爆光が周辺を飲み込んだ。
にこ「穂乃果!?」
絵里「穂乃果…?」
ことり「穂乃果ちゃん…!お願いっ…!」
海未「穂乃果…!大丈夫なのですか…!」
花陽「穂乃果ちゃん…」
真姫「穂乃果…」
希「穂乃果ちゃん!!大丈夫なら返事してや!!」
凛「穂乃果ちゃぁん!」
周辺が焼け焦げ、ただの荒れ地となってしまったジャングルの真ん中に、2機はまだ残っていた。
穂乃果「…私は負けないよ…
まだみんなとガンプラしたいもん…」
機体各部に損傷を受けてはいるものの、ゴッドガンダムはたしかにまだその足で立っていた。
キンケドゥ「ムラマサ・ブラスター半壊、Iフィールドジェネレーター損壊…
まだやれる!」
互いに相手を見遣り、数秒の沈黙の後。
穂乃果「…キンケドゥさん、一気に決めるよ!
スーパーモォーーーーード!!!」
キンケドゥ「望むところだ……!」
穂乃果の声で、最後の戦いの火蓋が切って落とされた。
穂乃果のゴッドガンダムが金色の光に包まれてゆく。
キンケドゥ「この戦いの勝利…
海賊らしく、頂く!!」
片側の刀身を損傷したムラマサ・ブラスターのもう片方のビームを再び発振させ、ピーコック・スマッシャーにチャージを開始する。
穂乃果「なら私たちは、私たちらしく…
μ'sらしく、勝ってみせる!
ばぁくねつ!!!」
右手にエネルギーを集約したゴッドガンダムが、その右手を振りかぶってクロスボーンに突撃する。
キンケドゥ「喰らえ!」
チャージされたピーコック・スマッシャーが、至近距離まで近づいた穂乃果のゴッドに向けられた。
しかしビーム発射寸前、先に届いた穂乃果のゴッドフィンガーが、ピーコック・スマッシャーを暴発させる。
キンケドゥ「…チィッ…!!」
爆発するピーコック・スマッシャーを投げ捨てつつ後退し、ムラマサ・ブラスターを握り直したキンケドゥは、今度は大地を蹴って飛び出した。
キンケドゥ「うぉぉぉぉぉぉぉおぉぉお!!!!!」
力一杯叫んで、穂乃果のゴッドフィンガーと正面衝突したムラマサ・ブラスターをさらに押し込むキンケドゥ。
穂乃果「さすがキンケドゥさんだ…
今まで戦った人たちとは、違う!」
震える右手に再び力を込めた穂乃果は、ムラマサ・ブラスターの先端を、ゴッドフィンガーで握りつぶした。
キンケドゥ「…フッ!
ブランド・マーカー!!」
ひん曲がってしまったムラマサ・ブラスターを手放して、左手に持ったブランド・マーカーで突き刺すと、ムラマサ・ブラスターが激しく爆発する。
穂乃果「…!
対応が早い…!」
キンケドゥの素早い判断により、ゴッドフィンガーを放っていたゴッドガンダムの右手が、爆発に巻き込まれて使い物にならなくなってしまった。
キンケドゥ「右腕はダメか…畜生!」
しかしそれは、至近距離で自ら爆発を起こしたキンケドゥも同じだった。
こんな逆境でも、穂乃果は汗だくで笑っていた。
穂乃果「楽しいね…!」
心の底から、楽しいと思っているんだと感じられる声だった。
キンケドゥ「ああ…
楽しいさ!!」
それはキンケドゥも同じだった。
穂乃果「勝っても負けても、後悔はないけど…
でも、私たちは9人で戦ってる。
みんなの思いが…穂乃果のゴッドガンダムに乗せられてる!
だから…ここでは負けられない!
決めるよ!」
高く掲げられた、残された左手が、金色を越えて深紅に包まれた。
穂乃果「μ's9人、一人一人の思いを…
この一撃に懸ける!!」
キンケドゥ「残された武装はもう、このブランド・マーカーだけか…」
トビア「キンケドゥさん!
諦めないで!」
キンケドゥ「トビア…!?」
ザビーネ「負け腰の貴様など、貴様らしくあるまい」
キンケドゥ「ザビーネ…」
2人からの通信で、失いかけていた自信を取り戻したキンケドゥは、残された粒子をブランド・マーカーに集約した。
キンケドゥ「俺たちが乗っているのはクロスボーン・ガンダムなんだ。
負けられるものかぁ!!!」
2機が同時に地面を蹴り、駆け出した瞬間、システムから漏れ出すほどの激しい光が会場を照らした。
BATTLE END
次回 #9『決着、そして』
に、続く。
いかがでしたでしょうか!
勝敗の行方、そして更なる展開は次話で明らかにしたいと思います!
では!