ジョジョの奇妙な超次元   作:風狼龍Ⅱ

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うおおおおおお!
感想が欲しいです!(オイ
それではどうぞ!


血晶を探そう

仗助たちが宝玉を手に入れて、ラステイションへと戻っている時。

億泰と康一はユニと行動を共にしていた。

 

「う~ん、ここまで聞いても情報が手に入らないなんて」

「それほど知られてないのね……」

「困ったな~」

「うん、そうだね。それにメールでは、もう宝玉を見つけたみたいだし、後は血晶だけだよ」

「ネプギアよりも先に見つける必要があるのよね……」

「まぁ、先を越された場合は他の方法で行くしかないだろうな~!」

「そうね」

 

億泰たちはどうするかと考えている。

どうにかして、血晶の情報を手に入れて、ネプギアたちよりも先に手に入れる必要がある。

だが、どうしようもない。

 

「このままだと、仗助君たちが先に見つけちゃうかもしれないね」

「それは……困るわ」

「その時は僕たちがどうにかするからさ。でも、どうにかして先に情報を手に入れないと」

「誰か知ってそうな奴はいねぇのかよ~?」

「誰かって言われても……」

「手当り次第モンスターを倒しても意味ないしね~」

 

どうしたものかと考えていると、ユニが何かを思いつく。

 

「そうだわ。ケイに聞いてみましょう!」

「ケイ?誰だ、そりゃ?」

「ラステイションの教祖よ。ケイなら何か知ってるかも」

「それなら行ってみる価値はあるね」

「それじゃあよ~?さっさと向かおうぜ~!」

 

億泰たちは急いでラステイションの教会へと向かう。

ラステイションの教会につくと、三人は中へと入る。

そこには中世的な顔立ちをした人物が立っていた。

男とも、女とも見える人だ。

 

「アレは……女か~?男か~?」

「ケイは女よ」

「え?男かと思ってた……」

「そろそろ来る頃かと思ってたよ」

 

まるでお見通しだと言わんばかりのケイの言葉に億泰と康一は驚く。

ユニは特に気にしておらず、ケイに詰め寄る。

 

「ケイ、血晶がある場所を知ってるかしら?」

「まぁ、知ってると言えば知っているね」

「なっ!?お前、知っておきながら仗助たちに頼んだのか~!?」

「そうだよ。虹村億泰君に広瀬康一君」

「!? ぼ、僕たちの名前を知っている!?自己紹介をした覚えはないぞ!」

「情報収集はビジネスの基本だからね。調べさせてもらったよ」

「じゃあ、僕たちが異世界から来たという事も……?」

「そこはさすがにわからなかった」

(という事はスタンドの事も知らない……?)

「ただ、不可思議な力を持っているという事くらいは知っているかな。それも、女神に対抗できるほどの」

「あ、侮れない……」

 

ケイの情報収集力に驚く康一。

ここまで知られるとは侮れない相手である。

ボロが出ない様に気を付けなければならないが、ユニが代わりに話してくれるから大丈夫だろう。

 

「場所を教えてくれないかしら?」

「構わないが……。なぜだい?それは仗助君たちに任せればいいじゃないか」

「なんでもいいから!」

「さっさとよこしやがれってんだよ~!」

「やれやれ、無理矢理というのは感心がいかないが……そうだね。僕も悠長には待ってられないからね」

「ホントか!」

「あぁ」

「どこにあるの!」

「それはセブテントリゾートにいるモンスターが落とすよ」

「リピートリゾートね……」

「よし。それがわかればよ~、急いで向かおうぜ~!」

 

億泰の言葉に二人は頷くと、急いで教会を飛び出す。

それを見送って、ケイは呟く。

 

「さてと、そろそろ向こうにも情報が行く頃かな」

 

ケイはそれだけを呟く。

 

 

 

 

『ドラァ!』

 

仗助たちは今、リゾートリピーチに来ていた。

実は血晶の場所を知っているという人物に会ったのだが、交換条件でモンスターを倒してほしいと言われたのだ。

クレイジーダイヤモンドの攻撃がトドメになったのか、モンスターは粒子となって消える。

 

