二代目天照&問題児が箱庭にやってきましたよ! 作:寝不足九尾
最近『モンハン3rdのジンオウ装備って仮面ライダーに居そうだな』って思った作者です
‥‥‥‥うん、どうでも良いね。
ではでは今回も楽しんで貰えたら嬉しく思います♪
前回のあらすじ!
妹の機械系チート恩恵と四百本オーバーのキチ槍レプリカ
ジン「ん、ふあぁぁ‥‥‥‥あ?あれ?」
サウザンドアイズでの会議の後、客間で眠りに付いた筈のジンは起きて早々に自分の目を疑った。
何故なら‥‥‥‥‥‥
ジン「何処ですか此処は~!!?」
自分の寝ていた布団と荷物ごと見知らぬ純白の世界に移動していたからだ、しかし全てが純白という訳ではなく遠くの境界線と思われる曲線は若干灰色っぽくなっている。
奏「おはようジン君♪結構寝てたけど疲れ溜まってる?」
ジン「あ‥‥天照様!?」
奏「さっ、先ずは食事にしようか。」
ジンが振り返ると炬燵の上におかずやご飯を並べお茶の準備をしている奏がいた‥‥‥‥因みにメニューは大根や油揚げの味噌汁にだし巻き玉子に金目鯛の開き、筑前煮とほうれん草のお浸しと以外に充実している。
奏「寝起きだけど食べれる?」
ジン「はい大丈夫です‥‥‥‥じゃなくて此処は何処ですか!?」
奏「そういう話は後で話すから、冷める前に早く食べようか?」
そう急かされて食べた朝食は絶品だったらしい‥‥‥‥
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奏「単刀直入に言うと、俺がジン君を此処に連れてきたのは君が弱いからだよ。」
朝食を食べ終わり奏が告げたのは容赦の無い評価だった
奏「超弱い凄く弱い、問題児三人組は勿論レティシアや黒ウサギに神狼兄弟とステラ‥‥‥‥下手をすればリリに負ける程弱い。」
ジン「い‥‥十六夜さん達は兎も角リリよりも弱い?何故その様に言えるのですか?」
奏「変わろうとしてないからだよ」
そう答えた奏は懐から一枚の紙を取り出すと机の上へ置いた
ジン「これは‥‥‥‥?」
奏「行方不明だったリリの母親‥‥‥‥『椎名』の消息情報」
ジンはこれを引ったくると紙に書かれた文章を読む、其処に書かれた文字は一言だけ。
ジン「『所在不明、箱庭に存在を確認出来ず。』‥‥‥‥!?」
奏「それの意味する事は解るよね?」
出雲の眷属探知は身内の過保護が故か他の神話とは比べ物にならない精度を誇っている、例え厳重な結界を施していようと所在を突き止める程に。
故に書かれた事実は揺るがない
ジン「椎名さんは外界に飛ばされたんですか!?」
奏「あ、誤解はしてほしく無いんだけど‥‥‥‥外界にはいるけど庇護下にあるんだ。」
ジン「それってどういう‥‥‥‥?」
奏「当時ノーネームが魔王に滅ぼされ仲間が散り散りになった際に初代様と主神である『宇迦之御魂神』が逸速く特定したんだ、土地神として優秀だった椎名は案の定とある魔王のコミュニティに幽閉されてたんだけど『出雲』総出で乗り込んで徹底的に更地にするほどフルボッコにしたらしい。」
日本神話は他の神話群と比べて上位に食い込む程神が多い、伊達に『八百万の神』と呼ばれてはいないが全ての神が行動可能という訳ではなく、『付喪神』や『貧乏神』や『福神』という全く戦闘力の無い神まで数にカウントされる為実際動ける神は三分の一にまで数は減る‥‥‥‥それでも数はめっちゃ多い。
ジン「うわぁ‥‥‥‥だけど所在が解るのなら何故こんな紙が?」
奏「眷属探知担当者がこの件について知らなかったんだよ、使ってる探知の恩恵は箱庭しか範囲内になってないからね。」
後になって椎名の所在が判明した時、『ホウレンソウが出来てない』って事で眷属探知の担当者が担当を降ろされ一から修行をさせられてるんだとか。
ジン「そ‥‥それで、椎名さんは帰って来るんですか?」
奏「いや‥‥‥‥本人の意思で帰らない事を決めたよ」
ジン「なっ‥‥!?何故ですか!?」
奏「『若い世代に任せる』そうだ、彼女はリリが最低限の『土地神』としての才を身に付けたと判断したんだよ。
どちらにしても戻ってくるのは暫く無理だけど」
ジン「そ‥‥その理由は‥‥‥‥?」
いつの間にか淹れていたお茶を一口飲み奏は告げる‥‥‥‥
奏「彼女は現在『二代目・宇迦之御魂神』を襲名、長期バカンス休暇中の初代宇迦之御魂神に代わり外界の『伏見稲荷大社』本殿とその神域を納めている。」
因みにこの前初代宇迦之さんがアラスカでオーロラをバックにシベリアンハスキー達の中に埋もれてる写真が送られてきた
ジン「え‥‥‥‥えぇぇぇぇっ!?この事についてリリは知っているんですか!?」
奏「まだ知らないよ?今度の同盟式で高天原のトップが集まるからその時まで内緒にするつもり。」
だからまだ言わないでね?と人差し指を口に当て片目を瞑る、ジン君が顔を紅くしてるけどどうしたんだろね?
