契約社員として働いている俺は、高校時代からやり直せば、今とは違う人生を送れるかもしれないと思っている。
一つ下の弟は、正社員として働き、23で結婚し、妻と中一の息子がいる。
俺は、縁が無く、39にして、今だ独身だ。
明日、久し振りに兄弟で会うことになっている。
翌日の昼前に俺たちは、落ち合い、近くにある何でも願いが叶うラーメン屋に入った。
「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」と店主が言った。
俺達は、ラーメンを注文し、届いたラーメンを食べ、俺は、『高校からやり直したい』と俺は願った。
「上手かった」と俺は言った。
「こら。
ん?ゆうり?って思い、「何言っているんだ。
「何言っているんだ。優理。お前は、俺の娘だろ」と弟が言った。
「はあ?尚樹の娘?お前ん家、中一の息子の
「優理。父親に向かって、お前とか、尚樹と呼ぶんじゃない」と言って、俺の頭を叩いた。
「痛いな。何すんだよ」と俺は、頭を押さえて言った。
「優理。お前さ、今年、高校受験なんだから、少しは、女の子っぽくした方がいいぞ」と弟が言った。
「え?高校受験?」と俺は言った。
「何言っているんだ。中三なんだから、当然だろ?」と弟が言った。
「え?中三?」と俺は言った。
「それに、志望校、
聖愛女子は、県内でも制服が可愛いと評判の私立の女子高だ。
聖愛は、制服で、志望する女の子が多いのだ。
私もその一人。
ん?今、私って言ったか?
男なのに、女子高を志望するってと思った。
俺は、谷口裕樹、男だよな?
「そろそろ、帰るぞ」と言って、お父さんは、伝票を持って、席を立った。
ん?お父さん?と疑問に思いながら、「あ。うん」と言って、俺も席を立った。
レジに向かって歩いていると、店に入った時、同じくらいの身長だった、尚樹を俺は、見上げていた。
俺は、店を出る前に、トイレを済ませるため、「お手洗いをお借りします」と言った。
お手洗いと書かれた案内板に従い、トイレに入った。
そして、便器の前に立って、用を足そうとして、ズボンのチャックを下ろそうとしたが、チャックがなかった。
下を見ると、胸があり、スカートを穿いていた。
「うわーっ」と俺は叫んで、洗面台で、鏡を見ると、高校生くらいのショートヘアーの女の子がさっき見た服装で、こちらを見ていた。
「お、俺、女の子になってる」と俺は叫んだ。
鏡で今の顔を見たことで、俺の心は、谷口裕樹から谷口優理に変化した。
「トイレで、何を叫んでいるんだ。優理」と扉を叩きながら、お父さんが言った。
「う、ううん。何でもない」と私は、お父さんに返答をし、用を済ませ、トイレを出た。
翌年の4月。
私は、志望校だった、聖愛女子高に合格し、入学式に向かうため、聖愛の真新しい制服に身を包み、お母さんと二人で歩いていた。
これから、どんな人生になるかわからないけど、新しい人生がここから始まる。
因みに、尚樹は、娘がほしいと願いました。
その為、裕樹は、女子になって、尚樹の娘になったのです。
実は、高校時代に戻りたいと作者も思っているので、作品の中だけでも主人公の男が高校生になって、高校から人生をやり直す話を書きました。