「よーっし!お仕事終了!」

「思ったより早く済みましたね。早く街に戻って報告しましょう」

「そうだな~。それでさっさと教えてもらわねぇとな~」

「そうね。時間が惜しいわ」

「そうですね……。あ、ちょっと待ってください!」

 

コンパは何かに気付いたのか、とある方向へと走っていく。

 

「何か見つけたのか~?」

「そうなのかな?それにしても、本当に強いね!仗助の『クレイジーダイヤモンド』!」

「そうか~?俺なんかより承太郎さんの方がよっぽどスゲェぜ~?」

「承太郎?」

「あぁ、奇妙な話だが、年上なのに、俺の甥にあたる人でよ~?」

「本当に奇妙ね。まさか、仗助は隠し子とか?それはないわね。そうなるとあなたの父親、かなりの年齢に」

「もう八十くらいのジジィだぜ~?自分が六十代の時に浮気して、生まれたのが俺だからな~」

「……」

「あ、アハハ……」

 

仗助の言葉にアイエフは黙り込んでしまい、ネプギアは苦笑いを浮かべる。

日本一も苦笑いを浮かべている。

 

「色々と複雑な家系なのね……」

「まぁ、そこは気にしなくていいぜ~!それでよ~、その承太郎さんのスタンド『スタープラチナ』は俺のクレイジーダイヤモンドなんかより強いんだぜ~?」

「そんなに強いの?仗助君のでもかなり強いのに……」

「あぁ。なんせ、最強のスタンドだからな~!」

「さ、最強!?」

「そうだぜ~?しかも、能力は『時を止める』能力なんだぜ~!」

「時を止めるの!?うわぁ、凄い!」

「それは最強と言われてもわかるわね……むしろ、無敵じゃない」

「まぁ、スタンドがそうなだけで、本体は人間だからよ~?」

「そうね。本体を狙われれば終わりね」

 

そんな最強のスタンド使い、空条承太郎の話で盛り上がっていると、コンパが戻ってくる。

 

「お待たせです」

「何を見つけてたの……って、でっかいネズミじゃない!?あんなのほっとけばよかったのに」

「ダメです。怪我をしているのを見逃すわけにはいきませんから。もうすみましたし、行きましょう」

「そうだな~」

 

仗助たちは歩き出して、ラステイションへと戻っていく。

そして、情報を持っている人物の元へと来る。

 

「おじさーん!仕事終わったよォ!」

「お、おじさん!?私はまだ二十代で……」

「わかったからよ~?情報をくれねぇか~?」

「本当にわかってるのか?まぁ、いい。私が血晶を見たのはセブテントリゾートという場所だよ。恐らく、そこに凄むテコンキャットが落とした物だと思う」

「セブテントリゾートですね。ありがとうございます!」

「それじゃあ、さっさと向かって、手に入れて!ゲイムキャラの情報を聞き出そうぜ~!」

「そうね、急ぎましょう」

 

仗助たちは急いでセブテントリゾートへと向かう。

そして、セブテントリゾートにつくと、テコンキャットを探し始める。

しばらく歩き回っていると、目的のテコンキャットを見つける。

 

「おっ!アレじゃあねぇか~?」

「そうね。アレが聞いてたモンスターね」

「アレを倒せばゲイムキャラの情報が手に入る……よし!」

 

仗助たちがテコンキャットの方へと走っていくと、逆の方向から誰かが来る。

 

「やっと見つけたわ!」

「とっとと血晶を落とすんだぜ~!」

「って……あ、仗助君」

「ん?康一と億泰じゃあねぇか~!?しかも……」

「あ……ユニちゃん!」

「え?うわああ!?ネプギア!?」

「ユニちゃんも血晶を探しに!」

「そ、そうだけど、なんでアンタが……」

(これ、実は考えられていた事だったりしてな~。それだったら凄いぜ)

 

仗助は内心、そう思いながらも、二人を見ていた。

億泰と康一は仗助に近づくと、それに仗助は反応する。

 

