錦と美秦   作:黒枝 芳乃

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司会者

 

 

 

圭太「どうして俺が司会なんですか」

 

吉木「どう見たって適任だろう。おまえと、井上。誰かしらの保護者どうしで」

 

圭太「だから、保護者じゃなくて」

 

吉木「だぁー、もう、わかったからさっさと進めろ。お前らしだいでいつまでたっても帰れんぞ」

 

圭太「脅しですね。・・・・・・あとで、覚えておいてください?」

 

吉木「何が俺を待ってるんだ・・・・・・」

 

ゆり「なにをおしゃべりしてるんですか。こんな茶番さっさと終わらせて、私は美秦と帰るんですからね」

 

圭太「はいはい。てことで、まず、体育委員に立候補、いる? 運動神経ある人大歓迎だよ?6月にある体育祭ではお祭り男、お祭り女になれるよー」

 

錦「運動神経なら、圭太でいいんじゃない?」

 

圭太「いいや、俺よりも・・・・・・なぁ、盛岡? きみ、確か野球部で4番だったよね?」

 

盛岡「あ、そうだけど。何、そのめんどーなの、俺に押し付けたいわけ?」

 

圭太「そうそう。でも、盛岡にとって悪い話じゃあないと思うよ?」

 

盛岡「はぁ? 訳わかんねぇこと言って・・・・・・!」

 

 

 

ゆり「女子は、運動神経とかいらないわ。力仕事だって大抵男の子がやってくれる筈でしょう。ですから、体育祭の記録とかをしっかりとれる、デスクワーク得意目な子がいいわね」

 

井口「じゃあ、私でもできるかな? 運動、とかは苦手なんだけど、高校生になったから、チャレンジしてみたいんだ」

 

ゆり「うんうん、いいと思うわ。じゃあ、女子の体育委員は井口さんにお願いしていいかしら」

 

井口「こちらこそ、至らないところがいっぱいあるかもしれないけど、その時は気付いたらみんな手伝ってください。ごめんね」

 

ゆり「ごめんなんて、言わなくてもいいよ。あなたは、みんなの代表なんだもの。堂々となさいな」

 

井口「は、はいっ」

 

 

 

圭太「・・・・・・どうやら、女子の体育委員は井口さんになったみたいだけど、その点も踏まえた上で、どうかな、盛岡?」

 

盛岡「はんっ、あんなひ弱なやつ1人に体育委員がつとまんねぇよな。仕方ねえから、男子は2人前の力がある俺がやるしかねえよな。他にやりてえやつなんざ、いねえよな?」

 

圭太「異論なーし」

 

盛岡「ふんっ、長谷川、体育委員の漢の欄には、『盛岡 北斗』と、しっかり刻んどけよ」

 

圭太「頼んだよ、盛岡」

 

 

 

吉木「・・・・・・盛岡北斗は、アホなのか?」

 

圭太「ちょっとお茶目な、純な男の子ですよ」

 

吉木「全くわからんな、その説明」

 

圭太「そうですか? 的確だと思ったんですけどね」

 

 

 

 




遅くなってしまいました! すみません・・・・・・
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