奏「おっと‥‥‥‥話が脱線したから本題に戻るね、リリがジンより強いって言った理由は一ヶ月前に土地神の仕事を教えて下さいって言われたのが始まり。
リリは才能あると思うよ?いつか母親が戻ってきた時のために努力して努力して努力して‥‥‥‥必要な技能をスポンジみたいに吸収するし、ジン君と霊格を比べて‥‥‥‥ジン君を百とするならリリは二百五十くらいかな?そこまで伸びてる。」
ジン「そんなに‥‥‥‥」
奏「だからこその修行だよ、確かにノーネームは弱小コミュニティの中では破格で強い、しかし上には上がいるしメンバーが負ける可能性は絶対に無いとは言えない。
その最たる例が先日の襲撃だね、伽凛が来なければレティシアはもうこの世に居なかった。」
奏は真剣に話を進める
奏「メンバーが負けた場合最後の砦になるのは俺達リーダーなんだよ、そしてリーダーとしてジンに足りない物‥‥‥‥それは圧倒的で確実に経験。」
ジンの顔が強張る、そりゃそうだ‥‥‥‥ジンの年でのリーダー就任は他コミュニティと比べて異常と言える上に当時のノーネームでリーダーになれる者はジンただ一人だけだったからだ。
経験なんて蓄積出来る訳がない
奏「経験値も無い自信も無い書類も黒ウサギに任せっぱなしゲームメイクもまだまだ、メンバーが負けた時の砦になる筈のジン君に力も無い上に修羅神仏の蔓延る箱庭において人間の寿命は儚すぎる‥‥‥‥『世の中力が全てじゃない』とか言うけど知識経験その他諸々を生かすには皮肉にも力が必要になってしまう。」
ジン「‥‥‥‥‥‥っ」
ジンは何も言わない‥‥‥‥否、言い返す事が出来ない。
奏「ジン君‥‥‥‥君が変わろうとしないのであれば誰が何と言おうとコミュニティの未来は『破滅』だ、それが現実でありジン君の限界‥‥‥‥それまでの男だっただけだ。
君はそれで良いの?ずっと十六夜達の腰巾着で?君の後ろには守らなきゃいけない物があるんじゃないの?