「よぉ、お前等よ~?まさか、ユニと一緒だったとはな~!」

「まぁ、あの後出会ってね。謝るための話づくりとして、血晶を探してたんだけど、まさかばったり遭遇するなんて」

「っていうよりもよ~?ネプギアはもう話をしているけどな~!」

「別に血晶いらなかったか~?」

 

仗助が見ながらそういうと、億泰が首を傾げながら答える。

だが、ユニが謝ろうとしているのにネプギアがどんどん話を進めていくものだから。

 

「だーっ!もういい!あああ、アンタには血晶は渡さないわ!」

「え……?なんでそんないじわる言うの?まだ私の事、怒ってる?」

「変な方向に進んじゃってる~!?」

「アレ、どうにかできねぇのか~?仗助よ~!」

「何でも俺に振るんじゃあねぇぜ~!」

「うるさいうるさい!渡さないったら渡さないの!そう決めたの!」

「そ、そんなの酷いよ……。だったら私も、ユニちゃんにはあげないもん!」

「お、オイ?お前等~!?落ち着けよな~!変な意地張らずによ~!?なぁ、ネプギア~?」

「ゆ、ユニも落ち着けよな~!は、話せばいいんだからよ~!」

「仗助君は静かにしてて!」

「億泰、ちょっとうるさい!」

「「……」」

「仗助君、億泰君……」

 

二人が止めに入るが、二人に睨まれて、黙り込んでしまう。

それを見て、ため息を吐いてしまう康一。

 

「な、なぁ?ここは協力して倒そうぜ~!なぁ、億泰!」

「そ、そうだぜ~!血晶なんてよ~、最終的には同じ目的なんだから、どっちが手に入れても変わらねぇだろ~?」

「二人の言う通りだよ!」

「「ムムム……!」」

「お前等~!?言う事聞けよな~!?」

「というよりも、モンスターが目の前にいるのに……」

「お茶でもどうぞです」

「ぐあ!」

「な、和んでる~!?」

 

康一がチラッと見てみるが、コンパが水筒のお茶をモンスターに出しており、モンスターもそれを飲んでいた。

和んでいるのに驚く。

こんな敵と遭遇した事など、まずないであろう。

 

「この二人をどうにかしてくれ~」

「僕らじゃ、どうしようもできない……」

「ここは一発ギャグでもかましたらどうだ~?」

「何でそうなるんだよ~!」

 

億泰の提案に仗助はツッコミを入れる。

二人はまだ言い合っている。

どうしたものか。

だが、ケンカするほど仲がいいというものである。

 

「ユニちゃんには絶対に渡さないよ!」

「それはこっちのセリフよ!」

「だから~、いい加減にしてよ!二人とも~!」

「ぐぅ……グオオオオオオオオオオ!」

「「「!?」」」

 

モンスターらしき雄叫びに仗助と億泰、康一は反応して振り返ると、さっきまで和んでいたモンスターがいきなり変貌したかの様に敵意を剥き出しにしていたのだ。

それに仗助たちは驚き、すぐに身構える。

 

「ネプギア~!ケンカは中止だぜ~!今はあのモンスターだ!」

「え?うわあ!?物凄い暴れてる!?い、急ごう!仗助君!」

「あぁ!行くぜ~、億泰!康一!」

「うん、急ごう!」

「あぁ」

「あ、ちょっと!?待ちなさいよ!」

 

五人も駆けつけるとモンスターは仗助たち目掛けてとびかかってくる。

仗助はクレイジーダイヤモンドを出すと、拳を叩き込み、上空へと殴り飛ばす。

そこにユニが銃を構え、標準を合わせると銃弾を撃ち出す。

それがモンスターに直撃し、落ちてきたところにネプギアがビームソードを振り下ろし、斬りつける。

それによりモンスターは倒れて、粒子となって消える。

それと同時に血晶を落とす。

それと同時に仗助はチラッとだが、誰かが走っていくのが見えたが、恐らく下っ端だろうと考える。

 

「血晶が手に入ったな~!」

「これでゲイムキャラの情報が聞けるな~!」

「二人とも、頭冷えたかな?」

 

