吉木「昨日出してた宿題、みんなきちんとやってきたろうな? ないと今日の授業は受けれんぞ」
錦「そういうだろうと思った」
吉木「なんだ、瀬川。なんのフラグもいらんぞ。宿題をしたかどうか、それだけだ」
錦「だから、わからなかったから、超考えたから! でも、全く埋まらなかったんだよ!」
吉木「お前・・・・・・、そのわからんところ、友達に聞いたりしたのか?」
錦「? ・・・・・・!」
吉木「その様子だと、長谷川に聞こうとか全く思わなかったようだな」
圭太「錦、今からでも遅くないよ。どこからわからなかったの?」
吉木「待て待て待て。もう今日の授業っつー、その宿題の締め切りが来てんだよ」
圭太「あれ、いつの間に授業が始まってることになってるんですか?」
吉木「さっき3時間目の始業の鐘がなっただろうが。それが授業開始の合図だよ」
圭太「じゃあ、その鐘、このクラスは鳴らなかったってことで。ああ錦、そこからか。それはね」
吉木「いやいやいや、宿題やったときにわからなかったら最後、しっかり教えるのは俺ら教師の仕事だよ。お前は席に戻りなさい」
圭太「俺の方が錦にしっかり教えられると思います。なぜここにhaveが来たのかをよーく考えるんだ」
吉木「待てって。今それされると授業進めねぇんだよ。もう今はみんなの時間なんだよ」
ゆり「長谷川くん、それ以上はれっきとした授業妨害よ。瀬川くんがない頭を使って必死になって宿題を完成させなかったことが悪いんだし、その割を食うのは私たちではなく、瀬川くん一人でいいはずよ」
圭太「みんな井上さんみたいに理路整然とした正論を通せばいい人ばかりではないんだよ。正論が通らない人だっていることを学ぶのも集団授業をする理由の一つじゃないかな」
ゆり「中学生までであれば、義務教育としてそういったことを学ばないといけなかったでしょうけれど、もう高校生なのよ。少しは考えて協調的に行動すべきよ」
吉木「はいはい、両者そこまで。とりあえずの措置として、瀬川。お前、この時間中教卓の真横な」
錦「なんでよりにもよって、吉木さんの隣に座ってなきゃいけないんだよ」
吉木「お前がお馬鹿さんだったからだよ」
圭太「異議あり」
吉木「こりゃあ裁判するゲームじゃねえぞ」
圭太「馬鹿にしないでくださいよ。俺の名前はあんなに当て字じゃないですし」
吉木「そこがいいたいわけじゃねえよ」
圭太「さらに、錦は馬鹿じゃないですし」
吉木「さらにっつーよりも、むしろそっちがメインだろ」
圭太「ですね。錦は馬鹿じゃないですもん」
吉木「まごうことなき馬鹿だろう」
ゆり「まだ続けるんですか、この話」
圭太「この一言で終わりだよ、井上さん。錦は、馬鹿じゃなくて愛すべきちょっとあれなだけなんだ、ってね」
ゆり「だから、馬鹿だとストレートに言ってあげれば、一番の本人への特効薬でしょうに」
錦「本人ここにいるんですが・・・・・・(机と椅子と教材を教卓の横に運んでいる)」