真に変わりたいのなら‥‥‥‥守りたいのなら覚悟を決めて貰おうか、ジン=ラッセル?」
パチンッ‥‥‥‥!!と奏が指を鳴らすと白い世界がステンドグラスが割れたかのように破ぜた、強烈な光が割れた世界の隙間から溢れ出しそれに耐えきれずジンは目をきつく瞑る。
何秒経っただろうか?眼が慣れ始めたジンが目を開けるとそこは『稲穂の大海』だった‥‥‥‥無限に続くのではないかと思うような稲畑のその先には霊峰クラスの山々が軒を列ね、空を見上げれば青空の三分の一を締める巨大な太陽があった。
しかし太陽が近いにも関わらず暑くない‥‥‥‥優しく包み込むような暖かさだ、その恵みの光を浴びて稲穂達は気持ち良さそうに茎と葉をそよ風に靡かせていた。
ジン「此処は‥‥‥‥?」
奏『俺自身を表してる世界だよ』
声のした後ろを振り返るとそこそこ大きい岩に腰掛けた神の力を解放した奏がいた、太陽に照されそよ風に靡く髪を抑えるその姿は絵画のようだ。
奏『さぁ返答を聞こうかジン=ラッセル、お前は今未来の分岐点にいる。』
奏が目を細めジンを睨むとジンの体感温度が一気に下がった‥‥‥‥しかし陽の暖かさは健在で太陽は辺りを照らし続けている、だがジンの冷や汗は止まらず両足は震え今にも気を失いそうになる。
目の前に居るのは『神』‥‥‥‥圧倒的な存在感がそれを物語っている
ジン「ぼ‥‥僕は‥‥‥‥っ!」
そしてジンは真の意味で願う、仮初めのリーダーではなく『本物のノーネームのリーダー』になるために。
ジン「僕は変わりたい‥‥‥‥っ!十六夜さん達がノーネームに来て強さを知って、このまま自然とコミュニティは豊かになっていくと思ってた。
確かに僕は何も知らない、学ぼうにも師と呼べる存在が居なかった。‥‥‥‥‥‥だから」
ジンはその場に膝を付け両手を地面に当てる
ジン「言われたからのように見えるかも知れない、だけどこのままじゃ駄目だって‥‥‥‥変わりたいと思った気持ちは本物です。
天照様‥‥‥‥、どうか空っぽの自分を鍛えて下さいっ‥‥‥‥!『家族』を導き守る為の術を教えて下さいっ‥‥‥‥!!お願いしますっっ!!!」
ジンはその場で奏に土下座をした
奏「合格」
ジン「‥‥‥‥‥‥え?」
ジンが顔を上げると辺りは元の白い世界に戻り謎の威圧感は無くなっていた、目の前にしゃがんでジンをニコニコしながら見ていた奏は手を差し出す。
奏「『覚悟を答え己を理解し弱き者を守る為の強さを求めよ』‥‥‥‥ジン君は見事に其を示した。」
ジン「それじゃあ‥‥」
奏はよいしょっとジンを立たせ頭をなでた
奏「俺がジンの師として君を導くよ」
ジン「あ‥‥ありがとうございます!!」
奏「うん♪‥‥‥‥期間は五年、その間にリーダーとして皆を護れる様に君を鍛えるよ。」
ジン「え?ちょっと待って下さい?火龍誕生祭は‥‥‥‥ってまさか此処は『クロノスの扉』の中ですか!?」
奏「御名答♪修行が終わっても外は一時間しか進まないからね。」
そう‥‥‥‥この部屋は奏工房の『クロノスの扉』をあらかじめひっぺがして持ってきたのだ
奏「さぁ!やることは山程あるから覚悟しなよ?ビシビシ行くからね、ジン!」
ジン「は‥‥はい!よろしくお願いします師匠!!」
____そして扉の中で五年が経過した____
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火龍誕生祭・舞台区画開場_____
奏『長らくお待たせしました!火龍誕生祭のメインゲーム「創造主達の決闘」決勝戦を始めたいと思います!進行は第一桁・八外門「出雲」の長、二代目天照大御神の御劔奏と!』
黒ウサギ『審判は「サウザンドアイズ」専属ジャッジでお馴染み、二代目天照様の使徒になりました黒ウサギが!』
奏&黒ウサギ『御送り致しま~すっっ!!♪』
ギャラリー『『『ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!』』』
