変形する未来へ   作:プレダコンボイ

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急げ、ガーディアン。スクランブルパワー全開だ!


第六話 試験

あれから数日たった。その間、街のあちこちを観光したり、住む場所や日常生活で必要な物をそろえたりといろいろしていたらあっという間に訓練学校の入学試験当日になってしまった。なので俺は今、試験会場の前まで来ているのだが。

 

「う~、緊張する。いったいどんな試験なんだろ。」

 

目の前まで来ると、やっぱり緊張してしまう。まるで人間だったころの受験を思い出してしまう。

 

「ウィンドウェーバーそんなところで突っ立っていてどうした。入らないのかい?」

 

「あれ、ストリートワイズこそどうしてここにいるのさ?」

 

「なんでって、ここは本部なんだから俺がいたっておかしくなんかないだろう。それに今日の試験は俺が監督するからな。」

 

そういえばそうだった。試験のことで頭がいっぱいになってて、すっかり忘れていた。それにしても今日の監督はストリートワイズか……

 

「ねぇストリートワイズ。今日の試験って何するの?」

 

「何するって、教えられるわけないだろう。さあさあ、変なこと言ってないで早く行きなさい。」

 

「あはは、だよねぇ。それじゃあ、行ってくる。」

 

そう言ってストリートワイズと別れた後、試験の部屋に着いて回りを見渡すと既に大勢の受験者が集まっていた。見たところ何人かマイクロトランスフォーマーではない者もいるが、ほとんどがマイクロトランスフォーマーだ。そして案の定といか、俺と同じぐらい小さなやつはいない。

しばらくするとチャイムが鳴り、監督官が入ってくる。

 

「よし、本日受験するものは全員いるようだな、結構。私が本日の試験監督を担当するホットスポットだ。さっそくだがこの試験が毎回内容が違うことは皆知っていると思うが本日の試験は演習場を使った。救助訓練のテストを行う。といっても本格的なものではないし、失敗したからといって不合格になるわけではない。皆気を引き締めて取り組んでほしい。」

 

なるほど、ストリートワイズが監督すると聞いた時からなんとなく予想してたけど。プロテクトボット部隊は救助部隊だ。彼らの専門で採点しやすい演習が試験ということか。

 

「では、試験を受けるものはこれより2人1組のチームを組んでもらう。救助活動というものは連携も大事だからな。チームはこちらがすでに決めてある。モニターの表を見て各々のパートナーと組み終わったら、ここを出て正面にある第1演習場に集合すること、以上!」

 

まわりの人達がざわつき始める。パートナーとの相性の良し悪しも合格できるかに関わってくると考えているからだろう。

 

「え~っと、俺の名前は……あった。パートナーはホーリー?どっかで見たことあるような。」

 

「お!お前がウィンドウェーバー?僕はホーリーって言うんだよろしく。」

 

「ああ、こちらこそよろしくホーリー。」

 

なんとなく思い出したぞ。ホーリーは確かトランスフォーマーVに登場するマイクロトランスフォーマーの1人だ。

 

「でもお前って小さいよなぁ。本当に大丈夫なのか?」

 

「ははは、よく言われるよ。大丈夫、力は他のやつよりあると思うよ。」

 

「えー、本当かよ。」

 

「あー、信じてないなお前。」

 

うん、こいつとなら試験もなんとかなりそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ではこれから試験を始める。今回の試験はこの先にある発電所がデストロンに襲われけが人が出ている。けが人を無事救助できれば無事合格。できなくてもそれまでの出来事を踏まえたうえで採点し合否を言い渡す。なおデストロン役もけが人役も本物ではないからといって手を抜かないように。」

 

う~ん、ということはただ救助するだけでなく、戦闘もこなす可能性があるのか。

 

「では、順番に始める。チーム番号1番から……」

 

「おい、ウィンドウェーバー。俺達の番は最後みたいだぜ。」

 

「そうみたいだな、それじゃあ順番まで作戦でも練ろうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にっししし、潜入成功。今にみてやがれサイバトロンのやつらめ。にっししし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは試験を始める。なにか緊急事態が起きたら、必ず無線で連絡することだ。いいな。」

 

「「はい!」」

 

「よし。では試験開始!」

 

「行くぜウィンドウェーバー。」「作戦通りだなホーリー。」

 

「「トランスフォーム!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今、飛んで発電所の上空からけが人がいないか捜索している。

 

「すごい、発電所はボロボロだ。ホーリー聞こえるか?外にはけが人らしき人は見当たらない。たぶんけが人は中だ。」

 

『了解、ちゃっちゃと見つけて試験に合格だな。』

 

「デストロンもいるんだ気を付けろよ。」

 

『わかってる、わかってるって。』

 

本当かよ……それにしてもひどいありさまだ。素人目で見ても派手にやられたのがわかる。デストロンってここまで暴れるのか?エネルギーを奪うというより破壊しにきたって感じだな。

 

「考えてる場合じゃなかった。俺も中に入らなきゃ。」

 

 

 

 

 

おかしい、あちこち壊れてはいるが肝心のけが人が見つからない。いるはずのデストロンもいる気配がないし……お、ホーリー発見!

 

「うーん、けが人は見当たらないなぁ。本当にいるのか?デストロンもいないし。」

 

「誰がいないって。」

 

「う、うわぁ!ってなんだウィンドウェーバーかよ驚かすなよ。」

 

「わりぃ、わりぃ。ついな。」

 

「まったくもう。そっちはけが人見つかったのかよ。」

 

「そう怒るなって。あいにくこっちも収穫0。けが人もデストロンもいやしない。」

 

「どうなってるんだ、二手に分かれて探したから。もう探してないところなんかないはずだぜ。」

 

「ああ、それに暴れてるはずのデストロンがいるはずなのに破壊音すら聞こえない。」

 

「ちぇっ。もしデストロンを見つけたら、僕が叩きのめしてやるってのによ。」

 

うん?なんだこの大きな影は?上?……!!!

