ジョジョの奇妙な超次元   作:風狼龍Ⅱ

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というわけで第五話です。
感想が地道に来てて嬉しいです。
それではどうぞ!


億泰とユニ

仗助たちはラステイションに帰ってきてから、ゲイムキャラの情報を聞いて回っていた。

仗助はネプギアと行動している。

他は億泰と康一で、アイエフとコンパで分かれて、情報収集をしている。

 

「なかなか見つからねぇな~。ゲイムキャラ」

「これだけ聞いてもダメって事は街の人達は知らないって事なのかな?」

「かもしれねぇな~。どうするんだ、ネプギアよ~?」

「と言われても……う~ん」

「……仕方ねぇなぁ~。アイエフに何も情報が手に入らなかったら、教会に来る様に言われてたから、向かってみようぜ~?もしかしたら、何かあるかもしれねぇからな~」

「教会……。そうか、教祖に聞けば……。うん、行こう。仗助君!」

「あぁ」

 

仗助はネプギアの言葉に頷くと、ラステイションへの教会へと向かう。

そして、教会に向かっている時だった。

 

「アハハ!痛ぁ!」

「ん?」

「あ、あの子転んだ……」

 

子供たちがはしゃいでいると、一人の男の子が転ぶ。

起き上がると、膝をすりむいており、涙を眼に浮かべていた。

マジェコンヌの信仰がある世界でも、ああやって遊ぶ子供たちもいるのだと考える。

それに反応したネプギアが急いでその子の元へと行く。

仗助もその子の元へと行く。

ネプギアはその子の前でしゃがみこむと、傷を見る。

 

「擦り剥いちゃったんだね。大丈夫?」

「うぅ、痛いよ~……!うぅ!」

「今、傷を……」

「心配しなくていいぜ~。お兄ちゃんが魔法で治してやるから、泣くんじゃねぇぞ~?」

「仗助君……」

「ホントに?」

「あぁ、ホントだぜ~?どれどれ、見せてみな」

 

仗助は優しい笑みを浮かべながら、子供の前に座り込む。

そして、膝の傷を見ると、子供を見る。

 

「これくらいの傷で男が泣くんじゃあねぇぞ?男は誰かを護るために強くなくちゃいけねぇからよ~」

「でも、痛いんだもん……!」

「安心しな。俺が治してやっから」

 

そういうと仗助は手で子供の傷口をそっと触れると同時にクレイジーダイヤモンドの手がその子の傷にそっと触れる。

仗助が手を退けると、傷はなくなっており、それに子供は驚く。

 

「どうだ?」

「痛くない……。傷もなくなってる!お兄ちゃん、凄い!もしかして、マジェコンヌからの遣い?」

「マジェコンヌ……」

 

やはりこの子供の影響も受けているのだろうかとネプギアは考えてしまう。

だが、仗助は首を横に振る。

 

「違うぜ」

「え?それじゃ、何なの?」

「俺は『女神様の遣い』だぜ」

「! 仗助君……」

「女神……?」

「あぁ、お前達を護ってくれるとても強い神様たちだぜ~?マジェコンヌなんかより凄いんだぜ~?」

「ホント!?」

「ホントだぜ~。ゲームの正しい遊び方だって教えてくれるとても優しい女神たちなんだぜ~?だから、マジェコンヌなんて信仰しちゃあいけねぇ。マジェコンヌは怪我しても、お前を見てくれねぇからな~」

「お兄ちゃんみたいに優しい遣いさんもいっぱいなの?」

「あぁ、いっぱいいるぜ~。俺みたいな力じゃないけど、強い人たちがな~!だから、女神様を信仰するんだぜ?もしかしたら、お前が女神様を護れるほど強くなれるかもしれねぇぜ~」

「そうなったら、お兄ちゃんみたいになれるかな!」

「おう」

 

仗助がそういうと、男の子は考えを改め始める。

ネプギアは自分たちのために女神の遣いなどと言ってくれたのかもしれないと考える。

そんな仗助の優しい笑顔を見ると、胸がトクンとなる感じがした。

ネプギアはその感覚に首を傾げ、少し頬が熱いのに不思議に思う。

そして、男の子を説得できたのか、男の子は笑顔で立ち上がると、手を振りながら走っていく。

 

