ラブライブ!×ガンダムビルドファイターズ   作:ませな

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9話です。
書き溜めがなくなったのでこれからはスローペースになるかと思いますが、お待ちいただけると幸いです。

今回も展開がガラッと変わります!
ではどうぞ!


#9『決着、そして』

《前回のラブライブ!》デンッ!

テレテッテッテッテッテー

 

凛「地区大会もついに準決勝!

穂乃果ちゃん、希ちゃん、凛の3人で挑む相手は、海賊みたいなガンダムを使うバンガード学園!

 

一騎討ちの末、残った穂乃果ちゃんとキンケドゥさんが、ついに勝負をつけるにゃ!」

 

 

 

 

 

#9 決着、そして

 

 

穂乃果「勝っても負けても、後悔はないけど…

 

でも、私たちは9人で戦ってる。

みんなの思いが…穂乃果のゴッドガンダムに乗せられてる!

だから…ここでは負けられない!

 

決めるよ!」

 

高く掲げられた、残された左手が、金色を越えて深紅に包まれた。

 

穂乃果「μ's9人、一人一人の思いを…

この一撃に懸ける!!」

 

 

 

 

 

 

 

キンケドゥ「残された武装はもう、このブランド・マーカーだけか…」

 

 

トビア「キンケドゥさん!

諦めないで!」

 

キンケドゥ「トビア…!?」

 

ザビーネ「負け腰の貴様など、貴様らしくあるまい」

 

キンケドゥ「ザビーネ…」

 

2人からの通信で、失いかけていた自信を取り戻したキンケドゥは、残された粒子をブランド・マーカーに集約した。

 

 

キンケドゥ「俺たちが乗っているのはクロスボーン・ガンダムなんだ。

 

負けられるものかぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

2機が同時に地面を蹴り、駆け出した瞬間、システムから漏れ出すほどの激しい光が会場を照らした。

 

 

 

 

 

 

BATTLE END

 

 

 

 

 

 

 

十秒ほど、爆光が会場を照らしたが、次第に光が引いていくと、その試合の行方がフィールドに広がっていた。

 

 

 

 

 

穂乃果「…」

 

キンケドゥ「…」

 

 

フィールドをその脚で踏みしめ、立っていたのは…

 

 

 

穂乃果のゴッドガンダムだった。

 

 

キンケドゥ「俺たち3人でも…君たち9人の想いには敵わなかったか。

 

見事だ、高坂穂乃果」

 

穂乃果「ううん…キンケドゥさんたちの想いも、力も、全部わかったよ。

きっと装備が万全だったら勝ててなかったと思う。」

 

 

 

メイジン「地区大会準決勝第1試合、勝者は…

音乃木坂学園・μ'sだッ!!!!」

 

 

ワァァァァーーーーーーーッ!!!!!!!

 

 

穂乃果「えへへ…やった…」

 

試合終了のアナウンスと共に、汗だくになった穂乃果がくたっとその場に座り込んだ。

 

希「穂乃果ちゃん!!お疲れ様や…!ようやってくれたわぁ…!!」

 

凛「穂乃果ちゃん!大丈夫にゃ!?しっかりするにゃ!」

 

穂乃果「大丈夫…大丈夫だよ二人とも…」

 

そう言い残すと、穂乃果は眠ってしまった。

 

 

控え室から出てきた他のメンバーも穂乃果を見て驚く。

 

海未「穂乃果!?大丈夫なのですか!?」

 

ことり「穂乃果ちゃぁん…!」

 

絵里「穂乃果は私たちで運ぶわ。花陽、真姫、手伝って」

 

花陽「は、はいっ!」

 

真姫「汗だくじゃない…熱でもあったのかしら?」

 

にこ「希、凛、あんたらはバンガード学園に挨拶しときなさい。

礼儀は重要よ」

 

 

 

 

 

 

キンケドゥ「…フッ、この感情…いつ以来だろうな。

 

