リリカルでなのはな凡人転生記   作:セキシキ

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……投稿から1日経たないうちにお気に入り登録が増えてる!?Σ(゜д゜;)
朝の7時くらいにはもう登録してる人いたし……。

セイラさん!早い、早いよ!

と、動揺しながらの2話です。これで本当に大丈夫だろうか……。

ところで、UAってなんですか?(無知)


第2話 デバイス、ゲットだぜ!

そんなわけで、時はまさに世紀末……ではなく俺の7歳の誕生日。

え?飛ばしすぎだって?……細けえこたあ気にするなよ!

 

我が家ではいつもの誕生日は盛大に祝うのが恒例だった。

わかりやすく言えば家族でどっかでかけたり、何かを一緒に作ったり、家族みんなで楽しく過ごそう、っていう感じかな。

 

父さんも母さんも家族サービスが大好きなので、少なくとも、俺が生まれてからは一度も誕生日に仕事が被ったことはなかった。

その分後で帳尻合わせに奮闘していたこともあったみたいだけど、本当にいい親だなあと素直に尊敬できる。

 

というわけで、今日の俺の誕生日も朝から遊園地いくことになって色々と大変だった。

いやだってさ、やっと7歳になった子供を、朝の5時に叩き起こすってどうよ。まあ、凄く充実してて楽しかったけどさ。

 

それはともかく。

それは俺の誕生パーティー(まあ夕食の席)のことだった。

 

「さあ悠斗!」

「お楽しみのプレゼントの時間よ!」

「本当!?やたー!父さん母さんありがとう!あとなんで2人で台詞分けたの?」

「「それが愛だからさ(よ)!!」

 

あいかわらず意味がわからない。

ちなみに俺が年甲斐もなく(中身がだが)こんなに喜んでいるのは、演技とかそういうのではなく、心の底から嬉しいからだ。

どうやら精神が体に引っ張られているらしい。だが特に恥ずかしいとか感じたことはない。結構楽しいし。

 

「それはともかく、受け取ってくれ!」

「私たちのプレゼントを!」

 

そんな親を無視して差し出されたプレゼントの箱に目を向けた。装飾過剰なのはご愛敬。

 

「何が出るかな~、何が出るかな~、何が出るかな、ちゃちゃちゃちゃん、っと。」

楽しそうな両親に見守られながら箱を開ける。装飾のせいで開けずらいものご愛敬。

ここを、こうして、そうすれば……!

 

「やっと開いた。……宝石?なにこれ?」

ようやく開いた箱の中に入っていたのは琥珀のようなものが入っていた。きれいだけどさ。

 

「ふっふっふ!聞いて驚け!それはなんとお前のデバイスだ!」

『よろしくお願いします、マスター』

「おお!?おおお!?」

 

デバイスを貰った事に驚き、さらにそのデバイスが宙に浮いてしゃべりかけてきた事にもかなり驚いてしまった。待機状態のデバイスは見たことなかったんだよね。ていうか、デバイスって浮けるんだ。

そんな俺を見て母さんはとてもうれしそうな顔をしている。父さん?ドヤ顔がムカつくね。

 

「そんなに驚いてくれるなんてプレゼントのしがいがあるわね~。親冥利に尽きるわ。」

「本当だな。奮発してインテリジェントデバイス買った甲斐があったな!」

「え?インテリジェントデバイスってかなり高いんじゃなかったっけ?」

 

そう。聞いた話によると、自立思考、自立行動ができるインテリジェントデバイスは下手をするとAIを持たないストレージデバイスのうん十倍するらしいのだ。

 

「ああ、それなら大丈夫だ。昔からのコネがあってな。そこから安めに1機回してもらったんだ。」

「へえ~~~。父さんもたまにはすごいんだね。」

「ふっふっふ!そうだろう、お父さんはすごいんだからな!」

 

「たまには」の部分が完全に無視されてるなあ……。相変わらずだけど。

 

「あ、ただその変わり外装は未装備だから。自分の好きなようにカスタマイズして頂戴?」

「……お金がたりなかったんだね。」

「そんな事はないさ!……理由は半々だけど……。」

 

世の中は世知辛かったようだ。ただ、セットアップしてバリアジャケットを装備する事はできるそうだ。

そうだな……。デバイスについて勉強してからでも遅くないか……。外装を作る時は父さんの旧友の技術者に手を借りようかな。

と、今後の事を考えていてふと思いついた疑問を聞いてみた。

 

「ねえ、なんで7歳になって渡したの?ほら、兄さんは10歳からだったじゃない。」

 

すると2人は真剣な顔になってゆっくり語りかけてきた。

 

「あなたはしっかりしているし、昔からプログラムとか機械とかに興味を持っていたからちょうどいいかなって思ってね?」

「それにこういっては何だが家の中で母さんは元より、弥生は才能の塊だ。司は秀才だし、父さんは自分で言うのもなんだが、これでも優秀だ。その事で周りに押し潰されてしまうのが嫌だったんだ。」