「ありがとう!優しいお兄ちゃんとお姉ちゃん!」

「おう、また転ぶんじゃあねぇぞ~?」

 

仗助は笑顔で見送ると、ネプギアの方を見る。

ネプギアはすぐに顔を横に振ると、仗助を見る。

 

「仗助君の能力って、優しい能力だよね」

「ん?急にどうしたんだ~?」

「ううん、そう思っただけだよ。だって、治す事ができるから」

「……まぁ、死んだ人を治す事は出来ねぇけどな~」

「それは当たり前だよね……。そんな奇跡、仗助君たちの能力でも起こせないんだよね……」

「あぁ。まぁ、とりあえず、教会に向かおうじゃあねぇか」

「そうだね」

 

仗助とネプギアは急いでラステイションへの教会へと目指す。

 

 

 

 

仗助たちが教会につくと同時にアイエフとコンパが出てくるのが見える。

どうやら、先に来ていた様だ。

だが、アイエフの顔は何処か不満そうである。

 

「アイエフさん、コンパさん!」

「あ、仗助さんとギアちゃんです」

「仗助、ネプギア……」

「どうだったんだよ~?教祖様には会えたのか~?」

「まぁね……。知っているみたいだけど、代わりに頼まれごとをしたわ。所謂、等価交換ね。まぁ、向こうは女神の情報も要求してきたけど」

「頼まれた事……ですか?それは一体」

「宝玉と血晶よ……」

「それのどこが悪いんだよ~?」

「それは両方とも、超レア素材なのよ。まず、市場とかにも出回らないし、どこで手に入るのかもわからないのよ」

「なっ!?マジかよ~?」

「だから、困ってるのよ……。どうにかして、情報を得ないとね」

「ゆ、ゆっくりしている暇もないのに!」

「仕方ないわよ。とりあえず、街に出て情報収集よ。億泰と康一には……そうね。このままゲイムキャラの情報収集を任せましょう。もしかしたら、何かわかるかもしれないし」

「そうだな~。じゃあ、俺たちはその二つを探しに行こうぜ~?」

「あ、とりあえず二人にはNギアで連絡を入れておくね?」

 

そういうとネプギアは二人にメールを送り、四人は情報収集へと向かうのだった。

 

 

$

 

 

一方億泰と康一。

康一はメールが来た事に気付き、Nギアを取り出して確認する。

 

「なるほど……」

「なんて書いてあんだ~?康一~」

「アイエフさんとコンパさんがここの教祖に会ったみたいなんだけど、ゲイムキャラの情報をくれるには宝玉と血晶って言うレア素材が必要みたいでね。それを探すから、僕たちは変わらずにゲイムキャラの情報を集めてほしい……だそうだよ」

「なるほどな~」

 

億泰は頷くと、また歩き出す。

康一はそれについていく様に走り出し、隣を歩く。

それと同時に誰かとぶつかる。

 

「おっと、すまねぇな~……あ」

「私もゴメンなさい。少し考え事を……あ」

「あ……」

 

億泰がぶつかった人物に謝りながら見ると、それはユニであり、ユニも謝りながら億泰を見て反応する。

康一はそんな二人を見て、思わずつられて言ってしまう。

 

「「ああああああああああああ!?」」

「うわっ!?ビックリするなぁ!」

 

二人がお互いを指さしながら叫んだ事に康一は驚く。

すると、億泰はちょうどいいという顔をする。

 

「ちょうどいい時に会ったな~、ユニ!俺は少しテメェと話が」

「あのさ!」

「ん?」

「ね、ネプギア……今、どうしてる?」

「お前なァ~って……ん?」

「ネプギアちゃんなら、今はちょっとした事で忙しいけど……ユニちゃんの事を気にしてたよ」

「ホントに?嫌ってたりとかしてなかった?」

「ううん、だけど……少し傷ついてるかもしれないね」

「……」

「そうだぜ~!お前があそこまで言うから!」

「そう……よね。私も言いすぎたと思ってる。酷い事を言っちゃったって……!」

「「!」」

 

