残酷な描写があります。
俺は、県内でも有数な進学校として有名な高校に通っている。
そんな俺は、毎夕、同じ電車に乗っている有名女子高に通う女子に一目惚れをした。
朝は、女性専用車両に乗っているのか、違う電車なのかは、解らないが、会わないが、通っている女子高は、俺が通っている高校の最寄り駅の先にあるため、夕方に、俺が、電車に乗ると、彼女が先に大体乗っている。
彼女は、読書が好きみたいで、電車の中で、毎回、小説を読んでいて、彼女が読んでいる小説を読みたくなり、同じ小説を買ったり、彼女の家の最寄り駅まで行くと、バスで家に帰るみたいだった。
俺は、彼女の乗り降りするバス停がどこか突き止めるため、最寄りの駅の次のバス停の反対側に立ち、降りなければ、翌日、次のバス停とやっていき、最寄りのバス停を突き止め、その翌日に、最寄りのバス停から彼女をつけ、彼女の家も見つけた。
そして、次第に、彼女と付き合いたいと思うようになった。
そんなある日、彼女をいつものように、離れながらつけていると、彼女は、あるラーメン屋に入った。
それは、どんな願いも叶うというラーメン屋だった。
俺もその店に入り、彼女の彼氏になる夢を叶えてもらおうと、思った。
俺は、ラーメンを注文し、ラーメンが来るまで、彼女の好きな作家の小説を読んだ。
ブックカバーも彼女のものの色違いである。
ラーメンが来たので、隣の席に小説を置いて食べた。
ラーメンを食べながら、『彼女と
ラーメンを食べ始めると、身体に変化が、起こっていたが、気づかなかった。
先に食べ終わった彼女が席を立ち、会計をするため、レジに向かうため、俺の横を通過しようとしたとき、俺を見て、
「あれ?
俺は、『心の中で、ゆかって誰だ?』と思った。
「え?」と俺は、顔を挙げ、彼女を見た。
「有花、一緒に帰ろう」と俺に言って、俺の前に座った。
「何言ってるんだよ。俺は、ゆかじゃない、
そう発した声が高くなっていることに気づいた。
「何言っているの?有花。私たち一卵性の双子で、貴女は、姉の有花で、私は、妹の
「え?一卵性の双子?」と俺は言って、窓を見た。
そこに映っていたのは、彼女そっくりな女性が、彼女の学校の制服を着て、彼女の前に座っていた。
更に、ブックカバーも同じ色に変わっていた。
「何で?俺が、彼女にそっくりになっているんだ。俺は、『彼女と
そのやり取りを聞いていた店員が、「『彼女と
「え?どういうことですか?」と俺は訊いた。
「解釈によっては、容姿や趣味嗜好が一緒になりたいととれるんじゃよ。それに彼女の願いも一緒に叶えた形じゃよ」と店員が言った。
「え?彼女の願い?どういう願いだったんですか?」と俺は、店員に訊ねた。
「それは、プライバシーの問題で、言えないんじゃよ」と店員が言った。
「ラーメン延びちゃうから早く食べなよ」と彼女が言った。
「あ。うん、そうだね」と俺は女の子みたいに言った。
ラーメンをすすり、食べ終わる頃には、俺は、心身共に有花になった。
私と有実は、仲良く自宅に帰った。
翌朝、いつもは、有実のストーカー対策のため、二人で一緒に登校するのだが、私は、日直のため、早めに家を出た。
私たちは、朝が弱いため、有実は、起こさず、私だけ出てきた。
家を出て、しばらく歩いたところで、「有実ちゃん。俺と付き合ってよ」と有実から相談を受けていたストーカーが私に声をかけてきた。
「ひ、人違いです」と言って、私は、逃げようとした。
しかし、ストーカー男は、私の腕を掴み、「君、有実ちゃんだよね。双子の姉の有花ちゃんじゃないよね。だって、鞄についているキーホルダーに、『YUMI』と掘られてるよ」と言った。
間違えて、有実の鞄を持ってきてしまったようだ。
私たちの鞄には、お互いの名前が、ローマ字で掘られたキーホルダーを同じところにつけていた。
「私は、有実にストーカーをするような男と付き合えませんので、離してください」と私は言って、必死に腕を払おうとした。
「俺は、こんなにも有実ちゃんが好きなのに。何でわかってくれないんだよ」と言って、ポケットからナイフを取り出した。
刃物を見て、私は、殺されると思い、少しずつ下がりながら、腕を払おうと必死になりながら、「いや。殺さないで。お願いだから、殺さないで、お願い、助けてください。お願いします」と言って、大きな声で、泣きながら、何度も懇願したが、
ストーカー男は、「君を殺して、俺も後を追う、一人にはさせないから、安心してね。有実ちゃん」と言って、
グサッ。という音と共にお腹に痛みが走った。
ストーカー男は、私のお腹を刺したのだ。
お腹を刺された私は、刺された部分を手で押さえ、うつ伏せに倒れ、「助けて、お願い。助けてください。死にたくない」と必死に手を伸ばし、ストーカー男に助けを求めたが、だんだん意識が遠退いていった。
知り合いの娘さんがストーカー被害を受けているという話を聞いて、思い付いた話です。
皆さんもストーカーには、気を付けましょう。
こんな結果になったのは、因果応報ということで。
有実の願いは、番外編に書こうと思います。