負けたが…清々しいことこの上ない」

 

ザビーネ「これは敗北と呼べる敗北ではない、な」

 

トビア「あ、μ'sの方々が来ましたよ」

 

希と凛がバンガード学園に駆け寄る。

 

希「穂乃果ちゃんが疲れちゃったみたいで…二人だけでごめんなさい」

 

凛「ごめんなさい、にゃ…」

 

キンケドゥ「気にすること無いさ。

 

彼女、もしかすると…」

 

希「?」

 

キンケドゥ「いや、なんでもない。忘れてくれ」

 

凛「わ、わかったにゃ。

 

ありがとうございました!」

 

希「ありがとうございました!」

 

キンケドゥ「こちらこそだ!

また勝負、させてくれ!」

 

ザビーネ「バンガード学園の名に懸けて…次は我々が勝利するぞ」

 

トビア「僕も、精進します!」

 

 

 

 

穂乃果をベッドのある医務室に運び、落ち着いたのを見届けると、μ'sのメンバーたちはひとまず控え室に戻り、傷ついたガンプラの整備に入った。

 

 

 

 

しばらくして、眠る穂乃果の部屋に訪れる男女の姿があった。

 

 

 

 

 

ツバサ「…先程の試合をみるに、きっと彼女は…」

 

メイジン「ああ、君の思う通りだろう。

まだ外傷の出るレベルではないが…」

 

穂乃果の腕や顔を見ながらメイジンが呟いた。

 

ツバサ「いよいよ、A-RISEを脅かす存在として現実味を帯びてきたってわけ…

 

フフ、面白くなってきたっ」

 

 

ツバサが部屋を出ると、外にいたあんじゅと恵令奈にツバサが言い放った。

 

ツバサ「準決勝、アレを出すわ。

魅せ方でμ'sに負けていられないもの」

 

あんじゅ「言うと思ったわ…

調整は100%ではないけど、出せるわよ」

 

恵令奈「もしもの時に備えて、私たちも自分の持ち機体で出よう。」

 

ツバサ「ええ…

 

魅せてあげましょ、私たちの戦いで」

 

 

遅れて部屋を出たメイジンが、立ち去るA-RISEを眺めて呟く。

 

 

メイジン「好敵手…か」

 

 

 

 

 

 

 

 

にこ「A-RISEが機体の登録変更をしたぁ!?」

 

海未「はい、そう発表がありました。

今まで派手な動きを見せなかったA-RISE…

先程の準決勝で刺激を受けたのでしょうか」

 

希「わざわざ知らせるなんて…

よっぽど自信があるんやなぁ」

 

絵里「穂乃果が心配ね…

 

海未、ことり、貴方たちは穂乃果の側にいて、無事を確認したら会場へ。

 

他のみんな、敵情視察にいくわよ!」

 

ことり「わかった、お願いね、絵里ちゃん!」

 

海未とことりを残し、6人は会場へ走った。

 

 

 

 

 

会場は超満員、完全にフルハウスであった。

 

6人が立ち見でスペースを確保すると、準決勝開始のアナウンスが入った。

 

 

 

 

 

メイジン「只今より!準決勝第2試合!

UTX学園・A-RISE対!

PS高専・チームストライカーズの試合を開始する!

 

選手はシステムへ!」

 

 

μ'sがごくりと息を飲む。

 

 

 

にこ「…ついに来るのね」

 

真姫「どれほどのものか…見せてもらおうじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ「あんじゅ、恵令奈、いくわよ」

 

あんじゅ「りょーかい♪」

 

恵令奈「準備はできている」

 

 

Beginning plavsky particul dispersal…

 

Please set your GUNPLA…

 

 

ツバサ「綺羅ツバサ…ダブルオーガンダムライズ。

出るわ!」

 

あんじゅ「優木あんじゅ、フリーダムガンダムショック…

出ます♪」

 

恵令奈「統堂恵令奈…

トールギスウォーズ、出る!」

 