二人はユニがスカートの裾をギュッと握った事に反応する。

それに二人は黙り込むと、見合って頷く。

 

「と、とりあえずよ~?何処か落ち着ける場所で話しねぇか~?」

「そ、そうだね。あ、あそこの喫茶店でどうかな?僕たちが奢るからさ」

「奢らなくていいわ……。私もちょうど話がしたかったし……」

「それじゃ」

 

億泰たちは喫茶店へ入り、席に着く。

三人の前にはジュースがあり、それを飲む。

 

「さてと、話ってのは……やっぱりネプギアの事か~?」

「う、うん……。その、あそこまで言う気はなかったのよ……。ホントはわかってるの。ネプギアだって、辛い思いをしたって言う事くらい。それなのに、私はその時の怒りに任せて」

「あそこまで言っちゃったと」

「うん……」

 

ユニは頷くと、顔を伏せて、暗い空気を漂わせる。

落ち込んでいるのがよくわかる。

 

「ホントはわかってる。アタシが連れて行ってもらえなかったのは、アタシが未熟だったからだって。あの時のアタシがついていっても、足を引っ張るだけだって……。足手まといだって、わかってた」

「!」

 

ユニの言葉に億泰はピクッと反応し、兄の事を思い出す。

 

『億泰……オメェはよぉ。いつだって、俺の足手まといだったぜ……』

 

あの時のセリフが。

だが、吉良吉影戦の時にかけてくれた言葉がある。

そんな兄が大好きだった自分。

ユニも姉の事が好きで、あの時の自分じゃ何もできなくて悔しくて……あそこまで言ってしまったのだと。

億泰の怒りは冷めてしまい、逆にどこか境遇が似ていると感じてしまう。

 

「でも、だからアタシは頑張って、強くなって……」

「そうなんだ。努力したんだね……」

「だけど、アタシ……ネプギアにあんな事を言っちゃって」

「……仲直りすればいいじゃあねぇか」

「え?」

「億泰君……」

 

億泰の言葉にユニは驚く。

そう、仲直りすればいい。

単純だが、それだけの話だ。

 

「で、でも……ネプギアに次会ったら、何て話しかけたらいいか。私が二度と話しかけないでって言ったのに」

「けどよォ~?ネプギアは姉ちゃんを助けるために一生懸命なんだぜ~?お前もそうじゃあねぇのか~?」

「そうよ!」

「なら、尚更だなぁ~!ネプギアと仲直りして、一緒に戦うってのを考えなくちゃあいけねぇな~!」

「だけど、それができないから」

「億泰君の言う通りだよ。ただ、謝るだけでいい。ネプギアちゃんなら許してくれるよ。『ゴメンなさい』って。それだけ言えば、きっと許してくれる」

「俺たちもよ~?お前達の姉ちゃんは絶対助けてやりてぇと思ってるんだぜ~?」

「……どうして?」

「ん?」

「どうして、貴方達は私達のお姉ちゃんを助けたいと思うの?女神とはいえ、赤の他人よ?ネプギアからお願いされたから?」

「僕は見逃せないから……かな。仗助君も同じ理由だと思う」

「俺はよォ~?俺みたいに兄弟を失う苦しみを知ってほしくねぇんだよな~」

「え……?」

 

億泰の言葉にユニは固まる。

今の発言からして、億泰には兄弟がいたのだと判断する。

 

「俺たちのこの力はよ~?スタンドって言ってよ……普通なら同じスタンド使いにしか見えないんだがよ~?」

「え?なら、なんで私は見えて」

「仗助君や僕らの予想なんだけど、女神の力が関係しているんじゃないかと思っているんだ。僕たちが異世界から来たのも理由の一つかな」

「い、異世界?貴方達、別の世界から来たって言うの!?」

「まぁな~。『地球』って言う世界からな~。それはまた今度話すとしてよ~。俺の兄貴もスタンド使いだったんだよな~」

 