仗助と億泰がみあいながらそういうと、康一は二人に聞く。

それに二人は頷く。

 

「ハイ……すみませんでした。仗助君もゴメンね?億泰君に康一君も」

「気にする事はねぇぜ~?」

「うん」

「……」

 

ユニは黙り込んだままであり、仗助たちがケイの元へと向かおうとした時だった。

いきなりユニが女神化をする。

それに仗助たちは反応する。

 

「ユニちゃん?」

「アタシと戦って、ネプギア。アタシが勝ったら、血晶を置いていってもらうわ」

「まだそんな事を……」

「アンタと、一対一で戦いたいの。ネプギア」

「……わかった、いいよ」

「ギアちゃんまで、何言ってるですか?」

「いいんじゃあねぇか~?二人なりの考えがあるかもしれねぇしよ~!戦いが終わったら、俺が問題なく倒してやるぜ~!」

「多分、僕たちが何を言っても無駄だと思うよ」

「ありがとう。本気で来なさいよ?手加減なんてしたら、本気で怒るからね!」

「言われなくても、本気だよ。私はもう……絶対負けられないんだから!」

 

ネプギアは女神化すると、ユニと対決を始める。

それを仗助たちは見守っている。

その時だった。

 

「!」

 

仗助がビクッと何かに反応したのだ。

その仗助の反応に、誰も気付いていない。

仗助は辺りを見渡しながら、冷や汗を流す。

 

(な、何だ~?今の感覚は。だ、誰かに見られた様な……。正しくは俺の体の中の何かが反応したような感じだったな~。まるで……血が俺に何かを忠告しているような感じだな~)

 

仗助は冷や汗を流しながらもそう考える。

仗助が感じとったもの……それは自分の血筋に刻まれた何かが反応したかの様に思えた。

奇妙な話だが、自分の血筋が何かを知らせている様な感覚だったのだ。

『とても危険な奴に見られているぞ』というその感覚だったのだ。

とても危険な何かに見られた……そんな感覚だった。

そして、ネプギアとユニの方へと視線を戻すと、勝負がついており、二人の女神化は解けていた。

そのままユニはラステイションへと先に戻っていき、ネプギアはそんなユニの背中を見送る。

億泰と康一が声をかけたが、ユニは止まらずそのまま行ってしまった。

それを見た仗助は黙り込んだまま、ネプギアを見ると、ネプギアがこっちへと戻ってくる。

 

「行こう、仗助君。皆さん」

「アレでよかったのか~?ネプギア。お互い、そこまで重傷じゃなかったからよかったけどよ~」

「うん……いいよ」

 

それだけつぶやくと、ネプギアは歩いていき、仗助たちはそれに続くのだった。

 

 

 

 

ここはギョウカイ墓場。

そこに写真を一枚持っている金髪の男が一人。

そんな男に赤髪の女性……マジック・ザ・ハードが近づいてくる。

 

「そのスタンドとやらの能力……かなり便利そうだな」

「あぁ。だが、まさか……コイツの能力が残っていたとは驚いていたな。だが、これでもうコイツも終わりだ。だが……試しに使ってみたら、こんな奴が写るとはな。コイツは誰だ?承太郎でもないし、ジョセフでもない。だが……わかる。コイツは我が天敵、ジョースターの血統なのだと」

 

男は逆の手で掴んでいた女性の死体を投げ捨てる。

その女性は首から血を流しており、どこか干からびている。

 

「まぁ、いい。承太郎に殺され、気付けばこの世界に来ていた。この世界で時を支配できるのはこの私だけだ……」

「……」

「そのためにも……ジョースターの血統を先に始末しておかなければならないなぁ」

 

男はニヤッと笑うと、写真を投げ捨てる。

それにマジックは黙るだけだ。

 

「このDIOの天敵をな」

 

男……DIOはそれだけつぶやくとニヤッと笑うのだった。




駄目だ……これが限界なんだ!
もうすぐラステイションは終わりですね。
オリジナルスタンド、出せたらいいな。
それではまた次回。

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