BATTLE START

 

 

 

 

Field・1

Space

 

 

 

 

ツバサ「宇宙ステージ…

もらったわね」

 

恵令奈「ツバサ、指示を」

 

ツバサ「あんじゅ、索敵して3機の居場所を掴んで。

 

恵令奈、狙撃のチャージを」

 

二人「了解!」

 

 

あんじゅのフリーダムが羽を開きながら宙域を舞い、見つけた敵機の座標をツバサと恵令奈に転送する。

 

あんじゅ「恵令奈!手近なソードストライクを誘き出すから狙撃頼むわ!」

 

恵令奈「了解した。」

 

 

宙で一回転して止まったフリーダムが、ビームサーベルを引き抜いてソードストライクに突っ込む。

 

 

遠方から来るフリーダムに気づいたソードストライクがシュベルトゲベールを抜き、構える。

しかしストライクの直前まで突っ込んだフリーダムは目の前で方向転換し、真上に飛び去った。

 

拍子抜けしたかのように立ち尽くすソードストライクを、斜め下から押し寄せた火線が焼き払った。

 

 

あんじゅ「作戦成功♪」

 

恵令奈「まず1機…」

 

爆発を眺めるフリーダムを、トールギスではない別のビームが襲った。

 

あんじゅ「あらあら、せっかちな人ね。

今行くから待ってて♪」

 

ビームの主は、隕石の陰からアグニを放つランチャーストライクだった。

 

 

あんじゅ「随分重そうなのを背負ってるのね…

軽くしてあげる♪」

 

狙撃とも取れるような遠距離から、フリーダムはビームライフルを一射した。

 

 

するとそのビームは、ランチャーストライクのアグニを撃ち抜いてみせた。

 

アグニが爆発し、たじろぐストライクの前に、次の瞬間フリーダムの影が迫った。

 

 

あんじゅ「随分軽くなったんじゃなぁい?

 

じゃあね♪」

 

あんじゅが言い残すと、次の瞬間フリーダムの羽から展開されたビーム砲がストライクを焼いた。

 

 

バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲…

発射時以外はフリーダムの羽の様相を呈するウイングに格納されているこのビーム砲は、フリーダムガンダムの武装では1番の火力を誇るであろう装備だった。

両肩に担ぐような体勢で発射される2本のビームは、直撃すれば損傷は免れない威力を携えていた。

 

 

至近距離でそのバラエーナ・プラズマ収束ビーム砲を食らった2機目のストライクは、あえなくその場に散っていった。

 

 

あんじゅ「おまたせ♪ツバサ」

 

恵令奈「あとは任せていいのだろう?」

 

 

試合開始から一歩たりとも動いていないダブルオーの両脇に、離れていた2機が控えると、ダブルオーがまるで目覚めたかのように紅の瞳を光らせた。

 

 

ツバサ「ええ…お疲れ様。

あとはやるわ。」

 

 

腰に携えた2本のGNソードⅡを手に持つと、ツバサは一言だけ、静かに呟いた。

 

 

『トランザム』

 

 

その瞬間、紫とピンクを基調とした機体が深紅に染まり、紅の瞳がさらに強く煌めいた。

 

 

ダブルオーの機体が染まってから、時計の秒針が秒を刻む頃、トールギスとフリーダムの間にダブルオーの姿はなかった。

 

 

 

 

 

不意に、遠方で金属音がしたと思うと、動く度紅い残像を残し何体にも増えて見えるダブルオーがエールストライクを蹴り飛ばしていた。

 

不意を突かれる、という言葉では不相応なほどのスピードで一撃を食らったストライクは、反撃の隙すらなく二撃、三撃と捉えきれない敵の攻撃を食らい成す術もなく崩れてゆく。

 

両手にGNソードを持って、飛び回りながら幾重にも敵を斬りつけるその姿は、暗夜に羽ばたく妖艶な蝶のように美しかった。

 

 

ツバサ「…さよなら」

 

 

ダブルオーは最後に縦に回転し、両方のGNソードで思いきり敵を切る…という表現では違う、まるで引き裂くかのように凶刃を突き立てた。

 

すると最後のストライクも爆発四散し、あっけないほどすぐに勝負に決着がついたのだった。

 

 

 

 

BATTLE END

 

 

 

 

 

 

メイジン「準決勝第2試合!勝者は!

