変形する未来へ   作:プレダコンボイ

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時間が欲しい、あと体力。


第二章 次なる舞台へ
第九話 発見


マイクロ星での生活、親友ホーリーと別れた俺は様々な星々を巡り見て回った。

 

音楽が全てのエネルギー源となる星、ギャンブルで儲けている星、自然豊かな星、ガラクタとゴミで成り立つ星……

 

様々な星を見て回り、多くの人と出会った。なかには宇宙海賊などのような悪人もいたが、サイバトロンとの関わりを持つ星は意外にも多く旅は概ね順調に進んでいた。

 

「さて、次はどんな星かな。」

 

やはり宇宙を旅するのは楽しい。もちろん戦闘がなかったわけではないが、暴れまわっているデストロンはもっぱら各地にいるサイバトロンによって追い払われているから安全な旅をすることができる。

 

そんな時だ。

 

「なんだ、マップデータではこのあたりは特になにもないはずだが。金属反応?それも大きい」

 

星から星への移動中に俺のセンサーが巨大な金属の塊のようなものを発見する。

 

「小惑星?反応はあそこからだな。怪しいな近づいてみるか。」

 

強い反応のする小惑星に近づいてみると、そこにあったのは所々機械化されているのが分かってきた。

 

「放棄された誰かの基地か?結構大きいな。入口はあそこか。トランスフォーム!!」

 

入口のようなものを発見し、中に入るためのスイッチか操作盤を探すがそれらしきものは見当たらない。

 

「仕方ない、入口を破壊するか。てぇーい!!」

 

両腕からのビームガンによって扉が吹き飛ぶ。

 

「どうやら、なにかの研究所のようだな。あちこちに作りかけの機械が転がっている。」

 

「こ、これは!」

 

作りかけの機械が散乱しているなか、一際大きく目立つものがあった。

 

「オメガスプリームか!?いや、俺の知っているのと少しデザインが違う。これはいったい……」

 

大きさはおよそ16mぐらいだろうか、未完成品が散乱しているなか唯一ほぼ完成している状態でたたずむそれは只ならぬ雰囲気を作り出している。

 

「足元に散らかっているのはこいつの資料か?どれどれ……」

 

 

 

憎っきサイバトロンどもめ、我々をセイバートロンから追い出した罪はたっぷりとくれてやる。このデカポは従来のものとは違い、人型から宇宙船に変形することができるしワープだって可能だ。後はこいつの頭脳チップに私の開発したヒプノチップを埋め込めば……今にみておれサイバトロンどもこの復讐はたっぷりとしてくれるわ。このクインテッサ星人がな……

 

 

 

う~む、どうやらこの基地はかつてクインテッサ星人がセイバートロン奪還のため作ったが、その後放置されていたらしい。

 

「劣化の具合から見て、もう何百万年も使われていなかったせいかあちこちボロボロだけど……いい機会だ、ここを使わせてもらおう。一度今までのことを整理するのにもいいだろうし。」

 

「まずは……掃除と修理からだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~、やっと終わった。そこそこ広いし壊れているところも多かったから思った以上に時間がかかったなぁ。使わなそうなところはしばらく放置するとして、まだエネルギーが残っていたのは嬉しい誤算かな。」

 

ピカピカというわけにはいかないが、ある程度綺麗になった基地を見渡し一人つぶやく。

 

「さてと、ここでならホイルジャックの残した残りの研究データを使っていろいろ実験できるし……どうせならあのデカポも改造してみるか。フフフ、楽しくなってきたぞー!」

 

ホイルジャックの残した研究データには未だに見ていないデータが多く残っていた。

 

「何々、瞬間氷結装置……精神転送装置……これは小型スペースブリッジかな?なんだかまだまだあるな、どれだけ研究していたんだ……」

 

データを一通り見終わったら、一度まとめなくちゃいけなさそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、今度はガデポの修理と改造を始めるか。随分と長い間放置されていたせいでだいぶ痛んでるとこが多いな……これは腕がなるな。マイクロ星で鍛えた腕前をみせてやるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修理は順調に進み、時間はかかれどその勇姿は出来上がりつつあった。

 

「配電盤はこれでよし。パワー供給パイプもこれなら大丈夫だ。バランサーも異常ない。後はこのトランスフォームコグを取り付けてっと、最後にコンピュータチップを埋め込めば!修理完了!」

 

名前はそのままだと少しまずいな……そうだな……

 

「今日から君の名前は……ペイルスプリームだ!さあ、目覚めよペイルスプリーム!トランスフォームだ!」

 

『了解、識別名ペイルスプリーム登録完了、トランスフォーム!』

 

灰色の巨人はその姿を無機質な声と共に宇宙船へと変えた。

 

「テストは完璧だな。ペイルスプリーム、君はまだ完全には完成していない、悪いが今しばらく眠っていてくれ。」

 

『了解しました、システムをステイシスモードに移行します。』

 

「よ~し、いい子だ。拡張できるとこも多いし……とりあえずいろいろ積んでみるか。」

 

ホイルジャックの開発した異世界転送ゲート作成機でも搭載するか、もっと広い世界を見て回るのも面白い……

 

おっと、ホーリーに連絡でも送るか、あいつ元気にしてるのかな?いや、考えるだけ無駄か。あいつは元気だけがとりえだしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぶぁっくしょん!!!」

 

誰か僕の噂でもしてるな。

 

「どうしたのホーリー?すっごいクシャミだったよ。」

 

「なんでもないよジャン。どうせウィンドウェーバーか誰かが僕の話をしてるんだよ。」

 

「ウィンドウェーバーってホーリーの友達の?どんな人なの?ねぇねぇ。」

 

「そんなにしつこく聞かなくても話すよ。でも今は宿題を終わらせようなジャン。スターセイバーに怒られるぞ。」

 

「はーい。」

 

 

 




ホイルジャックの研究はすごいのが多いが、ほとんどがたちが悪いんですよね。
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