それではどうぞ。
仗助たち、四人組は今、ダンジョンへと来ていた。
聞いても、知っている人達はおらず、結局出した結論は手当り次第にモンスターと戦ってみるであった。
モンスターが持っているのは確かなので、手当り次第にバトルすれば手に入るのでは、という事である。
モンスターを何体か倒したが、見つかる気配がない。
「全然見つからないですね」
「まぁ、そんな簡単に見つかるものなら、わざわざ頼んだりしないでしょうしね」
「やっぱり手当り次第じゃ無理なんでしょうか……」
「無理はあったと思うな~。やっぱりよ~、誰か知ってる人を探すしかねぇんじゃあねぇか~?」
「それはそうかもしれないわね……」
仗助の言葉にアイエフは頷くと、一同落ち込んでしまう。
そんな仗助たちに声をかける人物が。
「どうしたんだい?困った顔をしてるみたいだけど」
「はい?えっと……どちら様ですか?」
声をかけてきた人物は髪が赤く、それをショートカットにしている女性だ。
それにネプギアは首を傾げながら聞く。
「あぁ、失礼。私はファルコム。見ての通り、しがない冒険家さ」
「冒険家っすか~」
「ついでに言うと困っている人を見ると、つい首を突っ込みたくなる、お節介でもあるんだよ」
「冒険家ならよ~?何か知ってるんじゃあねぇのか~?」
「ありえるです。冒険家さんですし」
「そうね。宛てもないからダメ元で聞いてみましょうか」
「私達、宝玉と血晶という素材を探してるんです。でも、全然見つからなくて……」
ネプギアがファルコムに聞いてみると、ファルコムは思い出すかの様に考え始める。
「宝玉と血晶か……。血晶は聞き覚えはないけど、宝玉はこの辺りを探しても無駄じゃないかな。アレはプラネテューヌの、確か……バーチヤフォレストに凄むモンスターが落とすハズだよ」
「本当に知ってた!?」
「ラッキーだぜ~!コイツぁよ~!」
アイエフは本当に知っていた事に驚き、仗助は笑顔を浮かべながら指を鳴らす。
ダメ元で聞いてみたが、一つだけでも情報が手に入ったのだ。
嬉しいのは当たり前である。
「できれば案内してあげたいんだけど、あいにく旅の目的地が逆方向でさ。申し訳ないんだけど……」
「いえ、情報をいただけただけで十分です!」
「……よかった。元気になってくれたみたいで。それじゃ、あたしはここで失礼するよ。またどこかで会えるといいね」
「ありがとうございました~」
「ありがとうっすよ~!ファルコムさん!」
「まさか、プラネテューヌだったとはね。完全に盲点だったわ」
「急いで行ってみましょう!大分時間を使っちゃいましたし」
「そうだな~、さっさと行こうぜ~!」
仗助たちは急いでプラネテューヌへと戻る
そして、プラネテューヌに戻ってきて、すぐにバーチヤフォレストへと向かい、探し続けて最深部まで来る。
「どこにいるかな~。目的のモンスターはよォ~!」
「あ、あのモンスターじゃないですか?」
「おぉ、そうかもしれねぇなぁ~!」
「ようやく見つけたわね。三人とも、絶対に逃がすんじゃないわよ!」
「おう!」
「ハイ!」
四人がすぐにモンスターへと向かうと、そのモンスター……エンシェントドラゴンも仗助たちに気付き、雄叫びを上げる。
『グオオオオオオオオオオ!』
「行くぜェ!クレイジーダイヤモンド!」
仗助はクレイジーダイヤモンドを出し、エンシェントドラゴンが仗助たち目掛けて拳を振り下ろしてくる。
それに対抗するかの様にクレイジーダイヤモンドの拳を叩き込む。
すると、エンシェントドラゴンの拳が少しだけヒビが入るが、それだけである。
パワーは互角と言っていいだろう。
「覚悟してください!ミラージュダンス!」
そこにネプギアが現れて、音速でビームソードを振るい、エンシェントドラゴンにダメージを与える。
それにより、エンシェントドラゴンは怯んで後ろへと下がる。
そこにアイエフが現れる。
「ソウルズコンビネーション!」
アイエフは素早い身のこなしでエンシェントドラゴンまで一気に近づくと、カタールと蹴りの技を連続で繰り出し、エンシェントドラゴンにダメージを与える。
コンパはエンシェントドラゴンに近づくと、怯んでいるところに注射器を体に突き刺す。