UTX学園・A-RISEだぁ!!」

 

 

会場はあまりの衝撃に、歓声や拍手ひとつ起こることはなかった。

 

 

 

 

穂乃果「ちょっとぉ!なんで穂乃果を置いてくの…」

 

眠りから目覚め、元気になって走ってきた穂乃果も、モニターに映された映像を見て絶句する。

それは海未やことり、そして他のμ'sメンバーも同じだった。

 

 

 

にこ「嘘…でしょ」

 

希「圧倒的…なんて言葉じゃ足りひんわぁ…」

 

絵里「怪物…と呼んでも差し支えないかしらね…」

 

花陽「だ、誰か助けてっ…」

 

凛「凛達じゃ勝てるはずない…にゃ…」

 

真姫「な、なによこの強さ…

意味わかんないっ…!!」

 

 

 

穂乃果「すっごぉーーーーい!!」

 

海未「穂乃果!?」

 

ことり「穂乃果ちゃん!?」

 

一人、歓声を上げたのは穂乃果だった。

 

穂乃果「やっぱりA-RISEってすごいねぇ!強いねぇ!

想像以上だったよ!

 

でも…今私たちはA-RISEと同じ場所に立ってる」

 

真剣な面持ちを取り戻した穂乃果が、会場に響き渡るくらい大きな声で言う。

 

穂乃果「腕は対等じゃないかもしれない…

でも、私たちには私たちの、9人の強さがある!

 

精一杯、ぶつけよう!戦おう!」

 

 

それを聞いたツバサがくすりと笑って言った。

 

ツバサ「高坂穂乃果さん…

いや、μ'sの皆さん。

 

私から提案があります。」

 

突然の名指し発言に戸惑いを隠せないμ'sを見やったまま、ツバサは続けた。

 

ツバサ「このあと予定されている決勝戦…

会場を変えて、1週間後に万全の状態で勝負しない?」

 

穂乃果「会場を…変える?」

 

答えたのは穂乃果だった。

 

ツバサ「ええ。

我がUTX学園の屋上、私たちA-RISEのステージに特設バトルステージを用意するわ…

もちろん観客はなし、カメラと私たち以外は誰もいないフェアな状態でね」

 

穂乃果「…わかりました。」

 

にこ「穂乃果!?

勝手に決めていいのぉ!?」

 

穂乃果「今この状態で、にこちゃんは勝てると思う?

試合、見てたでしょ?」

 

にこ「うっ…」

 

穂乃果「それに1週間あればガンプラの改修も、更なる練習もできる…

A-RISEはそれを望んでるんだと思う」

 

絵里「穂乃果…」

 

 

 

穂乃果「その申し込み、受けました!

 

1週間後、私たちの全てで貴方たちに勝って見せます!!」

 

 

 

 

 

穂乃果が言い放って、しばしの沈黙の後。

 

観客の各所から拍手と歓声が起こった。

 

ワァァァーーーーーッ!!!!!!

パチパチパチパチパチ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日。

 

 

にこ「よぉーし!合宿よ!合宿ぅ!!」

 

8人「えぇーーー!?合宿ぅぅ!?」

 

 

 

1週間後に迫った決勝に向け、μ'sの合宿の幕が開いたのだった。

 

 

 

 

 

次回 #10 『決勝までは何時間?』

に、続く!




ついに決勝…となる前に、ワンクッション挟んで次回はバトルなしにしようかと考えております!

ガンダムのネタもできるだけ盛り込んでいこうと思います!

ではまた次回!
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