ユニはそれを聞いて考える。

家族関連でスタンド能力は発現するのだろうと。

だから、億泰の兄が持っていても不思議ではないと。

 

「それでよ~?兄貴はとある事をして、人を殺しすぎちまって……後戻りができないほどになってよ」

「……人を殺して」

「その……なんだっけ?」

「因果応報って言うべきかな」

「そうそう、それだ。それでよ~、別のスタンド使いに……殺されちまったんだよな~。俺を庇って」

「その……」

 

それを聞いて、ユニは戸惑ってしまう。

億泰からそんな重い話が出てくるとは思っていなかったのだ。

 

「お兄さんは……どういう風に殺されちゃったの?」

「相手は電気のスタンド使いでね?億泰君のお兄さんの体を貫いた後、電気になって、コードに潜り込んだ。そして……億泰君のお兄さんの死体は感電死した状態で電柱のコードにぶら下がってたんだ」

「!? 酷い……」

 

ユニはそれを想像しただけで吐き気が込み上げてきた。

酷い殺され方であると。

 

「その時に俺は言われたんだぜ~。兄貴に『いつだって、お前は俺の足手まといだったぜ』ってな~」

「……それは」

 

足手まといでいらないって事?と思うが、庇ったと言っていた。

ホントは家族思いの良い兄だったのかもしれないと。

 

「私と同じだ……」

「いや、同じじゃあねぇな~!オメェはまだ証明できるじゃあねぇかよ~!」

「どういう意味……?」

「お前達の姉貴はまだ生きているんだろ~?なら、連れ戻して見せつけてやればいいんだぜ~!三年の内でここまで強くなったんだってな~!」

「そうだね。億泰君はきっと、自分の様に兄弟や姉妹をなくす悲しみを覚えてほしくないから、手伝ってるんだ」

「……」

「確かに僕たちはネプギアちゃんやアイエフさんやコンパさんと友達なだけで、お姉さんの事は知らない。だけど、目の前で犯罪組織がやっている事を見逃すほど落ちぶれてもいないんだ。許せないんだよ。その行動やネプギアちゃんたちの姉を捕えている事が」

「アタシは……」

「仲直りの手伝いもしてやるぜ~?なぁ、康一ィ!」

「うん、僕たちでよければ手伝うよ」

「億泰……康一……」

 

億泰と康一が手を差し伸べると、ユニは少し戸惑いながらも二人の手を取る。

それに二人は笑みを浮かべる。

 

「交渉成立……だね」

「そうね。けど、どうやってネプギアと話をすれば」

「あ!話をしにくいならよ~?自然と作れる話題を作ればいいんじゃあねぇか~?」

「? どうやって?」

 

億泰の言葉にユニは首を傾げる。

康一は億泰の言葉を聞いて、なるほどという顔をする。

 

「そうか!これを手伝えばいいんだ!それをネプギアちゃんに渡すついでに、そのまま話へとつなげられる!」

「これって?」

「ネプギアちゃんたちはとある素材を探していて、宝玉と血晶って言うのを探してるんだ」

「なっ!?それ超レアアイテムじゃない!?」

「うん……。だからさ、この内の一つでも見つけて、渡せば話へとつながるんじゃないかな?そのまま謝れば」

「仲直りってわけだな~!よ~し!そうと決まれば、さっさと取りに行くぜ~!」

「ちょっ!?」

 

億泰はユニの手を掴むと歩き出し、喫茶店を出ていく。

それにユニは驚きながらも、微笑む。

それに康一はすぐに反応して立ち上がり、会計を済ませてから喫茶店を飛び出す。

 

「ま、待ってよ~!二人とも~!」

「宝玉か、血晶を見つけようぜ~!」

「そ、それはいいけど!どこにあるのかわかってるの!?」

「あ……」

「「……ハァ」」

 

ユニの言葉に億泰は思い出したかの様に止まり、それに康一とユニはため息を吐くしかなかったのだった。




どうも、風狼龍です。
クソ……億泰とユニの話が難しかったぞ!ジョジョォ!(八つ当たり
というわけで、別行動開始です。
二つ分も書くなんて面倒だな(オイ
それではまた次回!
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