それにより、エンシェントドラゴンは後ろへと下がる。
「これで終わりだぜ~!クレイジーダイヤモンド!」
『ドラララララララララララララララララ!ドララ!ドララァ!』
「グオオオオオオオオオオオオ!?」
トドメと言わんばかりにクレイジーダイヤモンドの拳のラッシュをエンシェントドラゴンに叩き込む。
それによりエンシェントドラゴンは倒れ込み、粒子となって消えると、宝玉を落とす。
「落とした!これだわ!」
「これが宝玉ですか!やっと一つ目です!」
「後は血晶だけだな~!」
「そうだね!早く見つけて、教祖さんに届けないと!」
四人が戻ろうとしたその時だった。
「そいつぁ無理だな。なぜなら、テメェ等はここでくたばる事になるんだからよ!」
「あ……また来たぜ、下っ端がよ~!本当に懲りねぇな~!」
「ホントにしつこいわよ、下っ端」
「何回負けても出てくるなんて……。下っ端さんは大変ですね」
「やっぱりどの業界でも、下っ端は労働条件が厳しいんでしょうか……?」
「だー!黙れ!同情すんじゃねぇ!」
仗助たちの哀れそうに見る目に思わず叫んでしまう。
だが、下っ端はすぐに笑みを浮かべる。
「……へっ、へへ。まぁ、いいさ。そのふざけた口も今日で最後だからな!出なっ!秘密兵器!」
そういうと機械型のモンスターが三体姿を現す。
「さすがに一人じゃ、勝てないってわかったみたいね。こんなに連れてくるなんて」
「時間が勿体ないです。女神化して、一気に倒します!」
「バーカ!そう同じ手を何度もくらうかよ!」
その瞬間、ネプギアに異変が起きる。
「え?アレ……」
「ど、どうしたんだ~?ネプギア?」
「め、女神化が……できない!?」
「なっ!?」
ネプギアの言葉に三人は驚く。
女神化できなくなった事に驚いているのだ。
「言ったろォ。秘密兵器だって。コイツぁ、女神の変身を封じるモンスターなんだよ!さぁ、ガキんちょの姿で精々足掻いてみな!」
「……俺の力はどうしようもしないんだな~!クレイジーダイヤモンド!」
仗助はクレイジーダイヤモンドを出しながら、下っ端を睨みつける。
それに下っ端はビクッと反応する。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
そんな凄味を仗助から感じるのだ。
「ここは前線は仗助と私達でやるしかないわね」
「仗助さんがいれば、十分だと思うです……」
そういって、アイエフとコンパも前に出ようとした時だった。
「待てーーーい!」
そんな声が聞こえ、皆はその声がする方向を見る。
「あぁ?誰だ?」
「悪の栄えた試しなし。この世の悪を滅すため、犯罪組織マジェコンヌ、蹴って蹴って蹴り飛ばす!」
現れたのは蒼い髪の少女である。
それに仗助はポカーンとしている。
「女神様の窮地に、颯爽とヒーロー登場!ゲイムギョウ界の正義の味方、日本一が来たからには、もう安心よ!」
『……』
日本一と名乗った少女の言葉を聞いて、皆は黙り込んでしまう。
「なんだ?あの頭の湧いたガキは……」
「女神様、助太刀します!」
「え?あ、あの……あなたは……」
「話は後!アイツを倒してからです!」
日本一の言葉に仗助たちはギクシャクと頷きながらも、身構える。
機械型モンスターを睨みつけると、仗助が先制に出る。
「やれ!まずは女神並に厄介な変な力を持っている奴から倒すんだ!」
『ウィィィィン……』
「遅いぜ~!クレイジーダイヤモンド!」
『ドララァ!』
機械型モンスターが仗助に襲い掛かろうとするが、その前に射程距離内に入り、クレイジーダイヤモンドの拳が二発叩き込まれる。
その瞬間、機械のモンスターに拳の跡ができ、そのまま爆発して倒れる。
それに下っ端は驚いている。
あくまで女神に対する兵器であり、スタンドに対する兵器ではないため、意味を為さない。
「おぉ、いきなり拳の跡ができた!もしかして、高速の拳!?」
「いや、これは俺の力でよ~。まぁ、説明は後だぜェ!」
「よぉし!」
日本一も張りきったかの様に走り出し、機械のモンスターの攻撃をかわし、一気に蹴りを叩き込んで、プリニーガンから出たビームサーベルで斬る。