 

父さんは「押し潰される」なんて曖昧に言ったが、実際は俺が家族と比べられてその偏見を押しつけられたり、いじめられたりするということだろう。

今の管理世界は魔法至上主義、とまではいかないが、魔力が低ければ差別され、なければ冷遇されるところがあるのだ。もちろん、一般社会ではその傾向は少ないが、管理局

 

ではそれこそ、だ。

自分で言うのもあれだが、俺の魔力保持量は白峯家の中で一番下だ。魔法は使ったことがないのでまだ何とも言えないが、多少すぐれている程度では駄目だろう。それほど我が家の連中は優秀、ということだ。母さんと弥生なんて飛び切りの規格外だし。

 

だから、俺が将来そんな目に会い現実に絶望してほしくないから努力できる機会を作ろうとしたのだろう。

まあ、どうなろうと俺は俺だから問題ないけどな。

 

「ふーん。なんかよくわかんないけど、要するに頑張れってことでしょ?」

 

まあ、さすがにすべて理解しているようにしていると怪しまれるので大雑把な解釈にしたように見せて言ったが、その答えが満足いくものだったのか、2人はにっこりとほほ笑んでうなずいた。 

 

 

 *     *     *     *     *     *     *

 

その後はデバイスを手に入れる時の苦労やら輝かしい昔話やらを聞かされながらパーティーは終了した。

そして解散直前、母さんと父さんに

 

「ちゃんとその子に名前を付けてあげてね。これからの相棒になるんだからね?」

「名前を付けることも重要だが、付ける名前自体も大切だからな。」

 

といわれたのでいつもより早起きして2階のベランダで名前を試案中。

というかあの2人は子供に難しい事を言ってる自覚はあるんだろうか。

だって名付け親って。そんな突然言われても……ねえ?

 

『どうしましたか?マスター。』

「ん?ああ、お前の名前を考えていてね。どんなものがいいのやら。」

『申し訳ありません。マスターのお手を煩わせてしまいました。』

「そんな事気にするなよ。父さんも言ってただろ?名前を付ける事だけじゃなく、付ける名前も大切なんだよ。それに、こういうのもたまには悪くないだろ。」

 

なんて言いながら空を見上げる。そこには数多の星と何故か2つある月、そしてその隣で輝く金星が見えていた。うちは都心から少し離れているので、こうして星々が輝いて見えるのだ。

もう夜明けか、俺ってそんな早く起きてたのか、等と、内心愕然としつつも考えていたところで、ちょうどいい名前が思い浮かんだ。

 

「決めたぞ。」

『はい?何をですか?』

「お前の名前だ。お前の名前は[アスタルテ]にする。」

『アスタルテ、ですか?』

 

「ああ。

数多輝く星の女神にして曙の明星。

金星を支配する天の女王にして幾多の人々に信仰された戦女神。

俺の往く道を照らす光として、俺と共に進む剣として、俺を導いてくれ、アスタル

テ。」

 

『……分かりました。我が名はアスタルテ。我が主と常に寄り添い、共に歩む光。あなたの障害を貫く矛となり、あなたを守りし盾となり、あなたを導きましょう。』

 

「ああ。頼むぜ、相棒。」

『こちらこそ、マスター。』

 

こうして。

俺はのちの生涯幾多の戦場を共に乗り越える半身と出会ったのだった。

 

ひとまずの役者は揃った。これより、転生から始まった俺の物語はようやくその一歩を踏み出したのだった。

 




というわけで第2話でした!

主人公のデバイス登場回です。作者にはネーミングセンスとかないので神話の女神さまからとっちゃいましたけど、いいですよね。ちょっとマイナーなとこから持ってきましたし。

ていうか、契約の時の台詞ってこれでいいのかな?言霊とか祝詞とか考えるのってすごく苦手なので、これくらいが限界なんですけど……。ヤ、ヤバかったら変えます。(震え声)

批評や感想、誤字脱字の指摘等々、お待ちしています。

ここからはちょっとした補足。興味ない人は飛ばしてね。



悠斗がデバイスに付けた『アスタルテ』という名前は、古代の西アジア地域を中心に信仰されていた女神です。

本文中にもあるように、金星を司る愛と豊穣の女神であり、戦争を司る戦女神としての一面もありました。

有名どころで言えば、ギリシャ神話のアフロディーテやメソポタミア神話のイシュタルと起源を同じくする大地母神です。
地域によっては真の世界の統治者としても崇められていましたが、キリスト教では異教の悪魔、しかも男として貶められてしまいます。


というわけで、結構大雑把に説明してみました。まあ別に予備知識とかなくても問題ないので、気にしないでください。
神話でもTSって時々あるんですよね。北欧とか。

追記(2015/7/2)
後書きを少し変えました。

お、俺は悪くねえ!悪いのは'シンヤのテンション’ってやつなんだ!

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