野郎①「黒ウサギぃぃぃぃっっ!!!白髪巫女服も似合ってるぞォォォォっっっ!!!」
ファン①「奏ちゃぁぁぁぁんっっ!!!君の為にファンクラブに入ったぞォォォォっっ!!!」
野郎②「結婚してくれ奏ちゃぁぁぁぁんっっっっ!!」
ファン②「奏様ぁぁぁぁっっ!!黒ウサギぃぃぃぃっっ!!此方向いてくれぇぇぇぇッッッ!!!」
親衛隊長「野郎共ぉぉぉッッッ!!準備は良いかぁぁぁ!!?」
野郎共『『イエェェェアァァァァァッッッ!!!!』』
親衛隊長「奏様ソング一番ッ
!!『あぁ麗しの奏様』‥‥‥‥貴女に捧げますッッ!!『色っぽい鎖骨見t‥‥‥‥ゴフッッ!?」
隊員①「た‥‥‥‥隊長が興奮の余り吐血を!?」
隊員②「誰か治療用ギフトを!?隊長は鎖骨フェチ(奏限)なんだよ!!俺は太もm‥‥‥‥ブフゥッッ!?」
隊員③「隊員②ぃぃぃぃっっ!?」
飛鳥「す‥‥凄まじいわね‥‥‥‥」
サンドラ「マンドラ兄様‥‥あれって」
マンドラ「頼むからサンドラは見ない方が良い」
目の前一面ピンクだった‥‥‥‥誤字は無い、観客席一面のピンクのハッピとハチマキ(時々赤色)装備な野郎共の中に一際輝く『LOVE★奏ちゃん』『LOVE★黒ウサギ』の文字。
下手をすればそこら辺の駆け出しアイドルよりも凄まじく熱狂的なライブのごとき光景へ飛鳥は生ゴミを見るかのような目を向けていた。
そんな光景のど真ん中に居る黒ウサギは白いウサ耳をへにょらせ、奏は笑顔の一方頬に一筋の汗を流した。
そんな飛鳥たちが居るのは運営本陣の特別席、VIP待遇のノーネームメンバーの後ろにはサンドラとマンドラが座っている。
葉月「そう言えば白夜叉、黒ウサギは何故巫女服を?」
白夜叉「奏の意向でな?『金銭面でノーネームの経済力は回復したからあの格好はしなくても良いよね?』だそうだ‥‥‥‥、一理ある上に使徒としての宣伝のつもりだろうが‥‥うぅむ‥‥‥‥。」
白夜叉は『バニーガールの格好で審判をすると追加ボーナスが出る』という理由で黒ウサギに無理やり着せていた(確実にセクハラ目的)、黒ウサギは即決で着替えたがやはり白夜叉にとっては少々不服なようだ。
奏『さぁ盛り上がって来た所で選手の入場と行きましょう!!第一プレイヤー「ノーネーム」の春日部耀選手と』
???「YAッFUFUFUFUUUUUUuuuuu!!」
耀「…!?」
リングに上がろうとした耀の目の前をそこそこ大きい火の玉が横切った、声に出しはしなかったもののバランスを崩したのは階段の途中‥‥‥‥耀は重力に従い後ろへ倒れそうになる。
ポフッ‥‥‥‥!
耀「えっ?」
だが倒れはしなかった、耀は自分の後ろに居るであろう助けてくれた主にお礼をすべく視線を上へ向け‥‥‥‥‥‥絶句した。
何故ならば
???〔大丈夫かい嬢ちゃん?〕
耀「う‥‥牛?」
姿を見ただけでモーーッ‥‥と鳴き声が脳内再生するレベルの紛れもない牛だったからだ、しかしまんま牛ではなく大きい鼻輪と「いらっしゃいませ」と書かれたエプロン、二頭身で黒い毛並みの着ぐるみチックな牛だったからだ‥‥‥‥手に持つ看板に文字を書き耀を心配している。
奏『今入場しましたのはノーネームのギフト扱いになる選手、「美味しそう」と言われ続けウン千回‥‥ならばそのイメージをぶち壊す!!「燃える黒き闘牛・ヒダギュウ」選手~!!』
ヒダギュウ〔ナメんなよコラぁ〕
登場したのは夜桜四重奏でお馴染みのマスコットキャラクター『ヒダギュウ』、原作で付けられた「美味しそう」というイメージを払拭するべく参戦!耀の隣で残像が残る程の速さでボクシングのウィービングをシュッシュと風切り音を鳴らしながらやっている。
???「なんだよ!無様に尻餅ついてるところを笑ってやろうと思ったのに!」
そう言ったのは火の玉から出てきたゴシックロリータの派手なフリルを着たツインテールの少女、そして彼女を肩にのせたカボチャのオバケが相手チームだ。
