変形する未来へ   作:プレダコンボイ

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遅くなりましたが、エタった訳ではありませんのでご安心を。


第八話 門出

「完成だ。」

 

ついに出来上がった、俺の新しい合体ボディが。

 

「おめでとうウィンドウェーバー、よくやったね。私自身もいろいろ勉強になったよ。後は実際に合体できるかテストするだけだ。」

 

「ありがとうございますパーセプター、あなたの協力なしには完成させることができませんでした。」

 

本当にお世話になった、彼の技術と知識は参考になることも多く感謝してもしきれない。もちろんホイルジャックが残した研究データも役に立ちはしたが、いかんせん変な方向にぶっとんでるというか……彼がマッドサイエンティストだったというはまず間違いないことだけは確かだ。

 

「名前はもう決めたのかね?」

 

そういえば名前は考えてなかった。ずっと完成させることばかり考えていてすっかり忘れていた。

 

「いえ、名前はまだ……」

 

「ふぅむ、まだ決めていないのなら早めに決めておくといい。これから長い付き合いになるかもしれないのだから。」

 

確かに、場合によってはずっと合体しっぱなしになるかもしれないし。合体したとしても標準的トランスフォーマーのサイズになるぐらいだし……

 

「そうですね……ペンサー……ペンサージェットというのはどうでしょう?」

 

「思い馳せる飛行機か……いいんじゃないかな。」

 

「よし、それじゃあ早速テストに入りましょう。」

 

俺が完成させた合体用のボディ、ペンサージェットは通常時は支援戦闘機として働き、トランスフォームした俺がペンサージェットの先端と合体することで速度が落ちるものの、その分ペンサージェットに搭載された武装にパワーをまわすことにより火力を上昇させた。ようはトランスフォーマーVの司令官スターセイバーの支援メカVスターのようなもので、武装は2本のショックカノン砲に対空ミサイル、対地機銃2門のビームガンが1つだ。このショックカノン砲はかつてホイルジャックが研究開発していた物の一つで当時は完成しなかったが技術の進歩とパーセプターのおかげで完成した。ここまで武装が多いのも、昨今リーダーが不在のデストロンがあちこちで大暴れしているのと、新たなにリーダーとしてデストロンを集めまわっている者もでてきたという話がでたからだ。

 

「よし合体テストを始めるぞ、ウィンドウェーバー準備はいいかい?」

 

「はい、いつでもいけます。」

 

「トランスフォーム!ではウィンドウェーバー合体を始めてくれ、私が細かくデータを取ろう。」

 

そう言ってパーセプターは顕微鏡(もしくは望遠鏡)にトランスフォームしこちらを見る。

 

「よし、いきます!リンクアップ!ペンサージェット!トランスフォーム!!」

 

掛け声と共にペンサージェットはいくつものパーツに分離し、手足をたたみ合体のための接続部分を露出させた俺に分離したパーツが次々に合体していく、まずは胴体、次に手足、最後に胴体から出した頭にヘルメットをかぶる。

 

「管制、各部異常なし!ペンサーウェーバー合体完了!!」

 

初めての合体だったが、上手くいった。全長7m真紅のボディに銀のラインと合体前とは逆のカラースキンで、細見だった前と違い少しがっちりとした体形になった。今までより目線が一気に高くなり違和感を感じるが直に慣れるはずだ。それに練習したらもう少し早く合体できるかもしれないけど……

 

「うむ、合体は上手くいったようだね。ただ私の得た情報と前もって得ていた計算上のデータと比べればまだ2、3秒は早く合体できるはずだ。」

 

やっぱり……

 

「それで、今の君はペンサーウェーバーと呼べばいいのかな?」

 

「はい、そう呼んでいただければ幸いです。」

 

合体すれば名前が変わるのはトランスフォーマーの常識みたいなものだし、まぁまだこの時代には単独の合体戦士はそんなにいないからある意味斬新かもしれないが。

 

「よしペンサーウェーバー、君の研究もひと段落したし私もそろそろ行くよ。実はVスターに呼ばれていてね。君の卒業式を見届けれないのは残念だが……元気でいるんだよ。」

 

「はい、今までありがとうございました。」

 

卒業か……もう、そんな時期なんだな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかし、おっきくなったよなお前。ついこないだまでこーんなに小さかったのに。」

 

手で俺の身長ぐらいのところを表現しながらホーリーが俺をからかう。

 

「からかうなよホーリー、だからこのボディを作ったんだよ。」

 

「冗談だよ、そんなに怒るなって……なぁ僕にも作ってくれよ。」

 

ホーリーの合体ボディ?なんか似合わないなぁ、それに……

 

「無理言うなよ、お前じゃパワーが足りないって。」

 

「ちぇっ、力はあるのになぁ。」

 

「彼女の前では……だろう。」

 

「ああ、言ったなこいつ。」

 

思わずホーリーの反応に笑ってしまうが、ホーリーもつられて笑い出す。

 

「「あははははは。」」

 

互いに笑いながら落ち着いたところで一息いれる。

 

「それにしても、明日にはここも卒業かぁ。ホーリーはレスキュー部隊の隊長になるのが決まってるんだろう?」

 

「おう、すごいだろう。」

 

ホーリーが誇らしげに胸を張る。

 

「お前は卒業したら、どうするんだよ?どっかに入隊するのか?」

 

「いや、また旅に出ようと思う。もちろんサイバトロンの一人としてね。」

 

3年間この訓練学校に通って、合体ボディを手に入れて考え決めたことだ。俺はもっといろいろなものを見てみたい。

 

「そっか。じゃあ、しばらく会えないんだ。」

 

「そう言うなよホーリー。また会えるさ、親友だろ。」

 

「そうだな、そうだよな!よーし。もう寝ようぜ。」

 

「「おやすみ~」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業式も終わり、挨拶回りも終わらせ旅立つ準備をしているところにホーリーが息を切らせながら走ってきた。

 

「もう行くのかよ?」

 

「ああ、もう他のお世話になった人には挨拶もすましたしな。」

 

「気をつけてな。」

 

「そういうお前もなホーリー」

 

「「またな!!」」

 

「トランスフォーム!!フォーメーション、ウェーバー!!」

 

トランスフォームしてペンサージェットの先端とドッキングした俺は、ペンサージェットのエンジンに火をつける。なにがこの宇宙で待ち受けているのかは知らない。ただどんな出会いがあるのかを楽しみにしながら俺は旅立つ。

 

「しゅっぱーつ!!!」

 

 

 

さあ、旅立ちだ!!




次回、作れ秘密基地(予定は変更になる可能性があります)
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