それにより、その機械のモンスターは爆発する。
最後の一体の機械モンスターが襲い掛かろうとしてくる。
そこにアイエフが素早く現れて、蹴りを叩き込んで怯ませ、コンパが注射器で刺す。
それにより、粒子となって消え去る。
「あのガキ、ただのバカじゃなかったのか。それにやっぱりアイツの能力をどうにかしねぇとこっちが不利だ……。クソ、覚えてやがれェ!」
下っ端は叫びながら走り去っていく。
「清々しいほどの逃げっぷりね……」
「ホントだな~」
アイエフの言葉に同意するかの様に仗助は頷く。
「あの、ありがとうございました。助かりました」
「いえ、女神様をお助けするのは、正義のヒーローとして、当然の事です!」
「それで……結局、どちら様なんですか?何処かでお会いしましたっけ?」
「ううん、初めてだよ」
「で、誰なんだよ?」
「アタシは日本一。ゲイムギョウ界の正義のヒーローよ!」
「そういえば聞いた事があるわ。女神たちが消えた後、一人でマジェコンヌと戦ってる変な奴がいるって話。もしかして、アンタの事?」
「へ、変な奴……」
「そんな噂になってるんだー。アタシも有名になったものね!」
「変な奴って言われてんのにか~!?」
「そこは見事にスルーってわけね」
仗助は思わずツッコミ、アイエフはため息を吐く。
「でもね、実は最近、ちょっとへこんでたんだ。ずーっと戦い続けてきたけど、ちっとも悪は滅びないし。でも、そうやって悩んでた時にたまたま偶然!大ピンチの女神様をお見かけしたんです!」
「え?わ、私?」
日本一の言葉にネプギアは驚く。
正直、仗助がいただけで、勝てる可能性があったので別に問題はなかったというのは言ってはいけない。
「これぞ天思し召し!正義の出会い!女神様達も悪を滅ぼすために旅をしてるんですよね?ね?」
「は、はい。そうですけど……」
「何つうか、熱い奴だな~」
「やっぱり!お願いです!アタシも一緒に連れて行ってください!」
「ついてくるのか~?」
「え~?ダメなの~?でも、か弱い女神様を狙う悪の手!それを颯爽と振り払う正義のヒーロー!くーっ!痺れるぅ~!」
「な、何か変な奴だな~!?」
(アンタもキレたら、人の事言えないでしょ……)
仗助の反応に、アイエフは心の中でツッコミを入れる。
確かに仗助は一度キレると周りが見えなくなり、相手を完全にぶちのめす。
その変貌っぷりは初めて見る人は誰もが驚くだろう。
「は、はぁ……えと、どうしましょうか?」
「いいんじゃない?腕は立つみたいだし」
「俺もいいと思うぜ~」
「友達が増えるのも大歓迎です!」
「まぁ、ネプギアの守護者は仗助だろうけどね」
「? なんでそうなるんだ~?」
「そうだね……」
「よく一緒じゃない。アンタたち」
「まぁ、友達だからな~!」
「うん、話してて面白いし」
「そう」
アイエフはそれに笑みを浮かべる。
「それじゃ、よろしくね!女神様!」
「あの、女神様って言うのはやめてもらえませんか?私、まだ候補生だし。ですから、普通にネプギアって呼んでください」
「ハイ、わかりまし……じゃなくて。うん、わかった!これからよろしくね、ネプギア!」
日本一はネプギアにそういうと、仗助たちも自己紹介をする。
そして、ラステイションへと戻る道中。
「思えばさ、仗助のあの攻撃は何だったの!攻撃が見えなかったけど!もしかして、物凄く強い!?」
「違うんだよ~。アレは俺の力のスタンドって言うもんでよ~?これは同じ力を持つ奴か、女神にしか見えねぇ力なんだよな~!」
「え?そうなの?そんな力があるんだ……」
「後、仲間が二人いるんですけど、その二人も仗助君と同じ力を持ってるんですよ」
「そうなの!会うのが楽しみだな~!」
日本一は会うのを楽しみにしており、仗助はそれに微笑む。
とりあえず、ネプギアが仲間が増えた事を二人には報せてくれている。
「でね……」
「へぇ~。俺はな~……」
「ホント、仲良いわよね。あの二人」
「何もないんですか?」
「ないから、ああなんでしょう」
そういって、アイエフたちも仗助とネプギアの後についていくのだった。
というわけで宝玉ゲットです。
次回は億泰たちの方かな~。
それではまた次回!