奏『そしてコミュニティ「ウィル・オ・ウィスプ」より参戦、今回のギフトゲームが初舞台!アーシャ=イグニファトゥス選手とジャック・オー・ランタン選手です!!』
アーシャ「そっちはお前とその可笑しな牛だけかよ?アーシャ様の晴れ舞台にしては手応え無さそうだな?」
???「あら、私を数えて無いようね‥‥‥‥その子は私のギフトよ?」
突如両者の目の前に箒で降り立ったのはピンクの魔女だった、鍔の広い花をあしらった三角帽子に装飾少な目な服とマントを着けている。
そして特長的なのが左目の下にある花のような痣だ
奏『ただ今入場しましたのは最後のノーネームメンバー「V・りら・F(ヴィクトル・りら・フラン)」選手です!!』
りら「よろしくね?お嬢ちゃん♪」
りら‥‥もちろんこのキャラは奏の分身だ、名前を少し替えたのも箱庭で『フランケン・シュタイン博士』が有名だった為である。
もし「フランケン・シュタイン博士の子孫がノーネームに居る」なんて話が流れたら有りもしない不老不死の研究成果を巡りいらぬ襲撃があるかも知れないからだ。
奏『さぁ、プレイヤーも揃ったのでゲームに移りたいと思います!‥‥‥‥白ちゃんよろしく♪』
白夜叉『うむ、それでは主催者としてゲームの舞台を展開させていただこう。』
そう言った白夜叉が取り出したカードから光が溢れ世界を白く染めた。
廻る色々な世界の光景が目の前を流転し、最終的に落ち着いたのは大木の根に囲まれた自然の大空洞だった。
耀「この樹……ううん、地面だけじゃない。ここ、木の根に囲まれた場所?」
アーシャ「あらあらそりゃどうも教えてくれてありがとよ。そっか、ここは根の中なのね!」
耀「‥‥‥‥‥‥」
フイッと無関心そうにアーシャから顔を背ける耀、そんな光景を苦笑いしながらりらは耀の耳元に口を寄せた。
りら「耀ちゃん‥‥‥‥これは奏としての言葉、『魔王の関係者が見てるかもしれない、手の内を全部出さずに少し抑えてね。』‥‥‥‥構わず全速力で出口に向かって?二人は私達が抑えるから。」
耀「ん‥‥わかった」
そんな作戦会議をしてると両プレイヤーの間の空間に亀裂が入り、その隙間から黒ウサギが輝く羊皮紙を持って現れた。
ホストマスターによって作成された『契約書類』をウサ耳をウサウサさせながら淡々と読み上げる。
『ギフトゲーム【アンダーウッドの迷路】
・勝利条件
プレイヤーが樹木の根の迷路より野外に出る。
対戦相手のギフトの破壊。
対戦プレイヤーが勝利条件を満たせなくなった場合(降参を含む)
・敗北条件
対戦プレイヤーが勝利条件を一つ満たした場合。
上記の勝利条件を満たせなくなった場合』
黒ウサギ『以上【審判権限】の名において、以上が両者不可侵で有ることを御旗の下に契ります。』
そしてゲームは始まった
耀「貴女は『ウィル・オ・ウィスプ』のリーダー?」
アーシャ「え?あ、そう見えちゃう?嬉しいなぁ♪」
ヒダギュウ〔いやないわー、初めてのゲームなのにリーダーだったら色々終わってるわー。〕
アーシャ「あの牛ムカつく!!?」
看板片手にナイナイとジェスチャーしてくる黒毛和牛にブチ切れるアーシャ、そんなアーシャの隙を付いて耀はグリフォンのギフトで出口へ向かう。
アーシャ「あ‥‥‥‥!?じ、ジャック!追いかけるぞ!!」
りら「行かせないわよ?」
ジャックの頭に乗り追いかけようとするアーシャの目の前へ躍り出たりらの妨害で止まってしまう
アーシャ「くそっ‥‥退けよ魔女!!」
りら「『魔女』って言葉は美しく無いわ‥‥‥‥そう」
パチンッ‥‥とりらが指を鳴らすと何処からともなく鍔の無い東洋剣が数本現れ、アーシャ達に狙いを定めた。
りら「『魔法使い』‥‥‥‥そう呼んでもらえるかしら」
ヒュッ‥‥とりらが腕を振るい、剣がそれなりのスピードでアーシャ達に射出された。
それをなんとか避けた二人だが更に倍の剣が再び放たれた
‥‥‥‥‥‥だが
ボゥ‥‥‥‥‥‥ッッ!!