 

「デストロンを叩きのめしてなんだって?にししし。」

 

「そりゃあ、彼女に自慢なんかしたり……して……」

 

「そうかそうか、じゃあ俺様はお前のスクラップをその彼女とやらに届けてやるとするかな。にししし。」

 

「「で、出たーーーーーーーー!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急な事態に慌てて、逃げ出したのはいいがこのままじゃ解決にならない。

 

「待ちやがれ、このクソガキども。スクラップにしてやる!」

 

「お、おいホーリー。このままじゃ不味い。応戦しないと。」

 

「よ、よし。じゃあ次の角で反撃だ。」

 

そういって角に体を隠し、腕をだしてホーリーと俺はビームガンで応戦する。

 

「この、この!」「てりゃ!」

 

「にししし、そんな攻撃効きませんよ。攻撃とはこうするのです。」

 

デストロンの撃ったミサイルは俺達の近くに着弾してその爆風で俺達は吹き飛ばされた。

 

「痛てて。」「こりゃ効くぜ。」

 

「それにしても、せっかく思う存分暴れられると思ったのに。人がいやしねぇ、ダミー人形ならいたが。どうなってるんだ?」

 

なんだって、今のやつのセリフが正しければ、あいつは試験のためのデストロンじゃなくて……

 

「「本物のデストロン!?」」

 

「にししし、まだ生きていたとわね。これなら遊びがいがあるじゃないか、にししし。」

 

なんだってこんな所にデストロンがいるんだよ。

 

「死ねぇーーー!!」

 

「逃げるぞホーリー!」

 

「ああ、わかった。」

 

「「トランスフォーム!!」」

 

 

 

 

 

どうする、このままじゃやられる。なんとしてでもホットスポット達にこのことを伝えなくちゃ。ってそうだ無線!

 

「ホーリー無線だ。試験前に配られた無線でこのことを監督官達に伝えるんだ。」

 

「そうか、その手があった。」

 

「させるか!」

 

こちらの無線に相手も気が付いたのか。止めようと相手の攻撃がより激しくなる。

 

「ホーリー俺があいつを食い止めておくから今のうちだ。トランスフォーム!ミサイルでもくらえっ!」

 

「わかった、気を付けろよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅いな、そんなに時間のかかる試験ではないはずだが。」

 

ファーストエイドが心配そうにしていると無線に通信がはいった。

 

『こちらホーリー、大変です。本物のデストロンが潜入してて、今はウィンドウェーバーがなんとか足を止めていますが。これ以上は……』

 

「なんだって、わかった今行く。」

 

無線の話を聞いて、5人の顔が真剣なものとなる。特に試験官としてなにか問題が発生したときその対処をするのが彼らの役割だからだ。

 

「皆聞いたな。急いで助けに行くぞ。トランスフォーム!!」

 

「「「「トランスフォーム!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁーーーー!!」

 

「大丈夫かウィンドウェーバー、さっき連絡をいれた。しばらくしたら救援がくる。」

 

くそ、思ったよりダメージが大きい。やっぱり体格差が大きすぎる。

 

「にししし、ちょこまかとまるでハエのようでしたが。ここまでです、にししし。」

 

「さ、させるか!」

 

「邪魔です!」

 

「うわぁー!」

 

ホーリーが慌てて、止めにかかるがすぐに蹴り飛ばされる。

 

「ホーリー!!くそぉ、これでもくらえ超魂ファイヤーショット!」

 

俺は超魂パワーをビームガンに込め、やつの目めがけて打ち込む。

 

「何!?ぐぅああああ!!!こいつ!!よくも、よくも俺様の目を!!許さん!!死んで償えこのクソガキがぁーーーー!!!!!」

 

く、ここまでか!!

 

「させん!」

 

「何!?こいつ、何者だ。」

 

やっと来てくれた。ひやひやしたぜ。

 

「これ以上好き勝手にはさせんぞデストロン!皆合体だ、トランスフォーメーション、ガーディアン!」

 

「「「「「トランスフォーム!!」」」」」

 

『デストロンの野望はこのガーディアンが許さない!』

 

で、でかい。これが合体戦士。5人のトランスフォーマーが合体し強力なパワーを手に入れるという。本物を見れるなんて感激だ。

 

「が、合体戦士だとぉ!!!こんなところになんで。」

 

『ふん!』

 

「どひぃいい!く、こんなやつ相手にしてられるか。トランスフォーム!!あばよサイバトロン!」

 

デストロンが逃げていく。俺なら追いつけるだろうけど、今はそんなことより優先するべきことがある。

 

「ホーリー、大丈夫か?」

 

「いてて、まぁね。これでも鍛えてるから。」

 

よかった、それにしてもこれ試験どうなるんだろう?

 

『すまなかった、まさか本物のデストロンが侵入していたとは。試験のことは気にしないで、今はその傷を癒すといい。」

 

「「はーい。」」

 

ま、なにはともあれ試験も無事?終了。帰るかな。

 

「なぁ、ウィンドウェーバー帰りにちょっと付き合えよ。」

 

「いいけど、なにに?」

 

「今から飯でも食べにいかない……」

 

 

 

こうして俺の試験は終わった。俺に新たな課題を残して。

 




戦闘描写って難しいね。浮彫になった主人公の欠点、克服できるまで何話かかるか……
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