変形する未来へ   作:プレダコンボイ

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絶叫要因パーセプター登場、しかし残念ながら本作で彼が絶叫することはありません。


第七話 研究

本物のデストロン乱入というイレギュラーがあったものの、俺とホーリーは無事に試験に合格した。後から聞いた話では俺達の評価は唐突な実践だったにも関わらず、初めてにしては動きがよかったとグレイズが嬉しそうに語っているのを目撃したのだ。

そうして新たに訓練学校での生活が始まったのだった。

 

 

 

 

 

「よお、ウィンドウェーバー。また研究室にこもってるのか?」

 

「ホーリーじゃないか。そんなに長いことこもってるつもりはないんだけどね。そっちは訓練帰りか、やっぱきつそうだな救急科は。」

 

あれから訓練学校に入学した俺達はそれぞれ自分のやりたいことのため、自分に選んだ学科に進んだ。ここの訓練学校には様々な学科があり、ホーリーは救急科。成績は良いらしく、噂では卒業したら隊長として部隊を率いることになるかもだとか。マイクロトランスフォーマーは全体的に子供っぽいところがあるのだが、彼はまだ落ち着いた方だ。たまに見栄張ったり、年相応に照れたりもするこの学校で一番の親友だ。

 

「そうなんだよ、なんか僕だけ訓練がやたら厳しくてさ、嫌になっちゃう。そっちは順調?なんか作ってるって言ってたけど。」

 

ちなみに、俺は技術科。周りからは戦闘科に進むと思われてたみたいだけど、入学試験の時にガーディアンを見て考えたことを実現するために知識と技術を求めてのことだ。

 

「ぜ~んぜん、進んでないよ。先生もそこは専門外とか言って、詳しい人を呼ぶから待ってろだとさ。合体システムは夢とロマンなんだけどなぁ……」

 

そう、なにを隠そう俺が今取り組んでいるのは自分の合体ボディの制作である。デストロンとの戦いやガーディアンを見て、やはり体が小さいのは利点もあるが戦いにおいては不利な点のほうが多く手始めに通常サイズのトランスフォーマークラスのボディを目指しているのだ。

 

「なかなか、世の中そう上手くはいかないってことだな。僕もお前も。」

 

「「はぁ~」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、なんだかなぁ……」

 

寮の部屋で思わず溜息をついてしまう。最近はなかなかうまくことが進まないせいで、ちょっとしたスランプだ。

 

「まだ溜息なんかついてるのかよ、きっと上手くいくって。」

 

俺達は訓練学校に通ってる間は寮での共同生活をしているが、ルームメイトは試験の時のパートナーと決まっているらしい。ホーリーの慰めは嬉しいのだが、あまり気分は良くならない。

 

「それよりさ、この間見せてくれたチップの中身は解ったの?」

 

最初に降り立った惑星で見つけたチップももちろんここ設備で調べたのだが……

 

「それもダメだったよ。とんでもないセキュリティでね、中身がなんなのかもさっぱり。」

 

「ふぅん、そうだ!今度来るっていう先生に見せてみれば?なにかわかるかもよ。」

 

「だといいけど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウィンドウェーバー、紹介しよう。今日臨時で教導に来られたパーセプター殿だ、失礼のないように頼むよ。」

 

「パーセプターだ、よろしく。」

 

パーセプターだって!?初代トランスフォーマーから登場するサイバトロンきっての科学者じゃないか、どうしてまたここに?

 

「よ、よろしくお願いします。」

 

「そう緊張しなくても結構。私も君の考える合体機構に興味があってね、スクランブル戦士といった5人の力と頭脳をあわせることで各部の管制を制御する……つまり私がいたいのは……」

 

この人も語りだすと長いな、それに喋るのが早すぎて話についていけない。

 

「……であるからして、ヘッドマスターのような独自な進化を遂げた……」

 

「あの、パーセプター先生。話は研究室でもできますので移動しましょう。」

 

「……いや、まてよ。エレクトロパルスの接合に……うん?確かに君の言うとおりだ。さっそく移動しよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが君の研究テーマか……君の体の小ささも気になるところだが。なるほど管制管理と合体時に必要なシグナルの……」

 

す、すごい。少し見ただけで俺の困っているところを見抜いてる。

 

「う~む、これは久しぶりに研究のしがいがあるな。しかし今までどうして考え付かなかったのかV惑星に同じような合体システムを持つものもいると聞いたがこれは斬新だな。」

 

「あと、このチップのことなんですが。」

 

この人ならあの無駄に固いセキュリティを突破できるかも。

 

「チップ?これがどうしたのかね?」

 

「その、どうしても解析できなくて。」

 

「ふむ、どれどれ。」

 

俺が持っていたチップをパーセプターが受け取ると、さっそくそのチップをパーセプターが調べ始める。

 

「ふむ、何重もの高度なセキュリティに守られてるが、どこかで見たことがあるような……こ、これは!」

 

「なにかわかったんですか?」

 

俺がなにをやっても解けなかった、セキュリティを難なく突破したことに驚嘆しつつ、早くしりたいという好奇心から思わず声を荒げる。

 

「これは、今は亡きホイルジャックの研究データだよ。どうやらホイルジャックは自分が死んだときに機密データがデストロンに盗まれないようにホイルジャックの研究所から自動的に外宇宙に排出されるようになっていたみたいだね。ふむふむ、なるほど、これは……そうか!こんなことを……」

 

横からデータを覗き込んで見ていて、わからないものも多いがこれだけはわかる、ホイルジャックはどうやら相当な天才だったということだ。アニメ本編でもやたら物騒で驚愕な開発をしていたがある程度知識を得た今だからこそわかる。

 

「よし、だいたい見終わったかな。ふむ、君。このデータは君が有意義に使うといい。これを見つけてくれたお礼だ。このチップにあるデータがあれば君の研究も確実に進むはずだ。」

 

「本当ですか!?ありがとうございます。」

 

「いいんだよ。しかし、ホイルジャックがこんなことも考えていたとは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして俺とパーセプターの二人での研究が始まり、パーセプターは諸事情でいないことが多いものも、俺が訓練学校を卒業するまでには俺の合体ボディはほぼ完成するのであった。




パーセプター「ヴォワァァァァァァァァァァァァ!!」
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