りら「あら、随分速く手を出したのね‥‥『ジャックさん』?」
ジャック「私が只のジャック・オー・ランタンでないと解っていましたか‥‥‥‥貴女の様な実戦慣れをしてる相手はアーシャには荷が重い様でしたので。」
アーシャ「…………くそったれ、悔しいがアンタに任せるよ。」
剣は炎によって叩き落とされた、そんな叩き落とした張本人は陽気に笑い自己紹介を始める。
ジャック「生と死の境界に顕現せし大悪魔、ウィラ=ザ=イグニファトゥス製作の大傑作!それが私、世界最古のカボチャのお化け……ジャック・オー・ランタンでございます♪
貴女は聖人ペトロより烙印を押されし不死の怪物、このジャック・オー・ランタンがお相手しましょう!」
りら「ハロウィンの象徴とも呼べるジャックさんとゲームが出来るなんて光栄ですわ♪だけど私は一人ではありませんのよ?『優秀なギフト』が居るもの。」
ジャック「ヤホッ!?」
りら「頭上注意」
ジャックが見上げるとエプロンを翻しながら身体を捻り、蹴りを放って来るヒダギュウが居た‥‥‥‥しかし反応するのが遅すぎた、ジャックは成す統べなく地面に叩きつけられてしまう。
ドゴォッッ‥‥‥‥!!
アーシャ「ジャックさん!?」
ジャック「ヤホホ、少し油断しました‥‥‥‥ですが。」
地面にメリ込んだ頭部を引き抜きユラリ‥‥と立ち上がったジャックはランタンから炎を巻き上げりらとヒダギュウを炎の壁の中に閉じ込めた
ジャック「これで動けないでしょう、私達は先を急がせて頂きます。」
りら「なめてもらっては困りますわ」
そう聞こえた瞬間『炎の壁が花弁になって四散した』
四散して無力化した時ヒダギュウが残像の残るスピードでジャックに肉薄、手に持つランタンを弾き飛ばし壁に叩きつけ破壊した。
ジャック「なんと‥‥!?」
ジャックはアーシャを抱え十分な距離を離れた
ジャック「ヒダギュウさんも中々ですが‥‥‥‥炎を花弁に変えるなど、どの様なギフトをお持ちで?」
りら「フフフ‥‥‥‥『種も仕掛けも御座いません』♪」
そう答えたりらは両手を広げ口元を歪ませる
りら「素晴らしいマジックショーに必要なのは何だと思う?それは『90の驚きと9のユーモア』‥‥‥‥そして」
「ほんの一滴の『恐怖心』よ」
その言葉が聞こえた時『黒い影の様な腕』がジャック達の視界を埋め尽くした
アーシャ「ひっ‥‥‥‥」
りら「あら、其処まで恐怖しなくて良いじゃない‥‥‥‥そろそろね?」
黒ウサギ『勝者、春日部耀!!』
黒ウサギが勝利宣言したと同時に空間に大きな亀裂が走る、パキン‥‥という音が鳴ったと思った時には既に舞台へ戻ってきていた。
そして観客席からは勝利宣言に歓声が上がっていた、そんな中りらは尻餅を付いているアーシャの目の前にしゃがむ。
りら「御免なさいね?あそこまでビックリさせるつもりはなかったの‥‥‥‥だから」
りらがアーシャの手を両手で包むとポンッ!という音と共に大きめの花束が現れた
アーシャ「わぁ‥‥‥‥っ」
りら「私からの謝罪の気持ちよ?」
ジャック「お見事でした‥‥そして『ノーネーム』の実力を甘く見ていた事とアーシャの無礼をお許し下さい。」
りら「良いわよそんな事、近々『出雲』からの使者が行くと思うわよ?貴方達の展示品が気に入ったみたいね。」
ジャック「ヤホホ!それは嬉しいですね!」
耀「っ‥‥‥‥!りら」
りら「解ってる、ジャック‥‥‥‥観客の避難をお願いできるかしら?」
耀は身に『模倣・ 大鵬金翅鳥』を纏い空を見上げ、ヒダギュウはシャドーボクシングで身体を暖める。
りら「お客さんよ」
青空から舞い降りる無数の黒く輝く羊皮紙、其を意味するのはただ一つ‥‥‥‥天災の襲来だ。
「魔王が……魔王が現れたぞオオオォォォォーーーー!!!」
脇役キャラNo.2『ヒダギュウ(闇)』登場ですよ!
因みにりらさんが出てきた理由はなんかヒダギュウこき使ってるイメージがあるから
そしてジン君が魔改造計画の対象者に選ばれました!半オリジナル化する予定ですので本来とは比べ物にならないくらい化け物じみた男前になるかも?
詳細は次回のお楽しみって事で宜しくですよ!
ん~、何か此処まで遠回りしまくった気がしますが気にしたら負けですよね!
ではまた次回!(^o^)/~~